Interstage Application Server アプリケーション作成ガイド (CORBAサービス編)
目次 索引 前ページ次ページ

第6章 アプリケーションの開発(Java言語)> 6.7 サーバアプリケーションの開発手順と環境設定

6.7.4 起動用ファイルの作成

 サーバアプリケーションを起動するには、通常バッチファイルやシェルスクリプトを用意します。起動に際し、環境変数OD_IMPLIDへインプリメンテーションリポジトリIDを設定する必要があります。この設定も起動ファイル内で行うことができます。POAオブジェクトのアダプタ名にインプリメンテーションリポジトリIDを指定する場合はOD_IMPLIDの設定は必要ありません。詳細については、“サーバアプリケーションと環境設定との関連付け”を参照してください。

 なお、Javaアプリケーションの実行時には、CLASSPATH変数にJavaのライブラリを設定する必要があります。
 CLASSPATH変数設定と起動用ファイルの例を以下に示します。

(OD_HOME: C:\Interstage\ODWIN)

set CLASSPATH=.;%OD_HOME%\etc\class\ODjava4.jar;%CLASSPATH%

注) CLASSPATH変数にはインストール時、JDK,JREよりODjava2.jarまたはODjava4.jarが設定されます。使用するJDK,JREを変更した場合はCLASSPATH変数も変更してください(詳細は、“CORBAアプリケーションの実行”を参照してください)。

【起動用バッチファイル例】

set OD_IMPLID=IDL:ODdemo/calculator:1.0  インプリメンテーションリポジトリIDを設定
                                        必要に応じて環境変数の設定などを記述
set CLASSPATH=<Server.classのパス>;%CLASSPATH%;
java Server                             サーバクラスを引数に、Java VM起動

(OD_HOME: /opt/FSUNod) (OD_HOME: /opt/FJSVod)
 CLASSPATH変数の他に環境変数LD_LIBRARY_PATHに"$OD_HOME/lib"を設定する必要があります。

CLASSPATH=.:$OD_HOME/etc/class/ODjava4.jar:$CLASSPATH
LD_LIBRARY_PATH=$OD_HOME/lib
THREADS_FLAG=native
export CLASSPATH
export LD_LIBRARY_PATH
export THREADS_FLAG

【起動用シェルスクリプト例】

OD_IMPLID= IDL:ODdemo/calculator:1.0  インプリメンテーションリポジトリIDを設定
export OD_IMPLID
                                      必要に応じて環境変数の設定などを記述
CLASSPATH=<Server.classのパス>:$OD_HOME/etc/class/ODjava4.jar:$CLASSPATH:
LD_LIBRARY_PATH=$OD_HOME/lib
THREADS_FLAG=native
export CLASSPATH
export LD_LIBRARY_PATH
export THREADS_FLAG
java Server                           サーバクラスを引数に、Java VM起動

目次 索引 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright(C) 富士通株式会社 2005