MessageQueueDirector説明書
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第2部 拡張機能編> 第11章 イベントチャネル連携サービス> 11.2 機能

11.2.5 MQDのメッセージヘッダ通知機能

 MQDのメッセージヘッダ通知機能は、送信アプリケーションが設定したMQDのメッセージヘッダ情報を受信アプリケーションに通知することで運用性を向上させる機能です。送信アプリケーションが指定したMQDのメッセージヘッダ情報を受信アプリケーションで利用することができます。

 本機能は、送信側と受信側の非同期メッセージ基盤が両方ともWindowsサーバのMQDまたはUNIXサーバのMQDの場合に使用することができます。

 MQDのメッセージヘッダ通知機能は、送信側のサーバのイベントチャネル連携サービスのサービス定義で通知の有無を指定することで利用できます。定義方法については、表11.25を参照してください。

MQDのメッセージヘッダ通知機能で通知されるMQDのメッセージヘッダの内容

 本機能を用いてメッセージを送信した時に受信アプリケーション(COBOL言語で作成)に通知されるMQDのメッセージヘッダの内容について表11.4に示します。なお、C言語の場合も同様の情報が通知されます。

[表11.4 受信アプリケーションに通知されるMQDのメッセージヘッダの内容]

項目名

和名

データ型

設定値

MSG-TYPE

メッセージタイプ

PIC X(1)

X'02': 一般のメッセージ

CODE-TYPE

コード系情報

PIC X(1)

X'01': EUCコード
X'02': SJISコード

BODY-CODE

メッセージ本体のコード系情報

PIC X(1)

X'01': EUCコード
X'02': SJISコード

UNIT-ID

ユニット識別子

PIC X(128)

メッセージ番号.タイムスタンプ.スレッドID.プロセスID.キュー名.MQDシステム名

MSG-SERIALNO

メッセージ通番

PIC 9(9)
COMP-5

ユニット内のメッセージ通番

EOU-FLAG

ユニット終了フラグ

PIC X(1)

X'00': ユニットの終端
X'01': ユニットの途中

ORIGINAL-SYSNAME

送信MQDシステム名

PIC X(9)

送信側のMQDサーバ識別子

VERSION

バージョン

PIC X(8)

"1.1"

ORIGINAL-QNAME

送信キュー名

PIC X(64)

送信用メッセージキュー名

GUARANTEE

メッセージ保証レベル

PIC X(1)

X'02': ディスク型

ORIGINAL-TIMESTAMP

送信タイムスタンプ

PIC 9(9)
COMP-5

送信アプリケーションがメッセージを送信した日時(1970/1/1 00:00:00 UTCからの秒数)

TRANS-TIMESTAMP

転送タイムスタンプ

PIC 9(9)
COMP-5

送信側のサーバのイベントチャネル連携サービスがメッセージを送信した日時(1970/1/1 00:00:00 UTCからの秒数)

ARRIVE-TIMESTAMP

到着タイムスタンプ

PIC 9(9)
COMP-5

受信側のサーバのイベントチャネル連携サービスがメッセージを受信した日時(1970/1/1 00:00:00 UTCからの秒数)

DELAY-TIME

転送遅延時間

PIC 9(9)
COMP-5

到着タイムスタンプと転送タイムスタンプの差の時間(秒数)の累積

QUEUING-TIME

キューイング時間

PIC 9(9)
COMP-5

イベントチャネル連携サービスがメッセージを受信してから受信アプリケーションがメッセージを受信するまでの差の時間(秒数)

MSG-NAME

メッセージ名

PIC X(64)

送信アプリケーションの指定値

MSG-ID

メッセージ識別子

PIC 9(9)
COMP-5

送信アプリケーションの指定値

PRIORITY

プライオリティ

PIC 9(9)
COMP-5

送信アプリケーションの指定値

MSGBODY-LENGTH

メッセージ本体長

PIC 9(9)
COMP-5

送信アプリケーションの指定値

RETURN-QNAME

返信キュー名

PIC X(64)

