MessageQueueDirector説明書
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用語集


 

イベントチャネル連携サービス

 ネットワーク(LANやWAN)を介して、異なるサーバ間でイベントデータの交換を行うサービスです。サーバ間の通信には、IDCM(Integration Data Communication Manager)を使用しています。異なるサーバに接続するイベントサービスのアプリケーション間(コンシューマとサプライヤとの間)で非同期なイベントデータの交換ができます。


 

公開鍵暗号方式

 暗号鍵と復号鍵に異なる鍵を利用する方式。暗号鍵は公開し、復号鍵は秘密にして、情報の送り手は受け手の公開した暗号鍵を用いて暗号化し、受け手は秘密としている自分の復号鍵を用いて復号化します。このため、多対多の通信に適しています。また、異なる鍵を用いて、送り手の確認や通信の事実の認否などを行う相手認証(電子署名)を実現できます。代表的な方式にRSAがあります。


 

サービス定義

 MQDの拡張機能(同報配信サービス、ACM連携サービス、イベントチャネル連携サービスおよびSMTP連携サービス)に関する各種環境情報を記述した定義体です。


 

受信キュー

 システム間の連携サービスにおいて、メッセージを受信するために使用するメッセージキューのことです。受信したメッセージが一時的に格納保存されます。


 

送信キュー

 システム間の連携サービスにおいて、メッセージを送信するために使用するメッセージキューのことです。送信するメッセージが一時的に格納保存されます。


 

デッドレター

 SMTP連携サービスにおいて、他システムに送信したメッセージが受信側のアプリケーションまで届かずに、行き先不明となって戻ってきたメッセージのことです。


 

電子証明書

 電子署名の正当性を確認するための電子的な証明書です。印鑑証明書に相当します。


 

電子証明書ファイル

 電子証明書が格納されたファイルです。


 

電子署名

 電子メールやオンライン取引きなどにおいて発信されたメッセージが、正当な発信者から発信され、改ざんやなりすましが途中で行われていないことを示すための方法です。手書きのサインに対して、デジタル・サインと言います。公開鍵暗号方式と呼ばれる暗号化技術を使って実現されています。


 

同報配信サービス

 同じメッセージをメッセージキューを介して同時に複数の相手へ送信するサービスです。ACM連携サービスやSMTP連携サービスと併用して利用します。


 

秘密鍵

 メールの盗聴を防止するための電子的な鍵。共通鍵(秘密鍵)暗号方式と呼ばれる暗号化技術で使用される暗号鍵の一つ。


 

秘密鍵暗号方式

 暗号化に用いる暗号鍵と復号化に用いる復号鍵に同じ鍵を利用する方式。暗号化した情報の送り手と受け手はそれぞれ同じ鍵を秘密に持つ必要があります。代表的な方式にDES(Data Encryption Standard)があります。


 

秘密鍵ファイル

 暗号化のための秘密鍵が格納されたファイルです。


 

メッセージキュー

 メッセージ交換を行うときに一時的にメッセージを格納しておく場所(器)です。


 

ワークユニット

 Interstageのオンライントランザクション処理を行うサーバアプリケーションを動作させるための、プログラムの実行環境のことです。


 

ACM

 グローバルサーバ上のAIMの機能です。アプリケーション間のメッセージ保証型の非同期通信を実現する機能です。システム間の通信にはIDCMを使用しています。
 Asynchronous CoMmunicationの略。


 

ACM連携サービス

 ネットワーク(LANやWAN)を介して、システム(UNIXサーバ、Windowsサーバおよびグローバルサーバ)間でメッセージ交換を行うサービスです。システム間の通信には、IDCM(Integration Data Communication Manager)を使用しています。他のUNIXサーバまたはWindowsサーバ上のMQDアプリケーションとの間、および、グローバルサーバ上のAIMアプリケーションとの間でメッセージの送受信ができます。


 

IORファイル

 ネットワーク上における通信先のオブジェクトを一意に特定するためのオブジェクトリファレンスが格納されたファイルです。


 

MIME

 インターネットの電子メールで、1行の文字数制限や、メールの最大サイズ制限などを解消し、かつ、マルチメディア・データといった文字以外のデータを送受信可能にするための規約です。
 Multipurpose Internet Mail Extensionsの略。


 

MQDシステム名

 MQDのシステム環境に付けられた名前です。MQDを識別するために使用されます。


 

MQD代表メールアドレス

 SMTP連携サービスでメールの送信やデッドレターを受信するためのメールアドレスです。


 

PSYS

 ACM連携サービスにおいて、IDCMを利用してシステム間の連携を行う場合に、連携先の計算機システムのことを相手システム(PSYS)と呼びます。


 

S/MIME

 RSAと電子メール・ベンダ各社で作りあげたインターオペラブルなメッセージ通信標準であり、以下を統合したものです。


 

SMTP

 インターネットの電子メールを送信するためのプロトコルです。メール受信には利用できません。SMTPは、二つのメールシステムがどのように対話するかを指定し、メール交換の制御メッセージの形式を定めています。サーバ同士でのメール転送にも、SMTPが使われます。
 Simple Mail Transfer Protocolの略。


 

SMTP連携サービス

 ネットワーク(インターネットやイントラネット)を介して、システム(UNIXサーバ)間でメッセージ交換を行うサービスです。システム間の通信には、インターネットの電子メールシステムを使用しています。他のUNIXサーバ上のMQDアプリケーションとの間でメッセージの送受信ができます。


 

URLリストファイル

 通信先のオブジェクトリファレンスを登録しているネーミングサービスのURLが格納されたファイルです。ネーミングサービスのURLは複数格納することができます。

イベントチャネル連携サービスでは、通信先のオブジェクトリファレンスを獲得するために、URLリストファイルに格納されているネーミングサービスのURLへ順次問い合わせを行います。


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