Interstage Application Server メッセージ集
目次 前ページ次ページ

第2部 メッセージラベルのあるメッセージ> 第8章 メッセージ番号がEXTPで始まるメッセージ> 8.11 EXTP4300番台のメッセージ

8.11.54 EXTP4358

extp: ERROR: EXTP4358: An abnormality occurred by the start processing in the server application process which operated under the control of the work unit: WU=%s1 APL=%s2 PID=%d SYSTEM=%s3

extp: エラー: EXTP4358: ワークユニット配下で動作するサーバアプリケーションプロセスの起動処理で異常が発生しました: WU=%s1 APL=%s2 PID=%d SYSTEM=%s3

[可変情報]
 %s1:ワークユニット名
 %s2:アプリケーション名
 %d :プロセスID
 %s3:業務システム名

[意味]
 ワークユニット配下で動作するサーバアプリケーションプロセスの起動処理で異常が発生しました。

[システムの処理]
 ワークユニットに対する処理を中止します。

[ユーザの対処]

 直前に出力されているイベントログメッセージ、または、標準エラー出力に出力されたメッセージの対処に従ってください。本メッセージの直前に関連するメッセージが出力されていない場合、下記の対処に従ってください。
 【CORBAワークユニットの場合】

1)起動パラメタおよび環境変数の設定に誤りがある可能性があります。
 ワークユニット定義の“Start Log”(プロセス起動ログ採取)ステートメントに“YES”を指定し、プロセス起動時のログ出力機能を有効にして、ワークユニットを起動すると、ワークユニットのカレントディレクトリ配下に、“[プロセスID]_info.log”ファイルが出力されます。このファイルを参照し、アプリケーションプロセスの起動に必要な環境変数およびプロセス起動パラメタに過不足がないか確認してください。
 ※アプリケーション作成言語がJavaの場合はJavaに指定するオプションおよびクラスパスの設定が正しく行われているか確認してください。

2)アプリケーション論理に誤りがある可能性があります。
 CORBAアプリケーションがサーバの活性化を行う前にCORBAアプリケーションが終了した可能性があります。下記の活性化メソッド発行前のアプリケーション論理の見直しを行ってください。
 [活性化メソッド]
  C :  CORBA_BOA_impl_is_ready(), CORBA_BOA_obj_is_ready()
  C++ : CORBA::BOA::impl_is_ready(), CORBA::BOA::obj_is_ready(), PortableServer::POAManager::activate()
  Java : org.omg.PortableServer.POAManager.activate()
  COBOL : CORBA-BOA-IMPL-IS-READY, CORBA-BOA-OBJ-IS-READY
  OOCOBOL : CORBA-BOA-IMPL_IS_READY, CORBA-BOA-OBJ_IS_READY

3)ワークユニット定義の“Concurrency"(プロセス多重度)の値またはプロセス多重度動的変更時に指定したプロセス多重度の値が、インプリメンテーションリポジトリに登録されているサーバアプリケーション情報の"proc_conc_max"(プロセス最大多重度)の値を超過している可能性があります。
 サーバアプリケーション情報の“proc_conc_max”(プロセス最大多重度)の値がワークユニット定義の“Concurrency”(プロセス多重度)の値またはプロセス多重度動的変更時に指定するプロセス多重度の値を上回るよう“proc_conc_max”(プロセス最大多重度)の値を登録してください。

4)アプリケーションの作成言語がJavaの場合、実行環境とバージョンの異なるJDKでコンパイル(javac)したアプリケーションをCORBAワークユニットに配備している可能性があります。
 標準エラー出力をファイルに割り当てている場合は、ファイル内にjava.lang.IncompatibleClassChangeErrorが出力されていないかを確認してください。

5)アプリケーションの作成言語がJavaの場合で、標準出力(stdoutファイル)にJava VMの異常を示すメッセージが出力されている場合は、Javaの長時間コンパイル処理の検出機能が動作した可能性があります。
 Java VMの長時間コンパイル処理の検出機能により、Javaプロセスが強制終了した可能性があります。“トラブルシューティング集”の“Java実行環境運用時の異常"を参照し、対処してください。

 【EJBワークユニットの場合】

1)クラスパスに誤りがある可能性があります。
 ワークユニット定義の“CLASSPATH for Application”の見直しを行ってください。

2)ワークユニット定義の“Java Command Option"ステートメントに誤りがある可能性があります。
 “Java Command Option"ステートメントの見直しを行ってください。

3)ワークユニット定義で設定しているEJBアプリケーション最大メモリ量の値に誤りがある可能性があります。
 EJBアプリケーション最大メモリ量の設定値については、“J2EE ユーザーズガイド”の“ワークユニット定義の登録”を参照してください。

 【トランザクションアプリケーションのワークユニット場合】

1)ワークユニット定義で設定しているアプリケーション言語がC++の場合は、実行可能ファイルに正しいライブラリがリンクされていない可能性があります。
 正しいライブラリがリンクされているか見直しを行ってください。

