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第5部 保守編> 第15章 資料採取> 15.2 資料採取方法

15.2.2 LDAP-APIのトレース取得

 以下で説明する環境変数を設定することにより、トレースを取得することができます。取得できる情報は、主にライブラリ関数の呼出し情報(復帰値、関数の出入り口、エラーコードなど)です。

環境変数の設定

 LDAP-APIのトレースには以下の指定が可能です。以下の設定は、上位アプリケーションが動作中に変更することはできません。

トレース情報の参照

 レベル1のトレース情報は、以下のフォーマットで取得されます。日本語(出力データに0x80以上のコードが含まれる場合)は、16進形式の文字列として出力します。

 時間 pid 関数名 矢印  tid=A,(rtn=B),(ldaperr=C) ,(errno=D)

表: フォーマットの内容

時間

このトレースが取得された時間を示します。
日付 時:分:秒で記述されます。秒はミリ秒単位で表されます。

Pid=A

プロセスIDを6桁で表示します。AがプロセスIDを示します。

関数名

呼出されたLDAP-APIライブラリ関数名です。トレースを取得する関数名が出力されます。

矢印

以下のいずれかが出力されます。
 --->  LDAP-API関数がユーザアプリによって呼出されたことを示します。
 <---  ユーザアプリによって呼出されたLDAP-APIが復帰したことを示します。

Tid=B

スレッド番号を示します。Bがスレッド番号になります。

rtn=C

LDAP-APIが復帰する場合に、その復帰値を示します。Cが復帰値になります。

Ldaperr=D

LDAPエラーコードを示します。
DにはLDAPエラーコードが16進数で表示されます。

Errno=E

システムのエラーコードを示します。Eにはシステムのエラーコードが16進数で表示されます。

 

以下の情報は、トレースレベル1でトレースを取得した場合です。

 2000/08/25 05:40:41.122 000233 ldap_init: ---> tid=123
 2000/08/25 05:40:41.122 000233 ldap_init: <--- tid=123
 2000/08/25 05:40:41.122 000233 ldap_simple_bind: ---> tid=123
 2000/08/25 05:40:41.122 000233 ldap_simple_bind: <--- tid=123
 2000/08/25 05:40:41.123 000233 ldap_simple_bind: ---> tid=124
 2000/08/25 05:40:41.123 000233 ldap_simple_bind: <---
 tid=124,rtn=-1,ldaperr=0x51
 


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