MessageQueueDirector説明書
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第2部 拡張機能編> 第12章 SMTP連携サービス

12.1 概要

 SMTP連携サービスは、インターネットの電子メールシステムの機能を利用し、他のUNIXサーバ上のMQDと連携して、システム間でメッセージ交換を行うサービスです。このサービスを使用することにより、MQD内のメッセージ交換をシステム間に拡張することができます。

 システム間で交換されるメッセージはS/MIME(Secure/Multipurpose Internet Mail Extensions)形式で暗号化して転送することもできるので安全性の高いシステムの構築が可能です。

 図12.1にSMTP連携サービスを利用した連携形態を示します。

[図12.1 SMTP連携サービスを利用した連携形態]

 以下にSMTP連携サービスの主な特徴を示します。

通信プロトコル

 SMTP連携サービスは、インターネットの電子メールシステム(sendmail)の標準的なプロトコルであるSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)を使用してメッセージを転送します。

暗号化

 SMTP連携サービスは、他システムにメッセージを送信する際、メッセージを暗号化することができます。暗号化技法にはS/MIME(Secure/Multipurpose Internet Mail Extensions)の公開鍵暗号方式(非対称鍵)と秘密鍵暗号方式(対称鍵)を併用します。暗号化を行うことにより、オープンなネットワーク上での第三者の手による盗聴や改ざんなどのトラブルを、安全度の高い方法で防ぐことができます。暗号化の詳細については、“12.2.3 暗号化 (S/MIME変換)”を参照してください。

 暗号化では、MQDを代表する証明書と秘密鍵が必要です。また、送信相手システムごとのドメイン名と証明書も必要です。証明書の詳細については、“Systemwalker/PkiMGR 説明書”を参照してください。


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