Interstage Application Server メッセージ集
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第4部 ログファイルに出力されるメッセージ> 第50章 シングル・サインオンが出力するログメッセージ> 50.1 シングル・サインオンのアクセスログ

50.1.2 認証サーバのアクセスログ

 認証サーバのアクセスログには、業務サーバからの利用者の認証要求に対してリポジトリサーバへ認証処理を依頼した結果が記録されます。
 複数台の認証サーバで負荷を分散させる運用を行っている場合、ロードバランサの設定によっては、アクセスログが分散して記録されることもあります。
 記録される形式と内容は、以下のとおりです。

 クライアント - 業務サーバ - リポジトリサーバ [日時]−"ユーザ識別情報" 処理結果(補足情報)

クライアント
 認証を要求したクライアントのIPアドレスです。
業務サーバ
 認証要求の発生元となった業務サーバのIPアドレスです。
JAAS(シングル・サインオンJavaAPI)を使用したアプリケーションからの認証要求の場合は“SSO-JavaAPI”という文字列が記録されます。このとき、アプリケーションが動作しているコンピュータのIPアドレスが記録されます。
 認証要求の発生元が特定できない場合は、“unknown”と記録されます。
リポジトリサーバ
 認証処理の依頼先リポジトリサーバのIPアドレスです。なお、リポジトリサーバを負荷分散し、リポジトリサーバ(更新系)とリポジトリサーバ(参照系)で運用している場合には、リポジトリサーバ(参照系)のIPアドレスが記録されます。
 リポジトリサーバへ認証処理を依頼しない場合には、“unknown”と記録されます。
日時
アクセスが行われた日時を“YYYY/MM/DD HH:MM:SS+0900”の形式で記録します。
ユーザ識別情報
認証を要求した、または認証された利用者を識別する情報(dn、またはuid)を記録します。
利用者を識別できない場合には、“unknown”と記録されます。また、証明書認証で提示された証明書がSSOリポジトリに登録されていない、あるいは提示された証明書から利用者を一意に特定できないといった場合には、その証明書のシリアル番号、発行者識別名、所有者識別名が記録されます。
処理結果
 処理結果を以下の形式で記録します。
 ・利用者の認証要求を依頼された場合
   Authentication(認証方式) {succeeded|failed}.
    なお、認証方式には、以下のどれかの情報が記録されます。
     {basicAuth|certAuth|basicAuthAndCertAuth|unknown}
     意味は以下のとおりです。
     ・basicAuth
       “パスワード認証”
     ・certAuth
       “証明書認証”
     ・basicAuthAndCertAuth
       “パスワード認証かつ証明書認証”
     ・unknown
       “認証方式の特定ができない”
    “パスワード認証または証明書認証”を行った場合には、“basicAuth”または“certAuth”のアクセスログが記録されます。
補足情報
 認証に失敗した場合などの原因を記録します。
 なお、本項目は必ず記録されるわけではありません。

10.131.201.199 - 10.131.201.34 - 10.131.201.88 [2002/09/11 20:28:22 +0900] - "cn=Fujitsu Tarou, ou=User,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com" Authentication(basicAuth) failed. (Authentication by ID and password is required)


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