InfoDirectory使用手引書
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第2部 管理ツール編> 第4章 機能> 4.5 サーバ管理> 4.5.5 [データベース]タブ

4.5.5.7 知識リファレンス

 ディレクトリデータベースのツリー構造であるDIT(Directory Information Tree)を、複数のディレクトリサーバで管理し、分散ディレクトリを構築するには、各ディレクトリサーバを参照する設定を行います。このようなディレクトリサーバ間のリファレンス情報を知識リファレンスといい、InfoDirectoryではクロスリファレンスファーストレベルリファレンスサブオーディネートリファレンススペリオルリファレンスがサポートされています。
 たとえば、分散ディレクトリによるDIT構成のDITを5台のディレクトリサーバで分散ディレクトリに構築する場合、各サーバは点線内のDIBを格納した上で、全ディレクトリサーバで相互のリファレンスを可能にする設定のようなリファレンスを設定すれば、どのディレクトリサーバに管理ツールを接続しても、すべてのディレクトリが参照できるようになります。
 知識リファレンスの設定を行う前に[DSAレジストリ]設定を行っておく必要があります。

[図: 分散ディレクトリによるDIT構成]

[表: 全ディレクトリサーバで相互のリファレンスを可能にする設定]

リファレンス先
DSA名(cn)

Dsa_us

Dsa_jp

Dsa_A_group

Dsa_B_group

Dsa_C_project

Dsa_us

 

  F

  X

  X

  X

Dsa_jp

  F

 

  D

  D

  D

Dsa_A_group

  X

  U

 

  X

  D

Dsa_B_group

  X

  U

  X

 

  X

Dsa_C_project

  X

  U

  U

  X

 

* 表中の文字は、U: スペリオルリファレンス、D: サブオーディネートリファレンス、F: ファーストレベルリファレンス、X: クロスリファレンスを意味します。

4.5.5.7.1 [スペリオルリファレンス]ダイアロ

 スペリオルリファレンスでは、現在操作しているDSAの上位のDSAに対するリファレンスを設定します。
 なお、あらかじめリファレンス先の確認のため[DSAレジストリ]ダイアログでリファレンスするDSAをDSAレジストリに登録してから実行します。

[図: [スペリオルリファレンス]ダイアログ]

[表: [スペリオルリファレンス]ダイアログの設定項目]

項目

概要

ターゲットDSA

スペリオルリファレンスとして指定するDSA名を指定します。
 例)
  cn=fjdsa

[適用]ボタン

スペリオルリファレンスの設定を行います。

[削除]ボタン

スペリオルリファレンスの削除を行います。

[キャンセル]ボタン

[サーバ管理]ウィンドウを終了します。

[ヘルプ]ボタン

[サーバ管理]ウィンドウのヘルプが表示されます。

4.5.5.7.2 [サブオーディネートリファレンス]ダイアロ

 サブオーディネートリファレンスでは、下位のDSAに対するリファレンスを設定します。
 配布パラメタの[チェイニングとリフェラル]で設定した値に依存して、DSAは、チェイニング、またはエントリリフェラルとして動作するか判断します。エントリリフェラルとして動作させるためには、[接続先のDSAの詳細]ダイアログの[LDAPホスト]、[LDAPポート]に設定を行う必要があります。
 なお、あらかじめリファレンス先の確認のため[DSAレジストリ]ダイアログでリファレンスするDSAをDSAレジストリに登録してから実行します。

[図: [サブオーディネートリファレンス]ダイアログ]

[表: [サブオーディネートリファレンス]ダイアログの設定項目]

項目

概要

サブオーディネート
リファレンス一覧

既存のサブオーディネートリファレンスのDNリストが表示されます。

[追加]ボタン

サブオーディネートリファレンスの追加を行うための、[サブオーディネートリファレンス設定]ダイアログを起動します。

[削除]ボタン

削除したいリファレンスDN名を選択し、このボタンを押すことで、サブオーディネートリファレンスの削除が行えます。

[更新]ボタン

更新したいリファレンスDN名を選択し、このボタンを押すことで、[サブオーディネートリファレンス設定]ダイアログを起動します。

[キャンセル]ボタン

[サーバ管理]ウィンドウを終了します。

[ヘルプ]ボタン

[サーバ管理]ウィンドウのヘルプが表示されます。

4.5.5.7.3 [サブオーディネートリファレンス設定]ダイアロ

 [サブオーディネートリファレンス設定]ダイアログは、[サブオーディネートリファレンス]パネルで、[追加]または[更新]ボタンを押すことで起動します。
このダイアログでは、サブオーディネートリファレンス設定をするリファレンスDNとDSA名の設定や、DSA名の変更を行えます。

