InfoDirectory使用手引書

14.11 管理ツール(DSA運用管理)に関するトラブル

事例1 認証処理に失敗する (エラーコード: E08-0019)

【トラブル現象】
　DSA運用管理の認証処理において、以下のメッセージが出力され認証に失敗する。
　「E08-0019　管理ツールエージェントと通信できません。管理ツールエージェントが起動しているか確認してください。」

【原因】
　管理ツールとDSA間のネットワークが接続されていない可能性があります。または、管理ツールエージェントが停止しているため認証に失敗しています。
　また、マシンの高負荷状態によって以下の原因で本エラーが発生する場合があります。

1. サーバマシンの負荷状態によって管理ツールエージェントが管理ツールクライアントの処理を実行できない場合
2. サーバマシンの負荷状態によって管理ツールエージェントが一定期間（デフォルト５分）内に管理ツールクライアントの処理を完了できず、タイムアウトが発生した場合
3. サーバマシンの負荷状態によって管理ツールエージェントが、管理ツールクライアントに応答を通知することができないために、管理ツールクライアント側で受信タイムアウト（デフォルト１０分）が発生した場合
4. 上記1)、2)、3)が、原因でエラーが発生して、管理ツールクライアントから管理ツールエージェントに対する接続が一定期間（デフォルト１分）遮断されている場合
5. クライアントマシンの負荷状態によって管理ツールクライアントが管理ツールエージェントに接続することができない場合

【対処方法】
　管理ツールエージェントのサービスが起動しているか確認してください。

　管理ツールがインストールされているマシンから、pingコマンドでアクセスしたいDSAのマシンとネットワークが接続されているか確認してください。
　高負荷が原因である可能性がある場合は高負荷状態が改善されたことを確認後、再度処理してください。
　管理ツールエージェントのポート番号が、正しく設定されているか確認してください。

　ネットワーク接続されている場合、管理ツールエージェントがインストールされているマシンで、以下の手順で管理ツールエージェントの起動状態を確認してください。

• Windows 2000 Serverの場合
  　[スタート]メニューから[プログラム] → [管理ツール] → [サービス]を選択し、[InfoDirectory Administration Server Agent]を選択します。[サービスの状態]が停止の場合、[開始]ボタンを押してください。
  　

　ネットワーク接続されていれば、管理ツールエージェントがインストールされているマシンで、以下のコマンドで管理ツールエージェントを起動させてください。

　# startdirs

　エラーが改善されない場合、"保守編 資料採取"にしたがって情報を採取し、技術員に連絡してください。

事例2 認証処理で権限エラーが発生する (エラーコード: W08-0001)

【トラブル現象】
　DSA運用管理の認証処理において、以下のメッセージが出力され認証に失敗する。
　「W08-0001　入力されたIDとパスワードでは、DSAに対する操作権限がありません。」

【原因】
　以下のような原因が考えられます。

• IDまたはパスワードが誤っています。
• 管理ツール管理者のアカウントを登録していない可能性があります。

【対処方法】
　正しいID／パスワードを入力してください。
　管理ツール管理者が登録していない場合は、管理ツールエージェント環境設定で管理ツール管理者のアカウントを登録してください。

事例3 DSA削除に失敗する (エラーコード: E08-2802)

【トラブル現象】
　DSA運用管理のDSA削除において、以下のメッセージが出力されDSAの削除に失敗する。
　「E08-2802　指定されたDSAディレクトリにアクセス可能なDSAが存在せず、DSAを削除できません。」

【原因】
　以下のような原因が考えられます。

• ログイン情報とアイコンだけが作成されており、実際にDSAは存在していません。
• ログイン情報に設定されているDSAディレクトリの指定に誤りがあります。
  

【対処方法】
　[DSA選択]ウィンドウで該当するDSAのアイコンを選択し、[DSA]メニューから[ログイン情報変更]を選択して[ログイン情報]ダイアログを表示します。設定されているDSAディレクトリを確認してください。

　DSAディレクトリに設定されているディレクトリにDSAが存在しない場合、DSAディレクトリを正しく設定してください。または、[DSA選択]ウィンドウから該当するログイン情報のみ削除してください。
　DSAディレクトリが正しく設定されている場合、"保守編 資料採取"にしたがって情報を採取し、技術員に連絡してください。

事例4 DSA削除に失敗する (エラーコード: W08-0001)

【トラブル現象】
　DSA運用管理のDSA削除において、以下のメッセージが出力されDSAの削除に失敗する。
　「E08-3414　管理者情報のチェックに失敗しました。DSAディレクトリが存在するか確認してください。または、ディスク容量が十分にあるか、読込み権があるか確認してください。」

【原因】
　以下のような原因が考えられます。

• 設定されているDSAディレクトリの指定に誤りがあります。
• DSAの格納先ディレクトリに対する読込み権がありません。

【対処方法】
　[DSA選択]ウィンドウで該当するDSAのアイコンを選択し、[DSA]メニューから[ログイン情報変更]を選択して[ログイン情報]ダイアログを表示します。設定されているDSAディレクトリが正しく設定されているか確認してください。
　または、DSAの格納先ディレクトリに読込み権を設定してあること確認してください。
　エラーが改善されない場合は、"保守編 資料採取"にしたがって情報を採取し、技術員に連絡してください。

事例5 DSA作成に失敗する (エラーコード: E16-0128)

【トラブル現象】
　DSA運用管理のDSA作成において、以下のメッセージが出力されDSAの作成に失敗する。
　「E16-0128　DSA作成時に１つ以上のエラーが発生しました。」

【原因】
　以下のような原因が考えられます。

• Solarisマシンのセマフォ不足
• ディスク容量が不足しています。

【対処方法】
　/etc/systemを参照して、IPC関連のチューニングに問題ないか確認してください。ディスク容量が確保十分に確保されているか確認してください。
　エラーが改善されない場合は、"保守編 資料採取"にしたがって情報を採取し、技術員に連絡してください。

事例6 DSA運用管理で、DSAアイコンが黄色で表示されるためにDSAに対する操作ができない。

【トラブル現象】
　DSA運用管理ダイアログで、DSAアイコンが黄色で表示されるために、管理ツールクライアントからDSAに対する操作を行えない。

【原因】
　以下のような原因が考えられます。

• 管理ツールエージェントが起動されていません。
• 管理ツールエージェントが使用するポートと他のアプリで使用しているポートが重複している可能性があります。

【対処方法】
　管理ツールエージェントの起動状態を確認、及びポート番号重複時の対処を行ってください。