Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)
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第11部 保守編> 第30章 保守情報採取コマンド

30.3 ihsrlog

名前

 ihsrlog − ログのローテーション

形式

(1) ファイルサイズ単位でのローテーション

 ihsrlog -s logfile size count [-c]

(2) 日数単位でのローテーション

 ihsrlog -d logfile time count [-c]

機能説明

 本コマンドは、アクセスログまたはエラーログとして出力されるログファイルを、ファイルサイズまたは日数単位にローテーションを行うコマンドです。
 環境定義ファイル(httpd.conf)内のErrorLogディレクティブ、CustomLogディレクティブ、およびTransferLogディレクティブのパラメタ指定時に使用します。
 以下に、本コマンドのオプションとパラメタを示します。

-s

 ファイルサイズ単位でローテーションを行います。

-d

 日数単位でローテーションを行います。

logfile

 ログファイルを格納するディレクトリ、およびファイル名プレフィクスを指定します。

 ディレクトリは、Interstage HTTP Serverのインストールディレクトリからの相対パスで指定します。
 ディレクトリは、絶対パスで指定します。

 出力されるログファイルの形式は、以下のようになります。

size

 1ファイル当たりの最大ログファイルサイズを、Mバイト単位で指定します(-sオプション指定時のみ有効)。1から2047までを指定することができます。

time

 ローテーション間隔を日数で指定します(-dオプション指定時のみ有効)。1から365までを指定することができます。

count

 ファイル数の上限値を指定します。0から999までを指定することができます。
 ファイル数が上限値に達した場合は、以下の条件により最も古いログファイルを削除して新しいログファイルを作成します。

 -sオプション指定時
 作成中のファイルサイズがsizeで指定したサイズを超えたとき
 -dオプション指定時
 最新ファイルの作成日からtimeで指定した日数を超えたとき(システム時刻の日付更新時)、または作成中のファイルサイズが2Gバイトを超えたとき

 0、または1が指定された場合は、logfileパラメタで指定された1つのファイルでローテーションを行います。

-c

 本コマンドの以下の処理について、旧バーション(V6.0以前)の形式でログファイルを出力します。

 ローテーション処理
 本オプションを指定した場合、countで指定したファイル数の上限値は、Interstage HTTP Serverの起動から停止までの間だけ有効となります。したがって、再起動した場合は、前回の起動中に作成されたログファイルは削除の対象とならないため、不要であれば手動でログファイルを削除する必要があります。
注)削除せずに再起動を繰り返した場合は、ディスク容量を圧迫する可能性があります。
 本オプションを指定しない場合、countで指定したファイル数の上限値は、Interstage HTTP Serverの起動・停止にかかわらず、すべてのファイルに対して有効となります。したがって、再起動した場合でも、前回の起動中に作成されたログファイルを含めて、最も古いログファイルから削除されます。
 出力ファイル名
 本オプションを指定した場合、出力されるログファイルの形式は、以下のようになります。
 本オプションを指定しない場合、出力されるログファイルの形式は、以下のようになります。

使用例


 環境定義ファイル(httpd.conf)において、アクセスログファイル(1Mバイト単位、ファイル数の上限値5)を、ファイル“C:\Interstage\F3FMihs\logs\accesslog”に出力する設定を行う場合(インストールパスはデフォルト)

CustomLog "|ihsrlog -s logs/accesslog 1 5" common

 上記を旧バーション(V6.0以前)の形式で設定する場合

CustomLog "|ihsrlog -s logs/accesslog 1 5 -c" common

 環境定義ファイル(httpd.conf)において、アクセスログファイル(1日単位、ファイル数の上限値5)を、ファイル“C:\Interstage\F3FMihs\logs\accesslog”に出力する設定を行う場合(インストールパスはデフォルト)

CustomLog "|ihsrlog -d logs/accesslog 1 5" common

 上記を旧バーション(V6.0以前)の形式で設定する場合

CustomLog "|ihsrlog -d logs/accesslog 1 5 -c" common


 環境定義ファイル(httpd.conf)において、アクセスログファイル(1Mバイト単位、ファイル数の上限値5)を、ファイル“/var/opt/FJSVihs/logs/accesslog”に出力する設定を行う場合(インストールパスはデフォルト)

CustomLog "|/opt/FJSVihs/bin/ihsrlog -s /var/opt/FJSVihs/logs/accesslog 1 5" common

 上記を旧バーション(V6.0以前)の形式で設定する場合

CustomLog "|/opt/FJSVihs/bin/ihsrlog -s /var/opt/FJSVihs/logs/accesslog 1 5 -c" common

 環境定義ファイル(httpd.conf)において、アクセスログファイル(1日単位、ファイル数の上限値5)を、ファイル“/var/opt/FJSVihs/logs/accesslog”に出力する設定を行う場合(インストールパスはデフォルト)

CustomLog "|/opt/FJSVihs/bin/ihsrlog -d /var/opt/FJSVihs/logs/accesslog 1 5" common

 上記を旧バーション(V6.0以前)の形式で設定する場合

CustomLog "|/opt/FJSVihs/bin/ihsrlog -d /var/opt/FJSVihs/logs/accesslog 1 5 -c" common


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