Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)
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第10部 開発編> 第28章 アプリケーション開発コマンド

28.2 otslinkrsc

名前

 otslinkrsc − リソース管理プログラムの作成

形式

 otslinkrsc -l xa_linkpgm [-t {process|thread}] -r "library" [-c] -o name

機能説明

 otslinkrscコマンドは、リソース管理プログラムを作成する場合に使用します。 xa_linkpgmには、XA連携用プログラム名を指定します。"library"は、XA連携時に必要なデータベースベンダが公開するライブラリ情報を指定します。nameには、作成するリソース管理プログラムの名前を指定します。


当コマンドを実行するとMicrosoft(R) Visual(R) C++のリンクコマンドが動作します。

 以下に、otslinkrscコマンドのオプションを説明します。

-l

 otsmkxapgmコマンドで作成される拡張子「LIB」のファイル名を指定します。

 otsmkxapgmコマンドで作成される拡張子「o」のファイル名を指定します。

コマンド実行時のカレントフォルダにXA連携用プログラムがある場合は、ファイル名だけの指定でコマンドを実行できます。
 XA連携用プログラムに指定できるパス名の最大長は255バイトです。

-t {process|thread}

 processが指定された場合はプロセスモードとして作成します。
 threadが指定された場合はスレッドモードとして作成します。
 本オプションを省略した場合はprocessとみなします。

-r


 データベースベンダが公開するライブラリを1024バイト以内で指定します。
 以下の規約でコマンドを指定してください。

Symfoware/RDB:
 "/libpath:'ライブラリの格納パス' F3CWXA.LIB F3CWDRV.LIB"

Oracle V8.0.x 系:
 "/libpath:'ライブラリの格納パス' XA80.LIB"

Oracle V8.1.x 系:
 "/libpath:'ライブラリの格納パス' ORAXA8.LIB"

Oracle V9.0.x 系:
 "/libpath:'ライブラリの格納パス' ORAXA9.LIB"

SQL Server 7.0:
 "XASWITCH.OBJ"

注) ライブラリ情報およびオブジェクト情報は、半角ダブルクォート(")で囲まなければなりません。
 ライブラリの格納パスは、半角シングルクォート(')で囲まなければなりません。


 データベースベンダが公開するライブラリを2048バイト以内で指定します。
 以下の規約でコマンドを指定してください。

Symfoware /RDB:
 "-L'ライブラリの格納パス' -lrdbxam -lsqldrvm"

Oracle V8.1.x 系:
 "-L'ライブラリの格納パス' -lclntsh -lclient8 -lsql8 -lcommon8 -lcore8 -lnls8"

Oracle V9.0.x 系:
 "-L'ライブラリの格納パス' -lclntsh -lclient9 -lsql9 -lcommon9 -lcore9 -lnls9"

注) ライブラリ情報およびオブジェクト情報は、半角ダブルクォート(")で囲まなければなりません。
 ライブラリの格納パスは、半角シングルクォート(')で囲まなければなりません。


 データベースベンダが公開するライブラリを2048バイト以内で指定します。
 以下の規約でコマンドを指定してください。

Oracle V9.0.x 系:
 "-L'ライブラリの格納パス' -lclntsh -lclient9 -lsql9 -lcommon9 -lcore9 -lnls9"

 注) ライブラリ情報およびオブジェクト情報は、半角ダブルクォート(")で囲まなければなりません。
 ライブラリの格納パスは、半角シングルクォート(')で囲まなければなりません。

-c

 リソース管理プログラムをバックアップ対象とする場合は、本オプションを指定してください。本オプションを指定する場合は、-oオプションで指定するリソース管理プログラム名はファイル名のみとしてください。
 リソース管理プログラムは以下に作成されます。

 Interstageインストール先\ots\var\clone


 /opt/FSUNots/var/clone

 /opt/FJSVots/var/clone

-o

 作成するリソース管理プログラム名を指定します。
 リソース管理プログラム名に指定できるパス名の最大長は255バイトです。

 拡張子「EXE」を付けたファイル名を指定します。指定は、絶対パス名でも、ファイル名でもかまいませんが、ファイル名指定の場合は、コマンド実行時のカレントフォルダに作成されます。

注意事項

使用例

 Symfoware/RDBを使用するリソース管理プログラムrdb_resource.exeを作成する場合

 otslinkrsc -l D:\temp\ots\otssymxa.lib
  -r "/libpath:'C:\Program Files\SFWSV\ESQL\LIB' F3CWXA.LIB F3CWDRV.LIB"
  -o rdb_resource.exe

 Oracleを使用するリソース管理プログラム「rdb_resource.exe」を作成する場合
なお、Oracleのバージョンは8.0.5です。

 otslinkrsc -l D:\temp\ots\otsoraxa.lib
  -r "/libpath:'C:\ORANT\RDBMS80\XA' XA80.LIB "
  -o rdb_resource.exe

 SQL Serverを使用するリソース管理プログラム「rdb_resource.exe」を作成する場合
なお、SQL Serverのバージョンは、7.0です。

 otslinkrsc -l D:\temp\otsmsqlxa.lib
  -r "XASWITCH.OBJ "
  -o rdb_resource.exe

 Symfoware/RDBを使用するリソース管理プログラム「rdb_resource」をスレッドモードで作成する場合。環境変数RDB2LIBには、Symfoware/RDBのライブラリディレクトリを指定する必要があります。

 otslinkrsc -l libotssymxa.o -t thread -r "-L$(RDB2LIB) -lrdbxam -lsqldrvm"
  -o rdb_resource

 Oracleを使用するリソース管理プログラム「rdb_resource」を作成する場合。なお、Oracleのバージョンは8.1.5です。環境変数ORALIBには、Oracleのライブラリディレクトリを指定する必要があります。

 otslinkrsc -l libotsoraxa.o -r "-L$(ORALIB) -lclntsh -lclient8
  -lsql8 -lcommon8 -lcore8 -lnls8" -o rdb_resource

 Oracleを使用するリソース管理プログラム「rdb_resource」を作成する場合。なお、OracleのバージョンはOracle9i Database Release2(9.2.0.1.0)です。環境変数ORALIBには、Oracleのライブラリディレクトリを指定する必要があります。また、Oracleを利用する場合は、必ずスレッドモードで作成してください。

 otslinkrsc -l libotsoraxa.o -t thread -r "-L$(ORALIB) -lclntsh -lclient9
  -lsql9 -lcommon9 -lcore9 -lnls9" -o rdb_resource


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