2)tdlinkapmコマンドでリンクされているライブラリに対するパスが、ワークユニット定義 の"Path for Application"ステートメントに設定されていない可能性があります。
 設定されていない場合は、正しく設定後、再度ワークユニットに対する処理を行ってください。

 【全ワークユニット共通】

1)デスクトップヒープが枯渇している可能性があります。
 起動しているワークユニットのプロセス多重度の総数が増加した後、空きメモリが十分存在する状態で本メッセージが出力された場合、デスクトップヒープが使い果たされている可能性があります。その場合、OSが公開している情報に従ってデスクトップヒープの拡張を行ってください。


 直前に出力されているコンソールメッセージ、または、標準エラー出力に出力されたメッセージの対処に従ってください。本メッセージの直前に関連するメッセージが出力されていない場合、下記の対処に従ってください。

 【CORBAワークユニットの場合】

1)起動パラメタおよび環境変数の設定に誤りがある可能性があります。
 ワークユニット定義の“Start Log”(プロセス起動ログ採取)ステートメントに“YES”を指定し、プロセス起動時のログ出力機能を有効にして、ワークユニットを起動すると、ワークユニットのカレントディレクトリ配下に、“[プロセスID]_info.log”ファイルが出力されます。このファイルを参照し、アプリケーションプロセスの起動に必要な環境変数およびプロセス起動パラメタに過不足がないか確認してください。
 ※アプリケーション作成言語がJavaの場合はJavaに指定するオプションおよびクラスパスの設定が正しく行われているか確認してください。

2)アプリケーション論理に誤りがある可能性があります。
 CORBAアプリケーションがサーバの活性化を行う前にCORBAアプリケーションが終了した可能性があります。下記の活性化メソッド発行前のアプリケーション論理の見直しを行ってください。
 [活性化メソッド]
  C :  CORBA_BOA_impl_is_ready(), CORBA_BOA_obj_is_ready()
  C++ : CORBA::BOA::impl_is_ready(), CORBA::BOA::obj_is_ready(), PortableServer::POAManager::activate()
  Java : org.omg.PortableServer.POAManager.activate()
  COBOL : CORBA-BOA-IMPL-IS-READY, CORBA-BOA-OBJ-IS-READY
  OOCOBOL : CORBA-BOA-IMPL_IS_READY, CORBA-BOA-OBJ_IS_READY

3)ワークユニット定義の“Concurrency"(プロセス多重度)の値またはプロセス多重度動的変更時に指定したプロセス多重度の値が、インプリメンテーションリポジトリに登録されているサーバアプリケーション情報の"proc_conc_max"(プロセス最大多重度)の値を超過している可能性があります。
 サーバアプリケーション情報の“proc_conc_max”(プロセス最大多重度)の値がワークユニット定義の“Concurrency”(プロセス多重度)の値またはプロセス多重度動的変更時に指定するプロセス多重度の値を上回るよう“proc_conc_max”(プロセス最大多重度)の値を登録してください。

4)アプリケーションの作成言語がJavaの場合、実行環境とバージョンの異なるJDKでコンパイル(javac)したアプリケーションをCORBAワークユニットに配備している可能性があります。
 標準エラー出力にjava.lang.IncompatibleClassChangeErrorが出力されていないかを確認してください。

 【EJBワークユニットの場合】

1)クラスパスに誤りがある可能性があります。
 ワークユニット定義の“CLASSPATH for Application”の見直しを行ってください。

2)ワークユニット定義の“Java Command Option"ステートメントに誤りがある可能性があります。
 “Java Command Option"ステートメントの見直しを行ってください。

3)ワークユニット定義で設定しているEJBアプリケーション最大メモリ量の値に誤りがある可能性があります。
 EJBアプリケーション最大メモリ量の設定値については、“J2EE ユーザーズガイド”の“ワークユニット定義の登録”を参照してください。

 【トランザクションアプリケーションのワークユニット場合】

1)ワークユニット定義で設定している、アプリケーション言語がC++の場合は、以下の原因が考えられます。原因を取り除いた後、再度ワークユニットに対する処理を行ってください。
 ・実行可能ファイルにリンクされているライブラリに対するパスが、ワークユニット定義のアプリケーション使用ライブラリに設定されていません。
 ・実行可能ファイルに正しいライブラリがリンクされていません。

2)tdlinkapmコマンドでリンクされているライブラリに対するパスが、ワークユニット定義 のアプリケーション使用ライブラリパスに設定されていない可能性があります。
 設定されていない場合は、正しく設定後、再度ワークユニットに対する処理を行ってください。

 上記以外の場合は、iscollectinfoコマンドを使用して調査情報を採取した後、技術員に連絡してください。


目次 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright(C) 富士通株式会社 2005