Interstage Application Server リファレンスマニュアル(API編)
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第1章 C言語インタフェース> 1.1 ORBインタフェース

1.1.1 CORBA_ORB_init()

名前

 CORBA_ORB_init

形式

 #include <orb.h>
 CORBA_ORB  CORBA_ORB_init(
     int  *arg_c,
     char  **arg_v,
     CORBA_ORBid  orb_identifier,
     CORBA_Environment  *env);

機能説明

 ORBを初期化し、ORBのオブジェクトリファレンスを返します。本関数を発行することにより、以降に記述する各関数を使用できます。返されたオブジェクトリファレンスは、他のORBインタフェースを呼び出す場合のパラメタに使用します。

パラメタ

 arg_c
main関数に渡されるargcをコピーしたものへのポインタ。
 arg_v
main関数に渡されるargvをコピーしたものへのポインタ。
 orb_identifier
ORBを識別するための名前。FJ_OM_ORBidを指定。
 env
例外情報が格納される構造体。

復帰値

 正常終了した場合は、ORBのオブジェクトリファレンスが設定されます。
 異常終了した場合は、env構造体の_majorにはCORBA_SYSTEM_EXCEPTIONが設定され、_idと_minorに詳細情報が設定されます。

 _idと_minorの意味については、“メッセージ集”の“CORBAサービスから通知される例外情報/マイナーコード”を参照してください。

注意事項

 本関数は、1プロセスで2回以上呼び出さないでください。

備考

    第1パラメタ   "-ORB_FJ_PROC_ID"
    第2パラメタ   プロセス番号
    第3パラメタ   "-ORB_FJ_HOME_DIR"
    第4パラメタ   $OD_HOMEの設定値

使用例

 main引数をそのままCORBA_ORB_init()に渡している場合、コマンドラインからの実行時に該当の引数を設定してください。

      char  *argv[] = {
          "",    /* 最初の引数は無視されます */
          "-ORB_FJ_HTTP", "yes",
          "-ORB_FJ_HTTPGW", "http://host.com/od-httpgw",
          NULL };
      int  argc = 5; 
      
      CORBA_Environment  env; 
      CORBA_ORB  orb; 
      
      orb = CORBA_ORB_init( &argc, argv, FJ_OM_ORBid, &env );
      char  *argv[] = {
          "",    /* 最初の引数は無視されます */
          "-ORBInitRef", "NameService=corbaloc::nshost:8002/NameService",
          "-ORBDefaultInitRef", "corbaloc::inithost:8002",
          NULL };
      int  argc = 5; 
      
      CORBA_Environment  env; 
      CORBA_ORB  orb; 
      
      orb = CORBA_ORB_init( &argc, argv, FJ_OM_ORBid, &env );

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