Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)
|
目次
索引
|
7.3 otsmonitor
名前
otsmonitor − OTSシステムおよびリソース管理プログラムの状態監視コマンド
形式
- OTSシステムが起動するまでを監視する。起動するまでの起動タイムアウト時間を30秒に設定し、監視サイクル時間を5秒にする。
otsmonitor -t sys -m "startup,timeout=30,cycletime=5"
- OTS用のリソース管理プログラムが起動するまでを監視する。起動タイムアウト時間をデフォルトに設定し、監視サイクル時間もデフォルトにする。
otsmonitor -t rmp -n リソース定義名 -m "startup"
- JTS用のリソース管理プログラムが起動するまでを監視する。起動タイムアウト時間をデフォルトに設定し、監視サイクル時間もデフォルトにする。
otsmonitor -t rmp -j -m "startup"
- OTSシステムが停止するのを監視する。
otsmonitor -t sys -m "terminate"
- OTS用のリソース管理プログラムが停止するのを監視する。
otsmonitor -t rmp -n リソース定義名 -m "terminate"
- JTS用のリソース管理プログラムが停止するのを監視する。
otsmonitor -t rmp -j -m "terminate"
- OTSシステムが起動してから停止するまでを監視する。
otsmonitor -t sys -m "startup,terminate"
- リソース管理プログラムが起動してから停止するまでを監視する。
otsmonitor -t rmp -n リソース定義名 -m "startup,terminate"
機能説明
本コマンドは、OTSシステムやリソース管理プログラムの状態を監視することができます。クラスタシステムから、OTSシステムやリソース管理プログラムを監視するのに利用することができます。
以下に、otsmonitorコマンドのオプションを説明します。
-t sys|rmp
監視対象を指定します。sysを指定するとOTSシステムを監視対象にします。rmpを指定すると、リソース管理プログラムを監視対象とします。
-n リソース定義名
リソース定義名を指定します。-t rmpの場合に指定する必要があります。
-j
JTS用のリソース管理プログラムを監視します。-t rmpの場合に指定する必要があります。
-m "startup,terminate,timeout=nn,cycletime=mm"
startup,terminate,timeout,cycletimeの文字を半角ダブルクォート(")で囲んだ中に半角カンマ(,)で指定することにより監視動作を指定することができます。
startup: 監視対象が起動するまでを監視します。
terminate: 監視対象が停止するまでを監視します。
timeout:本コマンドのタイムアウト時間を設定します。タイムアウト時間が経過しても監視対象の処理が完了しない場合にはコマンドがエラー復帰します。timeoutはterminateには影響を与えません。1からlongの最大値(2147483647)まで指定することが可能です。省略した場合または、範囲外の値が指定された場合には、デフォルト値(60秒)が設定されます。
cycletime: 何秒おきに状態を監視するかを指定します。1からlongの最大値(2147483647)まで指定することが可能です。省略した場合または、範囲外の値が指定された場合には、デフォルト値(5秒)が設定されます。
また、これらを組み合わせて、“startup,terminate"とすることで、起動から停止までを監視することが可能になります。
本コマンドの復帰値には以下の意味があります。
復帰値が0: -mに指定した監視動作通りに動作した場合に返却されます
復帰値が1: 処理中に何らかの異常を検出した場合に返却されます
復帰値が2: -mのtimeout時間以内に起動処理が完了しなかった場合に返却されます
注意事項
- 本コマンドは、管理者権限だけが実行可能です。
- 本コマンドからotsstartやotsstartrscが呼ばれるわけではありません。監視のみを行います。
- -mのtimeoutに指定した値が、cycletimeより小さい場合には、cycletimeの時間までtimeout処理が発生しません。
timeout > cycletime の関係になるように設定してください。
- コマンド実行時には、データベース連携サービス(サービス名:ObjectTransactionService)およびCORBAサービス(サービス名:OD_start,Naming Service)が起動されている必要があります。停止している場合には、手動でサービスを起動してからコマンドを投入するようにしてください。
- CORBAサービスおよびネーミングサービスが起動されている必要があります。
使用例
OTSシステムの起動を監視する場合。
rem OTSシステム起動
otsstart
otsmonitor -t sys -m "startup"
if %ERRORLEVEL% EQU 0 goto :NORMAL_END
if %ERRORLEVEL% EQU 1 goto :ERROR_OCCURRED
if %ERRORLEVEL% EQU 2 goto :TIMEOUT |
OTS用のリソース管理プログラムの起動を監視する場合。起動時のタイムアウトを30秒に設定。
rem OTS用のリソース管理プログラムの監視をする場合
otsstartrsc -pg c:\temp\ots\rdb_resource.exe -n resource1
otsmonitor -t rmp -n resource1 -m "startup,timeout=30"
if %ERRORLEVEL% EQU 0 goto :NORMAL_END
if %ERRORLEVEL% EQU 1 goto :ERROR_OCCURRED
if %ERRORLEVEL% EQU 2 goto :TIMEOUT |
JTS用のリソース管理プログラムの起動を監視する場合。監視サイクル時間を2秒に設定。
rem JTS用のリソース管理プログラムの監視をする場合
otsstartrsc -j
otsmonitor -t rmp -j -m "startup,cycletime=2"
if %ERRORLEVEL% EQU 0 goto :NORMAL_END
if %ERRORLEVEL% EQU 1 goto :ERROR_OCCURRED
if %ERRORLEVEL% EQU 2 goto :TIMEOUT |
OTSシステムの起動を監視する場合。
#!/bin/sh
# OTSシステム起動
otsstart
otsmonitor -t sys -m "startup"
ret = "$?"
if [ $ret -eq 0 ]
then
# normal end
fi
if [ $ret -eq 1 ]
then
# error occurred
fi
if [ $ret -eq 2 ]
then
# timeout occurred
fi |
リソース管理プログラムの起動を監視する場合。起動時のタイムアウトを30秒に設定。
# OTS用のリソース管理プログラムの監視をする場合
otsstartrsc -pg /home/ots/rdb_resource -n resource1
otsmonitor -t rmp -n resource1 -m "startup,timeout=30"
ret = "$?"
if [ $ret -eq 0 ]
then
# normal end
fi
if [ $ret -eq 1 ]
then
# error occurred
fi
if [ $ret -eq 2 ]
then
# timeout occurred
fi |
JTS用のリソース管理プログラムの起動を監視する場合。監視サイクル時間を2秒に設定。
rem JTS用のリソース管理プログラムの監視をする場合
otsstartrsc -j
otsmonitor -t rmp -j -m "startup,cycletime=2"
ret = "$?"
if [ $ret -eq 0 ]
then
# normal end
fi
if [ $ret -eq 1 ]
then
# error occurred
fi
if [ $ret -eq 2 ]
then
# timeout occurred
fi |
All Rights Reserved, Copyright(C) 富士通株式会社 2005