InfoDirectory使用手引書 |
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付録E コマンドリファレンス | > E.4 LDAPコマンド |
【機能】
InfoDirectoryサーバのエントリを削除します。
【指定方法】
ldapdelete [options] [dn…] |
【オプション】
このコマンドのオプションを以下に示します。
- dn
- 削除するエントリ名をDNの形式で指定します。
表: ldapdeleteコマンドオプション一覧
オプション |
機能概要 |
省略時の値 |
V2指定時 |
V3指定時 |
---|---|---|---|---|
InfoDirectoryサーバに対してバインド要求のみ送信します。削除要求は送信されません。 |
− |
○ |
○ |
|
詳細情報を出力します。 |
− |
○ |
○ |
|
host にInfoDirectoryサーバのホスト名、あるいはIPアドレスを指定します。 |
コマンド実行ホスト |
○ |
○ |
|
port にInfoDirectoryサーバのTCPポート番号を指定します。 |
-Zなし → 389 |
○ |
○ |
|
n にLDAPプロトコルバージョンを指定します(2または3)。 |
3 |
○ |
○ |
|
BINDするDNをbinddn に指定します。省略時はアノニマスバインドとなります。 |
アノニマスバインドを行います。 |
○ |
○ |
|
passwd に簡易認証用のパスワードを指定します。 |
-Dオプション指定時は省略できません。 |
× |
○ |
|
対話入力により簡易認証用のパスワードを指定します。 |
− |
○ |
○ |
|
Usageを表示します。 |
− |
○ |
○ |
|
連続操作モードです。このオプションが指定された場合、エラーが発生しても処理を終了しません。 |
エラー発生時、コマンドは終了します。 |
○ |
○ |
|
削除するエントリ名を、標準入力の代わりにfile で指定されたファイルから読込みます。 |
標準入力から入力します。 |
○ |
○ |
|
コマンドで使用する文字コードを指定します。 |
|
○ |
○ |
|
transcode にInfoDirectoryサーバとの送受信に使用します。転送コードを指定します。 |
T.61 |
○ |
× |
|
SSLによる安全な接続/認証を行います。file に必要な環境設定を記述します。 |
− |
× |
○ |
|
証明書認証を行います。file に必要な環境設定を記述します。 |
− |
× |
○ |
|
リフェラルの自動追跡を行いません。 |
リフェラルの自動追跡を行います。 |
× |
○ |
|
リフェラルの最大自動追跡回数を指定します。 |
5 |
× |
○ |
○…サポート、×…未サポート
- -n
- InfoDirectoryサーバに対してバインド要求のみ送信します。削除要求は送信されません。InfoDirectoryサーバの起動確認などに使用します。
- -v
- 詳細情報を出力します。
- -h host
- host パラメタにInfoDirectoryサーバのホスト名、あるいはIPアドレスを指定します。このオプションを省略した場合は、自ホスト(127.0.0.1)へアクセスします。
- -p port
- port パラメタにInfoDirectoryサーバのTCPポート番号を指定します。デフォルト(指定がない場合、あるいは0を指定した場合)はポート番号389になります。
V3指定時に-Zオプションを使用した場合のデフォルトは、ポート番号636となります。
- -V n
- n パラメタにLDAPプロトコルバージョンを指定します(2または3)。このオプションを省略した場合、LDAPプロトコルバージョンは3となります。
- -D binddn
- BINDするDNをbinddn に指定します。DNは、RFC2253で定義される文字列表現を用いたDNである必要があります。
またbinddn に空白、“*”(アスタリスク)、“\”(エンマーク)といった特殊文字を含む場合、“ "" ”(ダブルクォーテーション)で囲む必要があります(特殊文字に関しては、注意事項を参照してください)。
このオプションを省略した場合、アノニマスでBINDします。
- -w passwd
- -Dオプションで指定したDNの簡易認証用のパスワードをpasswd に指定します。本オプションを指定する場合は、同時に-Dオプションを指定する必要があります。また、-Wオプションとの併用はできません。
- -W
- 対話入力により簡易認証用のパスワードを指定します。入力可能文字数は1 〜 256です。本オプションを指定する場合は、同時に-Dオプションを指定する必要があります。また、-wオプションとの併用はできません。
何も入力せずに実行した場合、簡易認証用のパスワードは設定されません。
- -H
- usageを表示します。
- -c
- 連続操作モードで実行します。このオプションが指定された場合、エラーが発生しても処理を終了せずに次の処理を行います。省略時は、エラーが発生した時点で処理を終了します。
- -f file
- 削除するエントリのDNを、標準入力の代わりにfile パラメタに指定されたファイルから読込みます。このオプションが省略された場合は、以下の処理を行います。
- -fオプションが指定された場合
-fオプションで指定されたファイルから、削除するDNを読込みます。指定されたファイルには、LDIFではなく、削除するDNを一行ずつ列記します。
- -fオプションが指定されなかった場合
削除するエントリのDNを標準入力から読込みます。削除するDNは、DNを入力するごとにリターンキーを押下することで、そのDNに対する削除を実行できます。
- -C char_type
- このコマンドで使用する文字コードをchar_type パラメタに指定します。
このオプションを省略した場合には、Shift JISが設定されます。
V3指定時にこのオプションを省略した場合は日本語EUCが設定されます。
またV2指定時には、Shift JISが設定されます。
選択可能なコード系に関しては、コード変換を参照してください。
- -T transcode
- transcode にInfoDirectoryサーバとの送受信に使用する転送コードを指定します。
- V2指定時
指定できるコードは、-Cオプションで指定したコードか、T.61のみです。省略時はT.61と想定します。選択可能なコード系に関しては、コード変換を参照してください。
- V3指定時
LDAP V3プロトコルでは、UTF-8が使用されるため、転送コードを指定することはできません。
- -Z file
- SSLを使用して、安全な通信、認証を行う場合に指定します。
file パラメタにはSSL環境設定に必要な項目を記述したファイル名を指定します。環境設定の詳細に関しては、SSL管理環境機能を参照してください。またSSLを使用する場合でも、BINDするDN、パスワードを指定する必要があります。
- -Y file
- SSLを使用して、安全な通信、認証を行う場合に指定します。認証は、指定した証明書環境にある証明書を使用した証明書認証で行います。
file パラメタにはSSL環境設定に必要な項目を記述したファイル名指定します。環境設定の詳細に関しては、SSL管理環境機能を参照してください。
この場合、BINDするDN、パスワードを指定する必要がありません。指定された場合、それらは無視されます。
- -R
- InfoDirectoryサーバから通知されるリフェラル情報にしたがったリフェラル先への削除を行いません。このオプションを指定しない場合には、通知されたリフェラル先の情報にしたがって、リフェラル先のInfoDirectoryサーバに対し削除を行います。このオプションが指定される場合、-Oオプションは無効になります。
- -O times
- 1度のリクエストで通知されるリフェラル情報にしたがい、リフェラル先のInfoDirectoryサーバに削除を行う最大回数です。
このオプションを指定しない場合には、最大5回通知されるリフェラル情報にしたがった削除を行います。-Rオプションが指定される場合、このオプションは無効になります。
【復帰値】
0:正常終了
0以外:異常終了
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