InfoDirectory使用手引書 |
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付録E コマンドリファレンス | > E.4 LDAPコマンド |
【機能】
InfoDirectoryサーバのエントリを追加/更新/削除します。
【指定方法】
ldapmodify [options] |
【オプション】
このコマンドのオプションを以下に示します。表: ldapmodifyコマンドオプション一覧
オプション
機能概要
省略時の値
V2指定時
V3指定時
InfoDirectoryサーバに対してバインド要求のみ送信します。追加/更新/削除要求は送信されません。
−
○
○
詳細情報を出力します。
−
○
○
host にInfoDirectoryサーバのホスト名、あるいはIPアドレスを指定します。
コマンド実行ホスト
○
○
(127.0.0.1)
port にInfoDirectoryサーバのTCPポート番号を指定します。
-Zなし → 389
-Zあり → 636○
○
n にLDAPプロトコルバージョンを指定します。
3
○
○
BINDするDNをbinddn に指定します。省略時はアノニマスバインドになります。
アノニマスバインドを行います。
○
○
passwd に簡易認証用のパスワードを指定します。
−
○
○
対話入力により簡易認証用のパスワードを指定します。
−
○
○
Usageを表示します。
−
○
○
連続操作モードです。このパラメタが指定された場合、エラーが発生しても処理を終了しません。
エラー発生時、コマンドを終了します。
○
○
エントリの変更情報を、標準入力の代わりにfile で指定されたファイルから読込みます。
標準入力から入力します。
○
○
エントリの追加を行います。
−
○
○
LDIFファイル内のフルパスで指定された属性値は、そのパスで指定されるファイルの内容とみなされます。
−
○
○
LDIFファイルのサブコマンドが省略された場合の動作を既存値の置換えとみなします。
−
○
○
コマンドで使用する文字コードを指定します。
V2 → Shift JIS
V3 → Shift JIS
V2 → Shift JIS
V3 → EUC○
○
transcode にInfoDirectoryサーバとの送受信に使用します。転送コードを指定します。
T.61
○
×
SSLによる安全な接続/認証を行います。file に必要な環境設定を記述します。
−
×
○
証明書認証を行います。file に必要な環境設定を記述します。
−
×
○
リフェラルの自動追跡を行いません。
リフェラルの自動追跡を行います。
×
○
リフェラルの最大自動追跡回数を指定します。
5
×
○
○…サポート、×…未サポート
- -n
- InfoDirectoryサーバに対してバインド要求のみ送信します。追加/更新/削除要求は送信されません。InfoDirectoryサーバの起動確認などに使用します。
- -v
- 詳細情報を出力します。
- -h host
- host パラメタにInfoDirectoryサーバのホスト名、あるいはIPアドレスを指定します。
このオプションを省略した場合は、自ホスト(127.0.0.1)へアクセスします。
- -p port
- port パラメタにInfoDirectoryサーバのTCPポート番号を指定します。デフォルト(指定がない場合、あるいは0を指定した場合)は、ポート番号389になります。
V3指定時に-Zオプションを使用した場合のデフォルトは、ポート番号636となります。
- -V n
- n パラメタにLDAPプロトコルバージョンを指定します(2または3)。このオプションを省略した場合、LDAPプロトコルバージョンは3となります。
- -D binddn
- BINDするDNをbinddn パラメタに指定します。DNは、RFC2253で定義される文字列表現を用いたDNである必要があります。
またbinddn パラメタに空白、“*”(アスタリスク)、“\”(エンマーク)といった特殊文字を含む場合、“ "" ”(ダブルクォーテーション)で囲む必要があります。
このオプションを省略した場合、アノニマスでBINDされます。
- -w passwd
- -Dオプションで指定したDNの簡易認証用のパスワードをpasswd パラメタに指定します。本オプションを指定する場合は、同時に-Dオプションを指定する必要があります。また、-Wオプションとの併用はできません。
- -W
- 対話入力により簡易認証用のパスワードを指定します。入力可能文字数は1 〜 256です。本オプションを指定する場合は、同時に-Dオプションを指定する必要があります。また、-wオプションとの併用はできません。
何も入力せずに実行した場合、簡易認証用のパスワードは設定されません。
- -H
- usageを表示します。
- -c
- 連続操作モードで実行します。このオプションが指定された場合、エラーが発生しても処理を終了せずに次の処理を行います。省略時は、エラーが発生した時点で処理を終了します。
