Interstage Application Server アプリケーション作成ガイド (コンポーネントトランザクションサービス編)
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5.2.3.2 その他の注意点
- ワークユニット配下のユーザオブジェクトにインスタンスが残っている状態で、ワークユニットの通常停止を実行した場合、ワークユニットの通常停止はリジェクトされます。
この場合、ワークユニット配下のユーザオブジェクトのインスタンスがすべて削除されるまで待つか、必要に応じて、ワークユニットを強制停止してください。
同様に、活性変更コマンドもリジェクトされます。
- ワークユニット定義で定義したパラメタ名のパラメタに値が設定されていない場合(0パディング)、バインドの必要がないと判断します(インスタンス管理を行いませんが、オブジェクト呼び出しは正常に行われます。インスタンスの継続は行えません。)。
- バインドの開始は、"Method Name to Begin Session:"ステートメント に指定したメソッドとなります。
- セションIDを採番するメソッドが、プロセスバインド機能を使用するオブジェクト内に含まれる場合、セションIDを採番するメソッドをプロセスバインドの範囲に含むことはできません。“Method Name to Begin Session:”ステートメントには、セションIDを採番した後に呼び出すメソッド名を指定してください。
- サーバオブジェクト異常時(プロセス異常終了時)には、サーバオブジェクトにバインドされているインスタンスの情報がすべて破棄されます。この場合、サーバオブジェクトが異常となる原因となったクライアントオブジェクトは、アプリケーション異常(10004)で復帰します。異常となったサーバオブジェクトにバインドされている他のクライアントオブジェクトは、次回の要求時にセション異常(10007)で復帰します。
- クライアント思考時間オーバによりインスタンスが削除されることがあるため、インスタンス管理機能を使用するオブジェクトでは、インスタンス内で獲得した領域は、デストラクタで返却するように作成してください。インスタンス用の領域をデストラクタで返却しない場合、メモリリークが発生します。
- プロセスバインド機能を使用してインスタンスを保持している場合、そのインスタンスはInterstageシステム定義ファイルのシステム規模で決定する同時接続クライアント数のうち、1つの接続を占有した状態となります。そのため、サーバアプリケーションが同時に使用するインスタンス数は、同時接続クライアント数以下になるように設計してください。この同時接続クライアント数を超えて要求を受けると、クライアントオブジェクトには復帰値10002(システムで異常検出)で復帰します。
- セションIDはワークユニットごとに管理します。そのため、同一ワークユニット内で同じセションIDを使用して複数のオブジェクトに対してインスタンスを生成することはできません。
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