Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)
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第2部 OLTPシステム運用編> 第8章 CORBAサービス運用コマンド

8.6 odcntlque

名前

 odcntlque − キューイングポリシの活性化/非活性化

形式

(1) キューイングポリシの活性化
 odcntlque -a {[-que] [-dsp]} groupname [-M system]

(2) キューイングポリシの非活性化
 odcntlque -d {[-que] [-dsp]} groupname [-M system]

(3) キューイングされたリクエストの取り消し
 odcntlque -c groupname [-M system]

(4) サーバアプリケーションの終了
 odcntlque -s [-kill] groupname [-M system]

機能説明

 odcntlqueコマンドは、実行中のサーバアプリケーション、およびodsetqueコマンドで登録されたキューイングポリシの活性化または非活性化を実行します。

 本コマンドは、CORBAワークユニットとして運用しているCORBAサーバアプリケーションを操作することはできません。

 本コマンドで指定可能なオプションとパラメタを以下に示します。

-a

 キューイングポリシの活性化を行います。

-d

 キューイングポリシの非活性化を行います。

-c

 キューイングされたリクエストの取消しを行います。

-s

 サーバアプリケーションの終了を行います。プロセス多重で動作している場合は全プロセスを終了します。

-que

 リクエストの受付け処理の活性化/非活性化を行います。

-dsp

 リクエスト処理の活性化/非活性化を行います。

-kill

 サーバアプリケーションの強制終了を行います。本オプションは、Windows(R) 2000では無効です。

groupname

 活性化/非活性化を行うキュー名またはキューグループ名を指定します。また、キューに登録していない(odsetqueコマンドを実行していない)サーバアプリケーションのインプリメンテーションリポジトリIDを指定することもできます。

-M system

 拡張システムを生成した場合に、運用の対象となるシステム名systemを指定します。本オプションを省略すると、デフォルトシステムでの運用が対象となります。
 本オプションは、以下の製品で指定可能です。
 − Interstage Application Server Enterprise Edition

キューイングポリシの活性化

 キューイングポリシに登録されたサーバアプリケーションのキューまたはキューグループ単位での活性化が可能です。クライアントから活性化されたオブジェクトへのリクエストが実際の処理として動作するか否かは、-que, -dspオプションの指定によります。-que, -dspオプションは、どちらか一方または両方を指定する必要があります。
 キューイングポリシの現在の状態は、odlistqueコマンドにより確認できます。

 リクエストの受付けおよびリクエストの処理を開始する例を以下に示します。
 odcntlque -a -que -dsp queue1

 リクエストの受付けを再開する例を以下に示します。
 odcntlque -a -que queue1

 一時停止したリクエストの処理を再開する例を以下に示します。
 odcntlque -a -dsp queue1

キューイングポリシの非活性化

 キューイングポリシ対象のアプリケーションへの非活性化を行います。リクエストのサーバアプリケーションへの割り当て停止、リクエストの受付けを停止することができます。-que, -dspオプションは、どちらか一方または両方を指定する必要があります。
 キューイングポリシの現在の状態は、odlistqueコマンドにより確認できます。

 リクエストの受付けを停止する例を以下に示します。
 odcntlque -d -que queue1


 リクエストのサーバアプリケーションへの割り当てを停止する例を以下に示します。
 odcntlque -d -dsp queue1

キューイングリクエストの取り消し

 受け付けたリクエストで未処理のものを削除します。なお、削除する場合、いったんリクエストの受付けを停止する必要があります。

 リクエストのサーバアプリケーションへの割り当てを停止し、未処理のリクエストを取り消す例を以下に示します。
 odcntlque -d -que queue1
 odcntlque -c queue1

サーバアプリケーションの終了

 サーバアプリケーションを終了させます。ただし、すべての受付け済みのリクエストが処理されるまで、サーバアプリケーションは終了しません。-killオプションを指定した場合は、未処理のリクエストを取り消してサーバアプリケーションを終了させます。サーバアプリケーションがループしている間はサーバアプリケーションを終了させることはできません。

 サーバアプリケーションを終了させる例を以下に示します。

 odcntlque -s queue_group1
 odcntlque -s -kill queue_group1

注意事項

メッセージ

 起動時に表示されるメッセージと意味を以下に示します。

ObjectDirector not active
 CORBAサービス(ObjectDirector)が起動されていません。

groupname not found
 groupnameが見つかりません。

groupname is not specified
 groupnameが指定されていません。


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