Interstage Application Server Smart Repository運用ガイド
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第1章 概要> 1.1 Smart Repositoryとは

1.1.2 Smart Repository導入の効果

 これらの問題を解決するのが、ディレクトリサービス(directory service)と呼ばれるサービスです。ディレクトリサービスとは、システム上に分散したWebサーバやWebサービス、ユーザ情報などのリソースに対して、そのリソースに関する位置や情報を返すサービスです。

 統合的なリソース管理を行うことで、個々のシステムが個別にリソース管理を行うという困難な作業から解放されます。

 Smart Repositoryは、世界的標準になりつつある、LDAP(Lightweight Directory Access Protocol)に準拠したディレクトリサービスを提供します。

 しかも、Smart Repositoryには、Interstage管理コンソールからの操作や、簡便なエントリ管理、レプリケーションやバックアップ・リストア、アクセスログなどによる高信頼性の実現、パスワードの自動暗号化、マスタ・スレーブサーバ間のSSL通信によるセキュリティの確保など、様々な機能を備えています。

 これにより、統合した各システムのリソース管理を一元管理し、多様化した利用者に対しても細かな設定が可能になります。それにより、利用者のアクセス権限を細かく管理できます。

 パスワードの自動暗号化も万全です。

 また、Interstage シングル・サインオンと連携することにより、セキュリティを確保したままで、1つのIDとパスワードで、許可された複数のWebサーバやWebサービスにアクセスできるようになり、利用者の利便性も向上します。

 これらにより、システム開発コスト、運用管理コストを大幅に低減できます。


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