Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)
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目次
索引
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22.1 uddiadmusr
名前
uddiadmusr − ユーザデータ領域の管理
形式
- ユーザデータ領域の作成
uddiadmusr -create <target_user> [-quiet]
- ユーザデータ領域の削除
uddiadmusr -remove <target_user> [-quiet]
- ユーザが登録可能なデータの最大登録件数の変更
uddiadmusr -modify <target_user> [-quiet] [-businesslimit <business_num>]
[-servicelimit <service_num>] [-bindinglimit <binding_num>]
[-tmodellimit <tmodel_num>]
- ユーザの登録可能なデータの最大登録件数の表示
uddiadmusr -info <target_user> [-quiet] [[-f] -o <result_file>]]
- ユーザか登録しているbusinessEntityのbusinessKey一覧の取得
uddiadmusr -businesskeys <target_user> [-quiet] [-f] -o <result_file>
- ユーザが登録しているtModelのtModelKey一覧の取得
uddiadmusr -tmodelkeys <target_user> [-quiet] [-f] -o <result_file>
- ユーザ領域が存在するユーザ一覧の取得
uddiadmusr -userlist [-quiet] [[-f] -o <result_file>]]
- ヘルプの表示
uddiadmusr {-h|-help}
機能説明
uddiadmusrコマンドは、UDDIレジストリサービスの利用者がWebサービス情報を格納する領域であるユーザデータ領域の管理を行います。
本コマンドは、実行後にディレクトリサービスのUDDIレジストリサービス用DSA管理者DNとパスワードの入力が必要です。ただし、UDDIレジストリサービス環境設定ファイルにDSA管理者DNとパスワードを記述した場合は、入力が不要になります。
uddiadmusrコマンドの機能を以下に示します。
- ユーザデータ領域の作成、削除
ユーザがWebサービス情報を登録するデータ領域の作成と削除機能です。
ユーザデータ領域は、通常UDDIレジストリサービスで、初めてユーザ認証が成功した場合に自動的に作成されます。
ユーザが削除されたなどでユーザ領域が不要になった場合、uddiadmusrコマンドで削除することができます。
ユーザデータ領域を削除する場合は、あらかじめユーザが登録したbusinessEntityとtModelが他のデータから参照されてない必要があります。
- ユーザが登録可能なデータの最大件数の表示、変更
ユーザが登録可能なbusinessEntity, businessService, bindingTemplate, tModelの最大件数を表示、変更する機能です。
データの最大件数を無制限にする場合は 「infinity」を指定します。
- ユーザが登録しているWebサービス情報の獲得
ユーザが登録したWebサービス情報の識別子一覧が獲得できる機能です。
businessEntityの場合(-busiesskeys指定)はbusinessKeyの一覧、tModelの場合(-tmodelkeys指定)は、tModelKeyの一覧が取得できます。
- ユーザデータ領域が存在するユーザ一覧の取得
UDDIレジストリサービス内にユーザデータ領域が存在するユーザ一覧を表示する機能です。
-create <target_user>
<target_user>ユーザ用のデータ領域を作成します。
-remove <target_user>
<target_user>ユーザ用のデータ領域を削除します。
-modify <target_user>
<target_user>ユーザの登録可能なデータ最大件数を変更します。件数の設定は -businesslimit, -servicelimit, -bindinglimit, -tmodellimitで指定した各値です。
-businesslimit <business_num>
businessEntityの登録可能なデータ最大件数を指定します。最大件数を無制限にする場合は、<business_num>に「infinity」を指定してください。
-servicelimit <service_num>
businessServiceの登録可能なデータ最大件数を指定します。最大件数を無制限にする場合は、<service_num>に 「infinity」を指定してください。
-bindinglimit <binding_num>
bindingTemplateの登録可能なデータ最大件数を指定します。最大件数を無制限にする場合は、<binding_num>に「infinity」を指定してください。
-tmodellimit <tmodel_num>
tModelの登録可能なデータ最大件数を指定します。最大件数を無制限にする場合は、<tmodel_num>に「infinity」を指定してください。
