Interstage Application Server アプリケーション作成ガイド (CORBAサービス編)
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付録A IDL定義> A.7 データ型と型宣言

A.7.2 基本データ型

 データ型宣言では、インタフェース内で使われるデータ型を定義することができます。既存のデータ型に別名を付ける場合などにも使用できます。
 基本データ型のうち、列挙型以外のデータ型については、型宣言にtypedefを用います。

 以下に、型宣言(文字列型、列挙型以外)の書式を示します。

  typedef long             データ型名;
  typedef short            データ型名;
  typedef unsigned long    データ型名;
  typedef unsigned short   データ型名;
  typedef long long        データ型名;

  typedef float            データ型名;
  typedef double           データ型名;
  typedef long double      データ型名;

  typedef char             データ型名;
  typedef wchar            データ型名;

  typedef octet            データ型名;

  typedef boolean          データ型名;

  typedef any              データ型名;

文字列型の型宣言

 以下に、文字列型の型宣言の書式を示します。

  typedef string<サイズ>   データ型名;
  typedef string           データ型名;

  typedef wstring<サイズ>  データ型名;
  typedef wstring          データ型名;

 文字列型(string, wstring)には、サイズ指定のある文字列(上の書式)とサイズ指定のない文字列(下の書式)があります。サイズ指定のない文字列のサイズは実行時に指定されます。

 文字列型宣言の例を以下に示します。

  typedef string<100> A;    (サイズ指定あり)
  typedef string      A;    (サイズ指定なし)

 文字列型を使用する場合には、以下に注意してください。

列挙型の型宣言

 列挙型の型宣言では、typedefを使用しません。形式を以下に示します。

  enum  データ型名 { 要素, .. };

 要素を複数指定する場合は、各要素をカンマ(,)で区切ります。1つの列挙型で指定できる要素の最大個数は、232個です。以下に列挙型の記述例を示します。

  enum E {
      black, white, blue, red
  };

 列挙型はunsigned longとして扱われます。値は宣言された順に0,1,2..となります。上記の例の場合はblack=0,white=1,blue=2,red=3となります。


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