Interstage Application Server J2EE ユーザーズガイド
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第3部 EJB編> 第14章 EJBアプリケーションの呼出し方法> 14.6 Javaアプレットを使用する場合

14.6.1 開発手順(プレインストール型Javaライブラリ)

HTMLファイルの記述

 アプレットを実行するには、HTMLファイルで<applet>タグを使用してアプレットを指定します。

 以下にHTMLファイルの記述例を示します(タイトル: Java sample Applet、Javaアプレット: Sample)。

◆ 記述例

(1)JBKプラグインを使用する場合

 JBKプラグインを使用する場合は、HTMLファイルを以下のように記述してください。詳細については、Apworksの“J Business Kit オンラインマニュアル”を参照してください。

  <HTML>
  <HEAD><!--demo.html-->
  <TITLE>Java sample Applet </TITLE>
  </HEAD>
  <BODY>
  <OBJECT CLASSID="CLSID:BEA62964-C40B-11D1-AACA-00A0C9216A67"
  WIDTH=300 HEIGHT=250>
  <PARAM NAME="TYPE" VALUE="application/x-JBK-Plugin">
  <PARAM NAME="CODE" VALUE="Sample.class">
  <COMMENT>
  <EMBED TYPE="application/x-JBK-Plugin"
    NAME="Sample" CODE="Sample.class" WIDTH=300 HEIGHT=250>
  </EMBED>
  </COMMENT>
  </OBJECT>
  </BODY>
  </HTML>

(2)JBKプラグインを使用する場合(jar形式アーカイブファイル使用)

 <PARAM>タグのARCHIVE指定、および<EMBED>タグのARCHIVE指定でSample.jarをダウンロードするように指定します。

  <HTML>
  <HEAD><!--demo.html-->
  <TITLE>Java sample Applet </TITLE>
  </HEAD>
  <BODY>
  <OBJECT CLASSID="CLSID:BEA62964-C40B-11D1-AACA-00A0C9216A67"
  WIDTH=300 HEIGHT=250>
  <PARAM NAME="TYPE" VALUE="application/x-JBK-Plugin">
  <PARAM NAME="CODE" VALUE="Sample.class">
  <PARAM NAME="ARCHIVE" VALUE="Sample.jar">
  <COMMENT>
  <EMBED TYPE="application/x-JBK-Plugin"
    CODE="Sample.class" ARCHIVE="Sample.jar" WIDTH=300 HEIGHT=250>
  </EMBED>
  </COMMENT>
  </OBJECT>
  </BODY>
  </HTML>

■アプレットのプログラミング

 EJBクライアントを使用してクライアントアプリケーションをJavaアプレットとして開発する場合は、Javaアプリケーションと以下が違います。また、HTMLファイルの<applet>タグで記述したクラス名でクラス宣言します。

 以下に、Javaアプレットでのlookup処理の記述例を示します。

---------------------------------------------------------------------------------------

  import java.awt.*;             // 抽象ウィンドウツールキットクラス
  
  public class Sample extends java.applet.Applet //appletクラスの宣言
  {
  ...
  // InitialContext獲得
  Hashtable env = new Hashtable();                                      ・・・・1
  env.put("java.naming.factory.initial",
          "com.fujitsu.interstage.ejb.jndi.FJCNCtxFactoryForClient");   ・・・・1
  env.put("java.naming.applet", this);                                  ・・・・1
  javax.naming.Context ic = new javax.naming.InitialContext( env);      ・・・・2
  // lookup
  java.lang.Object Obj = (java.lang.Object)ic.lookup("SampleBean");       ・・・3
  // homeのnarrow()
  h = (SampleHome)javax.rmi.PortableRemoteObject.narrow( Obj, SampleHome.class); ・・4
  }
---------------------------------------------------------------------------------------
  1. Contextを作成するときの環境情報を設定します。このとおりに記述してください。
  2. lookupするためのContextを作成します。このとおりに記述してください。
  3. lookupを行います。引数にEJBアプリケーション名を指定してください。lookupに失敗した場合、javax.naming.NameNotFoundException例外が発生します。
    失敗の理由は当例外の詳細メッセージとして通知されます。
    lookupに失敗したときの対処方法については“メッセージ集”の“J2EE使用時に出力される例外”の“lookup処理で例外が発生した場合の対処”を参照してください。
  4. lookupしたオブジェクトをnarrowします。javax.rmi.PortableRemoteObject.narrowを発行してください。

Javaクラスファイルのアーカイブ

 以下のクラスファイルをjarファイル化します。

 複数のクラスファイルをjarファイル化することにより、Webサーバからのダウンロードにかかる時間を短縮できます。

◆ アプレットのjarファイル化

 Apworksでアプレットを作成する場合は自動的にjarファイル化されます。Apworksを使用したアプレットの開発についての詳細は、Apworksの“Apdesigner プログラマーズガイド”または“コンポーネントデザイナ ユーザーズガイド”(注:Plus Developerでは提供していません)を参照してください。

 Apworksを使用しない場合は、jarコマンドを使用してjarファイル化してください。

◆ jarコマンドの使用方法

 jarコマンドの使用方法については、JDKのドキュメントを参照してください。

 以下に、jarコマンドの使用例を示します。

例)
jar cvf SampleApplet.jar *.class samplepkg\*.class

例)
jar cvf SampleApplet.jar *.class samplepkg/*.class

 作成するjarファイル名とjarファイル化するクラスファイルを指定します。作成されたjarファイルにはサブフォルダ内のファイルが含まれています。


 Portable-ORBを使用しないでアプレットを利用する場合は、使用するEJBアプリケーションのクライアント配布物をWebサーバからダウンロードして使用することはできません。クライアント配布物はクライアント環境に複写して、複写先のjarまたはフォルダをクラスパスに設定して使用してください。


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