Interstage Application Server トラブルシューティング集
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付録B Javaツール機能

B.3 Qualyzer

■Qualyzerとは

 QualyzerはJavaプログラムの性能ボトルネック部分を検出し、利用者のプログラムチューニングや性能問題解決を支援するツールです。
 Qualyzerは、以下の2つの機能を持ちます。

性能情報分析機能

 性能分析機能は、以下の4種類のデータを採取し、Javaプログラムの性能チューニングを支援します。

メモリ(ヒープ)ダンプ機能

 メモリ(ヒープ)ダンプ機能は、Javaプログラムのメモリ(ヒープ)使用に関する性能トラブルの原因究明を支援します。

メモリリーク

 Javaのメモリ管理はJava VMが備えるガーベジコレクタ(GC)が自動的に行います。使用を終えたオブジェクトの領域をGCが解放しますが、GCはオブジェクトを保持している変数や配列要素が存在しないことが確認されて、はじめてそのオブジェクトが「使用を終えた」と判断します。したがって、プログラマがオブジェクトの使用を終えたつもりでも、そのオブジェクトを保持した変数や配列要素が存在している限り、GCはその領域を解放できずに残り続けることになります。このような場合をJavaのメモリリークと呼んでいます。

 Qualyzerのメモリ(ヒープ)ダンプ機能では、オブジェクト割当数、オブジェクト残存数、オブジェクトを生成したメソッドのスタックトレース、オブジェクトの参照情報、およびオブジェクトの内容を採取します。採取した情報はHTML形式で表示されます。メモリを圧迫しているオブジェクト(群)が、どこで作成され、なぜGCで回収されないのかを調査する場合に有効です。

■動作環境

サポート対象のJava VM


下へB.3.1 実行前の準備
下へB.3.2 性能情報分析機能の使用方法
下へB.3.3 メモリ(ヒープ)ダンプ機能の使用方法
下へB.3.4 情報収集制御の方法
下へB.3.5 Javaアプリケーション以外での情報収集
下へB.3.6 チュートリアル:性能分析
下へB.3.7 チュートリアル:メモリリーク分析

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