-info <target_user>
<target_user>ユーザの登録可能なデータの最大件数を取得します。
-businesskeys <target_user>
<target_user>ユーザが登録しているbusinessEntityのbusinessKey一覧を取得します。
-tmodelkeys <target_user>
<target_user>ユーザが登録しているtModelのtModelKey一覧を取得します。
-userlist
UDDIレジストリサービス内にユーザデータ領域が存在するユーザ一覧を取得します。
-o <result_file>
実行結果を <result_file>ファイルに出力します。文字コードは“UTF-8”です。
-f
実行結果の出力ファイルが存在していた場合に上書きします。
-quiet
コンソールにメッセージを表示しません。
-h
ヘルプを出力します。
-help
ヘルプを出力します。
メッセージ
本コマンドを実行した結果は、以下のようになります。
- ユーザデータ領域の作成、削除の場合
コマンドを実行した画面に結果が表示されます。
-quietオプションを指定した場合、メッセージは表示されません。
- ユーザの登録可能なデータ最大件数の変更の場合
コマンドを実行した画面に結果が表示されます。
-quietオプションを指定した場合、メッセージは表示されません。
- ユーザの登録可能なデータの最大登録件数取得の場合
コマンドを実行した画面に結果が表示されます。また-oオプションを指定した場合、指定されたファイルに出力されます。
出力される内容は以下のようになります。
User: a001
businessEntity_Limit: 1
businessService_Limit: 2
bindingTemplate_Limit: 10
tModel_Limit: infinity |
- 対象ユーザのユーザIDはUserの欄に出力されます。
- 登録可能なbusinessEntityの最大件数はbusinesEntity_Limitの欄に出力されます。
- 登録可能なbusinessServiceの最大件数はbusinessService_Limitの欄に出力されます。
- 登録可能なbindingTemplateの最大件数はbindingTemplate_Limitの欄に出力されます。
- 登録可能なtModelの最大件数は、tModel_Limitの欄に出力されます。
- ユーザか登録しているbusinessEntityのbusinessKey一覧取得の場合
指定したファイルに出力されます。
出力されるbusinessKeyの一覧は以下のようになります。
xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx
xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx
:
xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx |
- xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx は businessKey
- ユーザが登録しているtModelのtModelKey一覧取得の場合
指定したファイルに出力されます。
出力されるtModelKeyの一覧は以下のようになります。
uddi:xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx
uddi:xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx
:
uddi:xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx |
- uddi:xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx は tModelKey
- ユーザデータ領域が存在するユーザ一覧の取得
コマンドを実行した画面に結果が表示されます。また-oオプションを指定した場合、指定されたファイルに出力されます。
出力されるユーザの一覧は以下のようになります。
<user id1>
<user id2>
:
<user id x> |
- ヘルプの場合
コマンドを実行した画面に表示されます。
注意事項
- 本コマンドは、管理者権限で実行してください。
- 本コマンドは、UDDIレジストリサービスが開始している状態で有効なコマンドです。UDDIレジストリサービスの開始は uddistartコマンドを実行してください。
- ユーザが登録可能なデータの最大件数を無制限にした場合、登録データが増大し、マシンのディスク容量を圧迫する可能性があります。
使用例
ユーザID“a001”のユーザデータ領域を削除します。
ユーザID“a001”のユーザのbusinessEntityの最大登録件数を 5 に変更します。
uddiadmusr -modify a001 -businesslimit 5 |
ユーザID“a001"のユーザのデータの最大登録件数を表示します。
ユーザID“a001”のユーザが登録しているtModelのtModelKey一覧をoutputファイルに出力します。
uddiadmusr -tmodelkeys a001 -o output |
ユーザデータ領域が存在するユーザ一覧を表示します。
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