Interstage Application Server Webサーバ運用ガイド(InfoProvider Pro編)
目次 索引 前ページ次ページ

第4章 CGIアプリケーションの作成方法> 4.2 CGIアプリケーションの作成方法

4.2.3 環境変数

 CGIアプリケーションの中で、InfoProvider Proが設定する環境変数を参照することができます。
 環境変数を参照することによって、Webブラウザからの情報やサーバの情報を得ることができます。CGIアプリケーションが終了するまで情報の内容は変わりません。
 CGIアプリケーションから参照できる環境変数を以下に示します。

環境変数名

説明

SERVER_SOFTWARE

InfoProvider Proのサーバソフト名称です。
以下の形式で設定されます。

 "Fujitsu-InfoProvider-Pro/Vx.xLxx"(Vx.xLxx:は、バージョンレベル)

 "Fujitsu-InfoProvider-Pro/x.x"(x.x:は、バージョン)

SERVER_NAME

InfoProvider Proの環境定義ファイルで指定された"hostname"の値です。

GATEWAY_INTERFACE

CGIのバージョンです。
固定で、"CGI/1.1"が設定されます。

SERVER_PROTOCOL

Webブラウザが要求してきたHTTPのバージョンです。

SERVER_PORT

Webブラウザの要求が送られてきたポート番号です。

REQUEST_METHOD

Webブラウザが要求したコマンド(GET、HEAD、POSTなど)です。

PATH_INFO

CGIアプリケーションに渡すパス情報です。

PATH_TRANSLATED

PATH_INFOから実際の絶対パスに変換した値です。

SCRIPT_NAME

スクリプトのURLです。

QUERY_STRING

デコードしていないURLの引数です。次のようにコード化されています。

  • CGIアプリケーションとCGIアプリケーションへの引数は?で区切られる。
  • CGIアプリケーションへの引数が複数の場合は、各引数間は+で区切られる。
  • 次の文字以外は、1バイトずつ%XXに置き換えられる。XXは16進数。
    • ASCII英数字(1バイト文字の0〜9およびA〜Zおよびa〜z)
    • *-.@_

REMOTE_HOST

Webブラウザの動作しているマシンのホスト名です。

REMOTE_ADDR

Webブラウザの動作しているマシンのIPアドレスです。

AUTH_TYPE

ユーザ認証を利用する場合の認証形式(Basic)です。

REMOTE_USER

ユーザ認証を利用する場合の認証を行うユーザ名です。
クライアント認証の場合には、ユーザ名としてクライアント認証識別子が設定されます。

CONTENT_TYPE

Webブラウザが送信したデータのタイプです。
WebブラウザからInfoProvider Proにデータを送信した場合だけ設定されます。

CONTENT_LENGTH

Webブラウザが送信したデータの長さです。単位はバイトです。
WebブラウザからInfoProvider Proにデータを送信した場合だけ設定されます。

HTTP_xxxx

Webブラウザが送信したHTTPヘッダです。
xxxxに取り出すHTTPヘッダ名を指定します。

HTTPS

SSLを使用してInfoProvider Proを起動している場合、"ON"が設定されます。
SSLを使用しない場合、"OFF"が設定されます。

IPP_CLIENT_CERT

BASE64でエンコードしたクライアントの証明書(DER形式)です。ただし、76文字を超えても改行が入らずに1行で出力されます。
SSL3.0で通信時にクライアントから証明書が送られてきたときだけ設定されます。

IPP_CERT_FLAG

クライアントの証明書の送信フラグです。
 1 : Webブラウザからクライアント証明書の送信あり
 0 : Webブラウザからクライアント証明書の送信なし

IPP_SSL_VERSION

通信で使用したSSLのバージョンです。
 2.0 : SSL2.0を使用した通信
 3.0 : SSL3.0を使用した通信

IPP_CLIENT_CERT_xx

クライアント証明書ユーザの識別情報です。
SSL3.0で通信時にWebブラウザからクライアント証明書が送られてきたときだけ設定されます。
xxに取り出す識別情報の情報名を指定します。
識別情報は以下のとおりです。
 NAME:名前
 COUNTRY:国名(ISOxxxx国名 jpなど)
 EMADDR:E-Mailアドレス
 ORG:組織名
 ORGUNIT:部署
 TITLE:肩書
 PHONE:電話番号
 STATE:都道府県
 LOCALITY:市町村

日本語項目の識別情報は以下のとおりです。
 KNAME:名前(日本語)
 KORG:組織名(日本語)
 KORGUNIT:部署(日本語)
 KTITLE:肩書(日本語)
 KSTATE:都道府県(日本語)
 KLOCALITY:市町村(日本語)
日本語項目はBASE64でエンコードされます。取り出した情報をデコードする必要があります。
証明書/CRL管理環境の設定コマンド(cmsetenv)は "-jc 1"(JIS)を設定します。文字コード系は、証明書/CRL管理環境の設定コマンド(cmsetenv)で指定した日本語コード系(JIS)で返却されます。

■CGIアプリケーション作成の注意事項


目次 索引 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright(C) 富士通株式会社 2005