- -f file
- エントリの変更情報を、標準入力の代わりにfile パラメタで指定されたファイルから読込みます。このオプションが省略された場合は、標準入力からエントリの変更情報を読込みます。
エントリの変更情報は、LDIFで記述されている必要があります。LDIFを参照してください。
- -a
- エントリの追加を行います。このオプションを使用する場合、LDIFファイルのエントリ追加コマンド(changetype:add)を指定する必要はありません。LDIFを参照してください。
- -b
- このオプションを指定した場合、LDIFファイルの属性値にファイルのフルパスもしくはURL形式でのフルパスを記述することで、そのファイルの内容を属性値として指定することができます。
指定するファイルの内容は、ファイルのフルパスで指定されている場合、base64形式である必要があります。またURL形式でのフルパスの場合、UTF8コードもしくはバイナリである必要があります。LDIFについては、LDIFを参照してください。
以下の例の場合、「C:\home\Tarou\Tarou.jpg」のファイルの内容が属性値になります。このオプションが指定されていない場合は、「C:\home\Tarou\Tarou.jpg」が属性値になります。
以下の例の場合、「/home/Tarou/Tarou.jpg」のファイルの内容が属性値になります。このオプションが指定されていない場合は、「/home/Tarou/Tarou.jpg」が属性値になります。
- 例
dn: cn=Tarou, o=Fujitsu, c=jp
objectclass: person
cn: Tarou
sn: Fujitsu
jpegPhoto: file://C:\home\Tarou\Tarou.jpg
dn: cn=Tarou, o=Fujitsu, c=jp
objectclass: person
cn: Tarou
sn: Fujitsu
jpegPhoto: file:///home/Tarou/Tarou.jpg
- -r
- LDIFのmodifyコマンドで指定するサブコマンドが省略された場合の動作を指定します。サブコマンドが省略され、このオプションが指定されていると、既存値の置換えになります。
このオプションが指定されていない場合は、追加になります。LDIFを参照してください。
- -C char_type
- このコマンドで使用する文字コードをchar_type パラメタに指定します。
このオプションを省略した場合には、Shift JISが設定されます。
V3指定時にこのオプションを省略した場合は、EUCが設定されます。また、V2指定時には、Shift JISが設定されます。
選択可能なコード系に関しては、コード変換を参照してください。
- -T transcode
- transcode パラメタにInfoDirectoryサーバとの送受信に使用する転送コードを指定します。
- V2指定時
指定できるコードは、-Cオプションで指定したコードか、T.61のみです。省略時はT.61と想定します。選択可能なコード系に関しては、コード変換を参照してください。
- V3指定時
LDAP V3プロトコルでは、UTF-8が使用されるため、転送コードを指定することはできません。
- -Z file
- SSLを使用して、安全な通信、認証を行う場合に指定します。認証は、-Dオプション、-wオプションにより指定された簡易認証を行います。
file パラメタにはSSL環境設定に必要な項目を記述したファイル名を指定します。環境設定の詳細に関しては、SSL管理環境機能を参照してください。
- -Y file
- SSLを使用して、安全な通信、認証を行う場合に指定します。認証は、指定した証明書環境にある証明書を使用した証明書認証で行います。
file パラメタにはSSL環境設定に必要な項目を記述したファイル名を指定します。環境設定の詳細に関しては、SSL管理環境機能を参照してください。
この場合、BINDするDN、パスワードを指定する必要がありません。指定された場合、それらは無視されます。
- -R
- InfoDirectoryサーバから通知されるリフェラル情報にしたがったリフェラル先への更新を行いません。このオプションを指定しない場合には、通知されたリフェラル先の情報にしたがって、リフェラル先のInfoDirectoryサーバに対し更新を行います。このオプションが指定される場合、-Oオプションは無効になります。
- -O
- 1度のリクエストで通知されるリフェラル情報にしたがい、リフェラル先のInfoDirectoryサーバに更新を行う最大回数です。
このパラメタを指定しない場合には、最大5回通知されるリフェラル情報にしたがった更新を行います。-Rオプションが指定される場合、このオプションは無効になります。
【復帰値】
0:正常終了
0以外:異常終了
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