Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)
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付録A 旧バージョン互換コマンド

A.29 OD_start

名前

 OD_start − CORBAサービスの開始

形式


 OD_start [-M system]

機能説明

 OD_startコマンドは、CORBAサービスを開始します。

 以下に、本コマンドのオプションと引数を説明します。

-M system

 拡張システムを生成した場合に、運用の対象となるシステム名systemを指定します。本オプションを省略すると、デフォルトシステムでの運用が対象となります。
 本オプションは、以下の製品で指定可能です。
 − Interstage Application Server Enterprise Edition

メッセージ

 起動時およびCORBAサービス(ObjectDirector)動作中に表示されるメッセージと意味を以下に示します(xxxはキーワードまたはサイズを示します)。

Daemon already running
 CORBAサービス(ObjectDirector)はすでに起動されています。

Failed to create key:(xxx)
 共有メモリのキーの作成に失敗しました。 (注)

Failed to create shared memory(xxx)
 共有メモリの作成に失敗しました。 (注)

Failed to get shared memory(xxx)
 共有メモリの獲得に失敗しました。 (注)

Failed to attach(xxx)
 共有メモリのattachに失敗しました。 (注)

Failed to create/attach to semaphore set
 セマフォの作成またはattachに失敗しました。 (注)

Failed to create/attach to message queue
 メッセージキューの作成またはattachに失敗しました。 (注)

Failed to create named pipe
 namedパイプの作成に失敗しました。

Failed to create key file
 キーファイルの作成に失敗しました。

Failed to establish IPC link
 パイプの作成に失敗したか、または最大プロセス数(configファイルのmax_processes)を超えました。

Failure to open initial service file
 initial_servicesファイルのオープンに失敗しました。

Failure to write to initial service file
 initial_servicesファイルへの書き込みに失敗しました。

Failed to find entry in /etc/services file for name/type
 /etc/servicesファイル中にエントリname/typeが見つかりません。

Failed to establish IIOP listen on port number
 ソケットのポートnumberの確立に失敗しました。


Failed to establish IIOP listen on SSL port number
 SSLソケットのポートnumberの確立に失敗しました。SSLの環境設定に誤りがあります。

Too many open files または Too many files
 プロセスで使用できるfd数の上限を超えました。fd数の上限を拡張する必要があります(ulimitコマンド)。

Named pipe error!! ObjectDirector cannot work normally.
 Named pipeでエラーが発生し、CORBAサービス(ObjectDirector)は正常に動作できない状態です。fd数の上限に達した可能性があるため、使用できるfd数を増加させ(ulimitコマンド)、再起動する必要があります。

Pipe cannot be re-bind. Process pid cannot receive requests any more.
 プロセスpidでパイプの再接続に失敗しました。fd数の上限に達した可能性があるため、使用できるfd数を増加させ(ulimitコマンド)プロセスを再起動するか、不要なクライアントを終了させる必要があります。

Failed to create log file
 ログファイルの作成に失敗しました。

Failed to create/open log pipe
 ログ書込み用パイプの作成/オープンに失敗しました。

log_level is log_level
 ログレベルlog_levelを示します(ログの設定がONの場合だけ表示)。

Invalid config file line, number
 configファイルのnumber行目に誤りがあります。

invalid keyword xxx
 configファイルに誤ったキーワードxxxがあります。

trace data loss
 メモリ不足のためログ出力できなかったデータがあります(ログの設定がONの場合だけ表示)。

Implementation Repository DB name not found
 インプリメンテーションリポジトリの定義ファイルnameが見つかりません。

Invalid syntax Impl DB: line number
 インプリメンテーションリポジトリ定義ファイルのnumber行目が不正なシンタックスです。

Load Error Impl DB
 インプリメンテーションリポジトリ定義ファイルをロードできません。

Implementation Repository DB full
 インプリメンテーションリポジトリの空きがありません。

Process pid has vanished
 CORBAサービス(ObjectDirector)のデーモンは、プロセスIDがpidであるプロセスが終了したことを検出しました。

Can't access directory path
 ディレクトリpathにアクセスできません。環境変数$OD_HOMEが設定されていないか、設定に誤りがあります。

Over max_impl_rep_entries Queue xxx
 キューまたはキューグループxxxの作成に失敗しました。configファイルのmax_impl_rep_entriesの値を増やし、CORBAサービス(ObjectDirector)を再起動する必要があります。

queue_policy file is bad format
 キューイングポリシファイルの内容に異常があります。

Maximum of request is invalid Queue xxx
 キューイングポリシファイルのキューxxxの上限値が無効です。

Queueing capacity is over xxx requests
 キューイングポリシファイルに定義されたキューの上限値の合計がxxxだけ上限を超えています。

OD_QUEUE_BuildQueueSystem failed
 キューイングポリシの作成に失敗しました。
 キューポリシファイルに誤りがあるか、またはimpl.dbに登録されているインプリメンテーション情報の数よりconfig中のパラメタmax_impl_rep_entriesが小さく設定されている可能性があります。

QUEUE: RequestID id(n) was canceled
 リクエストidがodcntlqueコマンドによってキャンセルされました。

QUEUE: OD_stop timed out
 OD_stopが実行されたがタイムアウトまでに完了しないリクエストがありました。ODはタイムアウトと判断し終了処理を行いました。

注)

 OD_startコマンド起動時にこのメッセージが表示された場合は、システムパラメタのチューニングを行うか、odrmipcコマンドで不要なシステム資源を削除する必要があります。OD_startコマンド以外のプログラム起動で表示された場合は、CORBAサービス(ObjectDirector)が起動されていません。

 OD_startコマンド起動時にこのメッセージが表示された場合は、odrmipcコマンドで不要なシステム資源を削除するなど、システム資源の状態を確認してください。OD_startコマンド以外のプログラム起動で表示された場合は、CORBAサービス(ObjectDirector)が起動されていません。


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