Interstage Application Server アプリケーション作成ガイド (コンポーネントトランザクションサービス編)
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第5章 Interstageの特徴的な機能> 5.5 アクセス制御を行うアプリケーションの作成

5.5.2 ワークユニット定義

 トランザクションアプリケーションでアクセス制御を行う場合には、トランザクションアプリケーションのワークユニット定義で、次の定義を行います。
 定義の詳細については、“OLTPサーバ運用ガイド”を参照してください。

注意

ワークユニットをアクセス制御の対象とする場合

 ワークユニットをアクセス制御の対象とする場合は、次の定義を行います。

Control Optionセクション

Access Control

 YESを指定します。

Access Control Base DN

 InfoDirectoryに登録したワークユニットの、エントリの検索基点のエントリの識別名(DN)を指定します。
本ステートメントに指定可能な文字列は、1023バイト以内でASCII英数字文字列または日本語文字列です。

オブジェクトをアクセス制御の対象とする場合

 オブジェクトをアクセス制御の対象とする場合は、次の定義を行います。

Application Programセクション

Access Control

 YESを指定します。

Access Control Base DN

 InfoDirectoryに登録したオブジェクトの、エントリの検索基点のエントリの識別名(DN)を指定します。
 本ステートメントに指定可能な文字列は、1023バイト以内でASCII英数字文字列または日本語文字列です。

Application Programセクションの記述方法(共通設定事項)

Application Programセクション

Type of User Identification

 ユーザを識別する情報の形式を指定します。

 DN        : デフォルト。DNを使用する。
 NAME      : ユーザ名を使用する。

User Name Param

 ワークユニットまたはオブジェクトを対象としたアクセス制御を実施する場合、オペレーション呼び出しで、ユーザ名が設定されるパラメタを指定してください。
 アクセス制御を実施する場合に、Type of User Identification:ステートメントの指定がNAMEの場合に、本ステートメントは必須です。
 本ステートメントで指定されたパラメタの型がstring以外の場合、ワークユニットの起動が失敗します。
  本ステートメントに指定可能な文字列は、128バイト以内で、IDL文法の識別子の規定に従います。

User Base DN

 ディレクトリサーバで、ユーザ情報を格納したツリーの名前をDN名で記述します。
 ユーザ情報を複数のエントリに格納している場合は、各エントリに共通するツリー上階層のDN名を指定します。ここで指定されたUser Base DNは、ユーザ情報を検索する階層のTOPとして扱われます。
 User Base DNに指定した文字列はそのままディレクトリサーバに渡されるため、ディレクトリサーバで使用している文字列を指定してください。
 本ステートメントに指定可能な文字列は、1023バイト以内でASCII英数字文字列または日本語文字列です。
 本ステートメントは、アクセス制御を実施する場合に、Type of User Identificationステートメントの指定がNAMEの場合に、必須です。

User DN Param

 ワークユニットまたはオブジェクトを対象としたアクセス制御を実施する場合、オペレーション呼び出しで、ユーザ識別名が設定されるパラメタを指定してください。
 アクセス制御を実施する場合に、Type of User Identification:ステートメントの指定がDNの場合に、本ステートメントは必須です。
 本ステートメントで指定されたパラメタの型がstring以外の場合、ワークユニットの起動が失敗します。
 本ステートメントに指定可能な文字列は、128バイト以内で、IDL文法の識別子の規定に従います。

Password Param

 ワークユニットまたはオブジェクトを対象としたアクセス制御を実施する場合、オペレーションのパスワードを運ぶパラメタの名前を指定します。


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