Interstage Application Server アプリケーション作成ガイド (CORBAサービス編)
目次 索引 前ページ次ページ

付録A IDL定義

A.8 例外宣言

 例外宣言では、オペレーション実行中に例外が発生したときに例外情報を受け渡すための識別子(または例外構造体名)を定義します。オペレーション宣言のraises式を定義する場合は、この構造体名を指定します。

 例外宣言の書式を以下に示します。

  exception 例外識別子(例外構造体名) {
      データ型  メンバ名;  // 構造体メンバを宣言
          :
  };

 例外識別子は、構造体メンバを宣言して構造体(例外構造体)として定義することもできます。構造体メンバを複数定義する場合は、各メンバをセミコロン(“;”)で区切ります。メンバとして定義できるデータ型を以下に示します。

 メソッドの実行結果として例外が返された場合、この例外識別子を参照することができます。例外識別子にメンバ宣言があればそのメンバにアクセスできます。メンバ宣言がない場合は、その例外識別子だけが参照できます。例外宣言の例を以下に示します。

  exception  FuncException {    // 例外宣言
      string        reason; 
  };

 また、例外にはシステムでの異常終了を通知するシステム例外とサーバアプリケーションでの異常終了を通知するユーザ例外がありますが、コンポーネントトランザクションサービスではシステム例外は使用できません。

 例外の使用方法については、各言語の“サーバアプリケーションの例外処理”を参照してください。


目次 索引 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright(C) 富士通株式会社 2005