[図: [サブオーディネートリファレンス設定]ダイアログ]

[表: [サブオーディネートリファレンス設定]ダイアログの設定項目]

項目

概要

リファレンスDN

サブオーディネートリファレンスの対象となるDITエントリのDN名を指定します。
 例)
  ou=宣伝部,o=富士通,c=jp

DSA名

サブオーディネートリファレンスとして指定するDSA名を指定します。
[参照]ボタンを押し、登録済みのDSAのリストからDSA名を選択することも可能です。

[参照]ボタン

[登録されたDSA一覧]ダイアログを起動します。

[OK]ボタン

サブオーディネートリファレンスの設定を行い、このダイアログを終了します。

[キャンセル]ボタン

サブオーディネートリファレンスの設定を行わずに、このダイアログを終了します。

[ヘルプ]ボタン

このダイアログのヘルプが表示されます。

4.5.5.7.4 [ファーストレベルリファレンス]ダイアロ

 トップエントリにCountryをもつDSA間のリファレンスの設定を行います。
なお、あらかじめリファレンス先の確認のため[DSAレジストリ]ダイアログでリファレンスするDSAをDSAレジストリに登録してから、実行します。

[図: [ファーストレベルリファレンス]ダイアログ]

[表: [ファーストレベルリファレンス]ダイアログの設定項目]

項目

概要

ファーストレベル
リファレンス一覧

既存のファーストレベルリファレンスのDNリストが表示されます。

[追加]ボタン

ファーストレベルリファレンスの追加を行うための、[ファーストレベルリファレンス設定]ダイアログを起動します。

[削除]ボタン

削除したいリファレンスDN名を選択し、このボタンを押すことで、ファーストレベルリファレンスの削除が行えます。

[更新]ボタン

更新したいリファレンスDN名を選択し、このボタンを押すことで、[ファーストレベルリファレンス設定]ダイアログを起動します。

[キャンセル]ボタン

[サーバ管理]ウィンドウを終了します。

[ヘルプ]ボタン

[サーバ管理]ウィンドウのヘルプが表示されます。

4.5.5.7.5 [ファーストレベルリファレンス設定]ダイアロ

 [ファーストレベルリファレンス設定]ダイアログは、[ファーストレベルリファレンス]パネルで、[追加]または[更新]ボタンを押すことで起動します。
このダイアログでは、ファーストレベルリファレンス設定を行うリファレンスDNとDSA名の設定や、DSA名の変更を行えます。

[図:[ファーストレベルリファレンス設定]ダイアログ]

[表:[ファーストレベルリファレンス設定]ダイアログの設定項目]

項目

概要

リファレンスDN

ファーストレベルのDITエントリのDN名を指定します。
 例)
  c=jp

DSA名

ファーストレベルリファレンスとして指定するDSA名を指定します。
[参照]ボタンを押して、登録済みのDSAのリストからDSA名を選択することも可能です。

[参照]ボタン

[登録されたDSA一覧]ダイアログを起動します。

[OK]ボタン

ファーストレベルリファレンスの設定を行い、このダイアログを終了します。

[キャンセル]ボタン

ファーストレベルリファレンスの設定を行わずに、このダイアログを終了します。

[ヘルプ]ボタン

このダイアログのヘルプが表示されます。

4.5.5.7.6 [クロスリファレンス]ダイアロ

 クロスリファレンスでは、現在操作しているDSAに対して上位にも下位にも当てはまらないディレクトリツリーをもつDSAに対して、リファレンスを設定します。
なお、あらかじめリファレンス先の確認のため[DSAレジストリ]ダイアログでリファレンスするDSAをDSAレジストリに登録してから実行します。

