Interstage Application Server アプリケーション作成ガイド (コンポーネントトランザクションサービス編)
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第5章 Interstageの特徴的な機能> 5.3 セション情報管理機能を使用したトランザクションアプリケーションの作成

5.3.1 概要

 セション情報管理機能は、トランザクションアプリケーションで、クライアントごとの複数要求でプロセス間にまたがった情報(セション情報)を管理する機能です。セション情報管理機能は、CORBAオブジェクトであるセション情報管理オブジェクト(以降、SMOと呼びます)で機能が提供されます。
 セション情報は、セションごと、または、クライアントごとに管理します。

 セションは、セションIDにより識別されます。セションIDは、トランザクションアプリケーションのAPIを使用してサーバオブジェクトで獲得します。

 なお、Web連携を行う場合は、Webサーバ(InfoProvider Pro)のセション管理機能を使用することで、Webサーバにより獲得されます。

 クライアントは、要求元のクライアントを特定する情報であるクライアント識別子で識別されます。クライアント識別子は要求元クライアントのプロセスごとにInterstageが自動的に獲得します。サーバ側では各要求ごとにコンポーネントトランザクションサービスのAPIにより要求元のクライアント識別子を取得できます。

 以下に示す、セション情報管理を使用するための、2形態のオブジェクトの作成について説明します。

注意

 サーバオブジェクトでトランザクションアプリケーションのAPIを使用してセションIDを獲得する場合、以下の各言語ごとに以下のAPIを使用します。

TD_getsessionid()
C++
TD::getsessionid
COBOL
TDGETSESSIONID

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