Interstage Application Server リファレンスマニュアル(API編)
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第1章 C言語インタフェース> 1.1 ORBインタフェース

1.1.3 CORBA_ORB_resolve_initial_references()

名前

 CORBA_ORB_resolve_initial_references

形式

 #include <orb.h>
 CORBA_Object  CORBA_ORB_resolve_initial_references(
          CORBA_ORB  orb,
          CORBA_ORB_ObjectId  identifier,
          CORBA_Environment *env );

機能説明

 identifierで指定されたオブジェクトのオブジェクトリファレンスを返します。
 オブジェクトリファレンスは、“アプリケーション作成ガイド(CORBAサービス編)”の“ネーミングサービスのイニシャルリファレンスの獲得”に基づいて返されます。
 代表的なidentifierを以下に示します。

 CORBA_ORB_ObjectId_LightInterfaceRepository
 インタフェースリポジトリ(静的スケルトンンインタフェース)
 CORBA_ORB_ObjectId_InterfaceRepository
 インタフェースリポジトリ(動的スケルトンンインタフェース)
 CORBA_ORB_ObjectId_ImplementationRepository
 インプリメンテーションリポジトリ
 CORBA_ORB_ObjectId_NameService
 ネーミングサービス
 LBO_ObjectId_LoadBalancingOption
 ロードバランス

パラメタ

 orb
CORBA_ORB_init()によって獲得したORBのオブジェクトリファレンス。
 identifier
イニシャルリファレンスの識別子。
 env
例外情報が格納される構造体。

復帰値

 正常終了した場合は、オブジェクトリファレンスが設定されます。
 NULLが返された場合は、指定されたオブジェクトが存在しません。identifierに“LBO_ObjectId_LoadBalancingOption”を指定して、NULLが返された場合は、ロードバランス機能の環境が設定されていません。
 異常終了した場合は、env構造体の_majorにはCORBA_SYSTEM_EXCEPTIONが設定され、_idと_minorに詳細情報が設定されます。

 _idと_minorの意味については、“メッセージ集”の“CORBAサービスから通知される例外情報/マイナーコード”を参照してください。

備考

 CORBA_ORB_init()の引数をカスタマイズすることによってクライアント固有のイニシャルサービスのオブジェクトリファレンスを獲得することが可能となります。詳細は“アプリケーション作成ガイド(CORBAサービス編)”の“ネーミングサービスのイニシャルリファレンスの獲得”を参照してください。


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