[図: [クロスリファレンス]ダイアログ]

[表: [クロスリファレンス]ダイアログの設定項目]

項目

概要

クロス
リファレンス一覧

既存のクロスリファレンスのDNリストが表示されます。

[追加]ボタン

クロスリファレンスの追加を行うための、[クロスリファレンス設定]ダイアログを起動します。

[削除]ボタン

削除したいリファレンスDN名を選択し、このボタンを押すことで、クロスリファレンスの削除が行えます。

[更新]ボタン

更新したいリファレンスDN名を選択し、このボタンを押すことで、[クロスリファレンス設定]ダイアログを起動します。

[キャンセル]ボタン

[サーバ管理]ウィンドウを終了します。

[ヘルプ]ボタン

[サーバ管理]ウィンドウのヘルプが表示されます。

4.5.5.7.7 [クロスリファレンス設定]ダイアロ

 [クロスリファレンス設定]ダイアログは、[クロスリファレンス]パネルで、[追加]または[更新]ボタンを押すことで起動します。
このダイアログでは、クロスリファレンス設定を行うリファレンスDNとDSA名の設定や、DSA名の変更を行えます。

[図: [クロスリファレンス設定]ダイアログ]

[表: [クロスリファレンス設定]ダイアログの設定項目]

項目

概要

リファレンスDN

クロスリファレンスされるDITエントリのDN名を指定します。

DSA名

クロスリファレンスとして指定するDSA名を指定します。
[参照]ボタンを押し、登録済みのDSAのリストからDSA名を選択することも可能です。

[参照]ボタン

[登録されたDSA一覧]ダイアログを起動します。

[OK]ボタン

クロスリファレンスの設定を行い、このダイアログを終了します。

[キャンセル]ボタン

クロスリファレンスの設定を行わずに、このダイアログを終了します。

[ヘルプ]ボタン

このダイアログのヘルプが表示されます。

4.5.5.7.8 [デフォルトリフェラル]ダイアロ

 デフォルトリフェラルでは、クライアントがサーバに存在しないベースDNを指定した場合、デフォルトリフェラル情報をクライアントに通知する設定を行います。

[図: [デフォルトリフェラル]ダイアログ]

[表: [デフォルトリフェラル]ダイアログの設定項目]

項目

概要

デェフォルト
リファレンス一覧

既存のデフォルトリフェラルのDNリストが表示されます。

[追加]ボタン

デフォルトリフェラルの追加を行うための、[デフォルトリフェラル設定]ダイアログを起動します。

[削除]ボタン

削除したいリファレンスDN名を選択し、このボタンを押すことで、デフォルトリフェラルの削除が行えます。

[更新]ボタン

更新したいリファレンスDN名を選択し、このボタンを押すことで、[デフォルトリフェラル設定]ダイアログを起動します。

[キャンセル]ボタン

[サーバ管理]ウィンドウを終了します。

[ヘルプ]ボタン

[サーバ管理]ウィンドウのヘルプが表示されます。

4.5.5.7.9 [デフォルトリフェラル設定]ダイアロ

 [デフォルトリフェラル設定]ダイアログは、[デフォルトリフェラル]パネルで、[追加]または[更新]ボタンを押したことで起動します。
このダイアログでは、デフォルトリフェラル設定をするリファレンスDNとDSA名の設定や、DSA名の変更を行えます。

[図: [デフォルトリフェラル設定]ダイアログ]

[表: [デフォルトリフェラル設定]ダイアログの設定項目]

項目

概要

リファレンスDN

デフォルトリフェラルされるDITエントリのDN名を指定します。
 例
  ou=宣伝部,o=富士通,c=jp

DSA名

デフォルトリフェラルとして指定するDSA名を指定します。
[参照]ボタンをクリックし、登録済みのDSAのリストからDSA名を選択することも可能です。

[参照]ボタン

[登録されたDSA一覧]ダイアログを起動します。

[OK]ボタン

デフォルトリフェラルの設定を行い、このダイアログを終了します。

[キャンセル]ボタン

デフォルトリフェラルの設定を行わずに、このダイアログを終了します。

[ヘルプ]ボタン

このダイアログのヘルプが表示されます。


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