Interstage Application Server J2EE ユーザーズガイド
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第1部 J2EE共通編> 第4章 JNDI> 4.2 EJBを参照する場合の環境設定

4.2.1 クライアント環境での環境設定

 J2EEアプリケーションクライアントやアプレットを動作させる場合、以下の環境設定が必要です。環境変数の設定を確認し、必要に応じて設定してください。
 IJServerでは起動時に自動的に設定されるため、環境設定は必要ありません。

CORBAサービスの設定

 CORBAサービスをインストールした後に以下の情報設定を行ってください。詳細は、“Interstage運用ガイド”の“Interstageの環境設定”を参照してください。

◆ホスト名の定義

 inithostファイル内に、ネーミングサービスを起動しているホスト名の定義を行ってください。
 以下のファイルにネーミングサービスが存在するホスト名とポート番号を記述する必要があります。

C:\Interstage\ODWIN\etc\inithost

[定義方法]

形式:
 ホスト名 ポート番号

記述例:
 hostname 8002

◆configファイルの修正

 configファイル内の以下のステートメントについて、初期値を超えて動作する場合は、以下の加算値を加算してください。
 なお、設定数値の初期値などについては、“チューニングガイド”を参照してください。

ステートメント

加算値

max_processes

追加するクライアントアプリケーションのプロセス数

ORBの指定

 アプリケーションを起動するための環境設定として、使用するORB(Object Request Broker)を指定する必要があります。使用するORBを、以下のどちらかの方法で指定してください。

 上記の方法により以下の値を設定することで、ORBを指定します。

プロパティ名

設定値

org.omg.CORBA.ORBClass

com.fujitsu.ObjectDirector.CORBA.ORB

org.omg.CORBA.ORBSingletonClass

com.fujitsu.ObjectDirector.CORBA.SingletonORB

javax.rmi.CORBA.StubClass

com.fujitsu.ObjectDirector.rmi.CORBA.StubDelegateImpl

javax.rmi.CORBA.UtilClass

com.fujitsu.ObjectDirector.rmi.CORBA.UtilDelegateImpl

javax.rmi.CORBA.PortableRemoteObjectClass

com.fujitsu.ObjectDirector.rmi.CORBA.PortableRemoteObjectDelegateImpl

アプリケーション起動時のORBの指定方法

 Javaアプリケーション実行時に、javaコマンドのパラメタとして使用するORBを指定します。
 以下のように、-Dオプションに続けて必要な情報を記述してください。

java -Dorg.omg.CORBA.ORBClass=com.fujitsu.ObjectDirector.CORBA.ORB -Dorg.omg.CORBA.ORBSingletonClass=com.fujitsu.ObjectDirector.CORBA.SingletonORB -Djavax.rmi.CORBA.StubClass=com.fujitsu.ObjectDirector.rmi.CORBA.StubDelegateImpl -Djavax.rmi.CORBA.UtilClass=com.fujitsu.ObjectDirector.rmi.CORBA.UtilDelegateImpl -Djavax.rmi.CORBA.PortableRemoteObjectClass=com.fujitsu.ObjectDirector.rmi.CORBA.PortableRemoteObjectDelegateImpl <アプリケーションのクラス名>

環境設定ファイルでのORBの指定方法

 使用するORBを記述したテキストファイル(ファイル名:orb.properties)を作成し、Javaのシステムプロパティ“java.home”に設定されているディレクトリ配下のlibに格納してください。
 JBKがインストールされている状態では、以下に格納します。

Interstage Apworksクライアント運用パッケージの場合:
   <JBKインストールディレクトリ>\jre\lib (注1)
注1)
J2EEアプリケーションクライアントの場合のみ

 orb.propertiesファイルの設定例

org.omg.CORBA.ORBClass=com.fujitsu.ObjectDirector.CORBA.ORB
org.omg.CORBA.ORBSingletonClass=com.fujitsu.ObjectDirector.CORBA.SingletonORB
javax.rmi.CORBA.StubClass=com.fujitsu.ObjectDirector.rmi.CORBA.StubDelegateImpl
javax.rmi.CORBA.UtilClass=com.fujitsu.ObjectDirector.rmi.CORBA.UtilDelegateImpl
javax.rmi.CORBA.PortableRemoteObjectClass=com.fujitsu.ObjectDirector.rmi.CORBA.PortableRemoteObjectDelegateImpl

環境変数の設定

環境変数

設定値

CLASSPATH

C:\Interstage\J2EE\lib\isj2ee.jar (注1)
C:\Interstage\ODWin\etc\class\ODjava2.jar (注2)
C:\Interstage\ODWin\etc\class\ODjava4.jar (注3)
C:\Interstage\EJB\lib\fjcontainer72.jar

環境変数

設定値

CLASSPATH

/opt/FJSVisj2ee/lib/isj2ee.jar (注1)
/opt/FSUNod/etc/class/ODjava2.jar (注2)
/opt/FSUNod/etc/class/ODjava4.jar (注3)
/opt/FJSVejb/lib/fjcontainer72.jar

LD_LIBRARY_PATH

/opt/FSUNod/lib

環境変数

設定値

CLASSPATH

/opt/FJSVisj2ee/lib/isj2ee.jar (注1)
/opt/FJSVod/etc/class/ODjava2.jar (注2)
/opt/FJSVod/etc/class/ODjava4.jar (注3)
/opt/FJSVejb/lib/fjcontainer72.jar

LD_LIBRARY_PATH

/opt/FJSVod/lib

 注1) J2EEアプリケーションクライアントのみ必要
 注2) JDK/JRE1.3の場合
 注3) JDK/JRE1.4の場合


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