Interstage Application Server アプリケーション作成ガイド (イベントサービス編)
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第1章 機能> 1.3 基礎知識> 1.3.3 イベントデータの形式

1.3.3.2 StructuredEvent型の設定方法

 StructuredEvent型では、メッセージ単位に詳細情報を設定することができます。例えば、メッセージ単位のTimeout時間の設定が可能です。
 StructuredEvent型の構造を以下に示します。データの作成例については、“ノーティフィケーションサービスのQoS機能の運用”を参照してください。

 StructuredEvent型のデータ構造を大別すると、「Event Header」、「Event Body」に分類できます。

Event Header

 Event Headerは、さらに「Fixed Header」、「Variable Header」に分類されます。「Fixed Header」には、このデータ型の大分類を定義します。また、「Variable Header」には、メッセージ単位のQoS情報を設定します。メッセージ単位のQoS情報として設定可能な項目を以下に示します。各項目の詳細は、“QoSプロパティ”を参照してください。

(1)Fixed Header

 domain_nameメンバ
 "telecomunications"、"finance"、"healthcare"など産業分野を見分けるための文字列を指定します。
 type_nameメンバ
 産業分野内で特定するための"CommunicationAlarm"、"StockQuote"、"VitalSigns"などユニークな文字列を指定します。
 event_nameメンバ
 送信される特定のデータをユニークに見分けるための文字列を指定します。

(2)Variable Header

 メッセージごとに設定するQoSプロパティ項目をPropertyという構造体のシーケンス型で指定します。
 Property構造体は以下の2つのメンバで構成されています。

 nameメンバ
 QoSプロパティ項目の項目名をstring型で設定します。
 valueメンバ
 nameメンバに対するQoSプロパティ項目の値を設定します。

Event Body

 メッセージ本文を指定します。

(1)Filterable Body Fields

 イベントデータの生成時に以下の例を参考に指定してください。

[C言語の場合]
    CosNotification_StructuredEvent      *data =
                CosNotification_StructuredEvent_alloc();
        data->filterable_data._maximum = 0;
        data->filterable_data._length  = 0;
        data->filterable_data._buffer  = NULL;
[C++言語の場合]
    CosNotification::StructuredEvent     *data =
            new CosNotification::StrucuturedEvent();
    CosNotification::FilterableEventBody *filterable_data =
            new CosNotification::FilterableEventBody( 0, 0, NULL, CORBA_FALSE );
    data->filterable_data = filterable data;
[Java言語の場合]
    Property[]    filterable = new Property[0];
        StructuredEvent    data =
            new StructuredEvent( eventHeader, filterable, remainderBody );

(2)Remaining Body

 メッセージ本文をany型のデータ構造で設定します。any型メッセージの設定方法については、“any型の設定方法”を参照してください。

 ノーティフィケーションサービスでは2組のデータ形式を扱うため、データ形式の相互変換機能をサポートしています。

サプライヤ

コンシューマ

相互変換

any

any

そのままの形式で通知されます

StructuredEvent

any型からStructuredEvent型への変換”参照

StructuredEvent

any

StructuredEvent型からany型への変換”参照

StructuredEvent

そのままの形式で通知されます


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