送信アプリケーションの指定値

TIMELIMIT

最大保存時間

PIC 9(9)
COMP-5

0

ACCESS-RIGHT

アクセス権

PIC 9(9)
COMP-5

0

MQD以外と通信する場合のMQDのメッセージヘッダの内容

 メッセージの送信側のサーバの非同期メッセージ基盤が、ノーティフィケーションサービス、JMSおよびグローバルサーバの場合は、受信アプリケーションにMQDのメッセージヘッダ情報は通知されません。

 また、送信側のサーバの非同期メッセージ基盤がMQDであっても、受信側のサーバの非同期メッセージ基盤がMQD以外の場合は、MQDのメッセージヘッダ情報は通知されません。

 本連携時のメッセージヘッダに対する処理内容について以下に説明します。

 ノーティフィケーションサービス、JMSおよびグローバルサーバと通信する場合のメッセージヘッダの取り扱いを図11.21に示します。

[図11.21 メッセージヘッダの取り扱い]

 MQD以外の非同期メッセージ基盤から送信されたメッセージに対してイベントチャネル連携サービスが自動的に作成するMQDのメッセージヘッダの内容(COBOL言語の場合)について表11.5に示します。なお、C言語の場合も同様の情報が通知されます。

[表11.5 イベントチャネル連携サービスが自動的に作成するMQDのメッセージヘッダの内容]

項目名

和名

データ型

設定値

MSG-TYPE

メッセージタイプ

PIC X(1)

X'02': 一般のメッセージ

CODE-TYPE

コード系情報

PIC X(1)

X'01': EUCコード
X'02': SJISコード

BODY-CODE

メッセージ本体のコード系情報

PIC X(1)

X'01': EUCコード
X'02': SJISコード

UNIT-ID

ユニット識別子

PIC X(128)

システムが自動的に設定する数値.タイムスタンプ.スレッドID.プロセスID.キュー名.MQDシステム名

MSG-SERIALNO

メッセージ通番

PIC 9(9)
COMP-5

1

EOU-FLAG

ユニット終了フラグ

PIC X(1)

X'00': ユニットの終端

ORIGINAL-SYSNAME

送信MQDシステム名

PIC X(9)

送信側のMQDサーバ識別子

VERSION

バージョン

PIC X(8)

"1.1"

ORIGINAL-QNAME

送信キュー名

PIC X(64)

送信チャネル識別子

GUARANTEE

メッセージ保証レベル

PIC X(1)

X'02': ディスク型

ORIGINAL-TIMESTAMP

送信タイムスタンプ

PIC 9(9)
COMP-5

0

TRANS-TIMESTAMP

転送タイムスタンプ

PIC 9(9)
COMP-5

0

ARRIVE-TIMESTAMP

到着タイムスタンプ

PIC 9(9)
COMP-5

受信側のサーバのイベントチャネル連携サービスがメッセージを受信した日時(1970/1/1 00:00:00 UTCからの秒数)

DELAY-TIME

転送遅延時間

PIC 9(9)
COMP-5

0

QUEUING-TIME

キューイング時間

PIC 9(9)
COMP-5

イベントチャネル連携サービスがメッセージを受信してから受信アプリケーションがメッセージを受信するまでの差の時間(秒数)

MSG-NAME

メッセージ名

PIC X(64)

"NSGW"

MSG-ID

メッセージ識別子

PIC 9(9)
COMP-5

0

PRIORITY

プライオリティ

PIC 9(9)
COMP-5

送信アプリケーションがプライオリティを指定した場合は、表11.6にしたがってプライオリティが設定されます。送信アプリケーションがプライオリティを指定しない場合またはメッセージの送信元がグローバルサーバの場合は受信キューのプライオリティのデフォルト値が設定されます。

MSGBODY-LENGTH

メッセージ本体長

PIC 9(9)
COMP-5

相手サーバから受信したメッセージ長

RETURN-QNAME

返信キュー名

PIC X(64)

空白

TIMELIMIT

最大保存時間

PIC 9(9)
COMP-5

0

ACCESS-RIGHT

アクセス権

PIC 9(9)
COMP-5

0


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