Interstage Application Server メッセージ集
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第2部 メッセージラベルのあるメッセージ> 第10章 メッセージ番号がIJServer1で始まるメッセージ> 10.6 IJServer12000番台のメッセージ

10.6.5 IJServer12005

(error) IJServer12005: Cannot connect to IJServer. IJServer stops or overloaded. SSL definition may differ from IJServer. definitionName=<name> serverName=<serverName> serverPort=<serverPort> host=<host> port=<port> uri=<uri> errno=<errno> pid=<pid> tid=<tid>

[可変情報]
 <name>=SSL定義名
 <serverName>=Webサーバのサーバ名
 <serverPort>=Webサーバのポート番号
 <host>=ワークユニット(IJServer)のホスト名
 <port>=ワークユニット(IJServer)のポート番号
 <uri>=Webブラウザの要求。リクエストURI
 <errno>=エラー番号
 <pid>=WebサーバのプロセスID
 <tid>=WebサーバのスレッドID

[意味]
 Webサーバコネクタがワークユニット(IJServer)に接続できません。

[原因]
 以下の原因が考えられます。

  1. SSL定義がワークユニット(IJServer)側と異なっているか、または証明書・鍵管理環境に異常があり、ワークユニット(IJServer)で接続を受け入れません。必要なCA証明書が無効になっているなどの可能性があります。
  2. ワークユニット(IJServer)が停止しています。
    ワークユニット(IJServer)の起動が完了する前にWebブラウザからリクエストした場合にも本メッセージが出力されます。
  3. Webアプリケーションの異常によりワークユニット(IJServer)が一時停止しました。
    Webアプリケーションの異常により本メッセージが出力された場合は、イベントログ(システムログ)にEXTP4371のメッセージが出力されます。また、Solaris OE、Linuxの場合は、ワークユニット(IJServer)のカレントディレクトリにコアイメージファイル(core)が出力されます。ただし、ディスク領域不足等コアイメージファイルの出力を阻害する要因がある場合にはコアイメージファイルが出力されないことがあります。
  4. アプリケーションタイムアウトによりワークユニットのプロセスが強制停止しました。
  5. TCP/IPのリソースが不足しています。
  6. ワークユニット(IJServer)が過負荷状態です。Java VMでメモリ不足が発生している可能性があります。
  7. Servletコンテナの同時処理数を超えたリクエストを受け付けました。Webサーバのクライアントの同時接続数がServletコンテナの同時処理数を上回っている可能性があります。
  8. ワークユニット(IJServer)が縮退運用しています。
  9. Traffic Directorを使用して負荷分散を行っている場合は、Traffic Directorが停止しているか、Traffic Directorの設定が誤っています。

[システムの処理]
 Webサーバコネクタは、ワークユニット(IJServer)への接続を中断し、Webブラウザにステータスコード500(Internal Server Error)のメッセージを通知しました。

[ユーザの対処]

  1. Webサーバコネクタとワークユニット(IJServer)のSSL定義が異なっていないか、または必要な証明書が有効になっているかなどをInterstage管理コンソールで見直してください。
  2. ワークユニット(IJServer)が停止している場合には、ワークユニット(IJServer)を起動してください。
  3. Webアプリケーションの異常によりワークユニット(IJServer)が停止した場合には、Webアプリケーションに不具合がないか確認してください。特にJNI(Java Native Interface)を使用したアプリケーションに不具合がある可能性があります。また、ワークユニット(IJServer)のカレントディレクトリにコアイメージファイル(core)が出力されている場合は、デバッガを使用してコアイメージファイルを調査してください。
  4. ワークユニットのプロセスが強制停止した場合には、Interstage管理コンソールで、[ワークユニット] > “ワークユニット名” > [環境設定]タブ > [詳細設定] > [ワークユニット設定] > [アプリケーション最大処理時間]を大きくしてください。
  5. TCP/IPのパラメタをチューニングしてください。チューニング方法は、“チューニングガイド”の“TCP/IPパラメタのチューニング”を参照してください。
  6. 本エラーメッセージが慢性的に出力される場合には、ワークユニット(IJServer)のプロセス多重度を増やすか、またはシステム構成(ハードウェア、ソフトウェア)を見直して、過負荷に対して十分なシステムを構築してください。必要であればCPUのアップグレードも検討してください。
    イベントログ(システムログ)、またはIJServerのコンテナログを参照してください。Java VMのメモリ不足(OutOfMemoryError)が発生している場合には、“トラブルシューティング集”の“Java実行環境運用時の異常”−“OutOfMemoryError発生時の対応”を参照して対処してください。
  7. Webサーバのクライアントの同時接続数がServletコンテナの同時処理数を上回っている場合はシステムの負荷状態により、以下のいずれかの方法で対処してください。

    Webサーバのクライアントの同時接続数を小さくするには、Interstage管理コンソールで、[Webサーバ] > [環境設定]タブ > [詳細設定] > [クライアントの同時接続数]を小さくしてください。

    Servletコンテナの同時処理数を大きくするには、以下の操作を行ってください。

  8. ワークユニット(IJServer)が縮退運用している場合には、[ワークユニット] > “ワークユニット名” > [操作]タブで[ワークユニットの復元]を行ってください。
  9. Traffic DIrectorが起動されていない場合は、Traffic Directorを起動してください。起動されている場合は、Traffic Directorの設定とWebサーバコネクタの設定が合っているか確認してください。

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