Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)
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目次
索引
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2.4 isinit
名前
isinit − Interstageの初期化
形式
isinit [-M システム名] [-f] [-w] TYPE1 | TYPE2 | TYPE3 | type1 | type2 | type3 [ EJB | ejb ]
isinit [-M システム名] -l
機能説明
isinitコマンドは、引数に指定された運用形態とInterstage動作環境定義で指定したサービスを初期化します。isinitコマンドで初期化できるサービスには、以下があります。
- CORBAサービス
- ネーミングサービス
- インタフェースリポジトリ(標準インタフェース)
- インタフェースリポジトリ(valueインタフェース)
- イベントサービス
- コンポーネントトランザクションサービス
- データベース連携サービス
- ロードバランスオプション
- Interstage HTTP Server (Enterprise EditionおよびStandard Editionのみ)
- InfoProvider Pro
- HTMLページ編集サービス
V6以降ではHTMLページ編集サービスを同梱していませんが、Windows(R)での上書きインストールの場合などは、HTMLページ編集サービスを使用できます。
- V5.1以前のServletサービス
- CORBA/SOAPクライアントゲートウェイ
- CORBAサービス
- ネーミングサービス
- インタフェースリポジトリ(標準インタフェース)
- インタフェースリポジトリ(valueインタフェース)
- イベントサービス
- コンポーネントトランザクションサービス
- データベース連携サービス
- ロードバランスオプション
- Interstage HTTP Server(Enterprise EditionおよびStandard Editionのみ)
- V5.1以前のServletサービス
- CORBA/SOAPクライアントゲートウェイ
Interstage統合コマンド、Interstage運用操作ツールによるInterstage起動およびマシンブート時のInterstage自動起動を行うには、本コマンドによってあらかじめInterstageを構成するサービスの初期化を行う必要があります。
各サービスの初期化時のパラメタはInterstage動作環境定義から読み込みます。この時、初期化するサービスで必要となる定義項目が正しく設定されている必要があります。
Interstage動作環境定義をカストマイズすることによって以下の設定ができます。
- インタフェースリポジトリで使用するデータベースの種類、および格納先のパス、サイズの設定。
- インタフェースリポジトリで使用するデータベースの種類、および格納先のパス、サイズ、ユーザ名、グループ名の設定。
- ネーミングサービス/インタフェースリポジトリの登録ホスト名、およびポート番号。
- コンポーネントトランザクションサービスの動作環境を作成するディレクトリの設定。
- データベース連携サービスの多重度、およびシステムログファイルのパス、トランザクション最大数の設定。
Interstage動作環境定義の記述形式については、“Interstage運用ガイド”を参照してください。
また、初期導入を除く契機でisinitコマンドを実行する場合、以下の条件と一致するサービスの登録資源が削除される場合があります。事前に、Interstageの全資源のバックアップを行うことを推奨します。バックアップの詳細については、“Interstage運用ガイド”を参照してください。下記以外の資源については、-fオプションを指定した場合を除き、引き継がれます。
- セットアップの対象より外したサービスの資源
- Interstage動作環境定義の定義項目を変更したサービス(ただし、CORBAサービス、ネーミングサービス、インタフェースリポジトリ、イベントサービス、ロードバランスオプションのいずれかの定義項目を変更した場合には、これら5つのサービスの登録済み情報とワークユニット定義が削除されます)
- CORBAサービスを運用するホスト名(Interstageの全資源が初期化されます)
下記の資源については、-fオプション指定の有無にかかわらず初期化は行われません。
- インプリメンテーションリポジトリ(impl.db)
以下に、isinitコマンドのオプションおよび引数を説明します。
-M システム名
対象のシステム名を指定します。
本オプションを省略すると、デフォルトシステムが対象となります。
-l
現在の運用形態を表示します。
以前にisinitコマンドによってInterstageの初期化処理が完了している場合にのみ有効なオプションです。本オプションが指定された場合はInterstageの初期化処理は行いません。
-f
強制初期化モードです。
運用形態とInterstage動作環境定義で指定されたすべてのサービスについて、登録済み情報を初期化します。これにより、初期化前に登録されていたデータ(登録済みのワークユニット定義情報やオブジェクトリファレンスなど)は、すべて削除されます。
-w
Interstageのクラスタサービス機能を使用する場合にのみ有効なオプションです。
待機系ノードの初期化を行う場合に指定します。
運用形態にtype2を指定する場合には、データベース連携サービスのシステムログファイルが、Interstage動作環境定義の“OTS path for system log”で指定するディレクトリ配下に、存在する必要があります。
TYPE1またはtype1
CORBAサービス、ネーミングサービス、インタフェースリポジトリ、コンポーネントトランザクションサービスから構成される運用形態です。
TYPE2またはtype2
CORBAサービス、ネーミングサービス、インタフェースリポジトリ、コンポーネントトランザクションサービス、データベース連携サービスから構成される運用形態です。
TYPE3またはtype3
CORBAサービス、コンポーネントトランザクションサービスから構成される運用形態です。
EJBまたはejb
EJBサービスを使用する場合に指定します。
運用形態がTYPE3(type3)の場合は、ローカルホストのインタフェースリポジトリを使用する場合のみ指定できます。Interstage動作環境定義に、インタフェースリポジトリをローカルホストで使用する様に登録してください。
注意事項
- 本コマンドを使用する場合には、コントロールパネルのサービスや、net start / net stopコマンドを使用して、以下のサービスの起動・停止についても実施しないでください。ただし、下記(*)のサービスに関しては、Interstage動作環境定義の稼働状態監視モード(定義項目“IS Monitor Mode”にて指定)に“mode2”を指定して初期化している場合、操作することができます。
- CORBAサービス(OD_start)
- ネーミングサービス(Naming Service)
- インタフェースリポジトリ(InterfaceRep_Cache Service)
- インタフェースリポジトリ(InterfaceRep_Cache_e Service)
- イベントサービス(EventService)
- コンポーネントトランザクションサービス(TransactionDirector)
- データベース連携サービス(ObjectTransactionService)
- Interstage APIサービス(INTERSTAGE API)
- ロードバランスオプション(NS LoadBalancingOption)
- Interstage HTTP Server (*)
- InfoProvider Pro(F3FMwww) (*)
- HTMLページ編集サービス(WebGateway)
V6以降ではHTMLページ編集サービスを同梱していませんが、Windows(R)での上書きインストールの場合などは、HTMLページ編集サービスを使用できます。
- V5.1以前のServletサービス(Interstage JServlet) (*)
- CORBA/SOAPクライアントゲートウェイ(CORBA_SOAP ClientGW) (*)
- 本コマンド実行時、インタフェースリポジトリのユーザ名、インタフェースリポジトリのグループ名を以下のように設定しています。
ユーザ名:root
グループ名:sys
本コマンドによりインタフェースリポジトリの環境設定を行う場合は、"root"ユーザが"sys"グループに登録されている必要があります。この登録がない場合、以下のメッセージを出力してInterstageの初期化が失敗します。"root"ユーザが"sys"グループに登録されていることを確認してください。
- "root"ユーザが存在しない場合。
Invalid settings in the environment setting file.
Invalid user-name is specified.
環境設定ファイルの内容に誤りがあります。
間違ったユーザ名が設定されました。
- "root"ユーザが"sys"グループに登録されていない場合。
Invalid settings in the environment setting file.
Invalid group-name is specified.
環境設定ファイルの内容に誤りがあります。
間違ったグループ名が設定されました。
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