Interstage Application Server J2EE ユーザーズガイド
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9.1.2 Session Beanの形態
Session Beanは、クライアントとの対話処理を行うためのオブジェクトです。Session BeanにはSTATEFULとSTATELESSの2種類が存在します。
それぞれの特徴を以下に示します。
- STATEFUL
クライアントと1対1に対応し、クライアントとの対話中にトランザクション状態やアプリケーション変数を保持します。クライアントの仕事の一部を、サーバ上に分散させるための機構です。
クライアントからは、あたかもクライアント上に存在するオブジェクトのようにアクセスできます。
EJBアプリケーションのインスタンスは、クライアントからのcreate要求により生成されますが、システム異常などが発生するとSTATEFUL Session Beanの無通信監視機能によって自動的に消滅します。STATEFUL Session Beanの無通信監視機能については、“Session Beanの時間監視”を参照してください。
- STATELESS
複数のクライアントから共有されるオブジェクトです。
クライアントn個に対してEJBアプリケーションのインスタンスはn個以下を設定できます。
クライアントとの対話中、トランザクション状態やアプリケーション変数を保持しません。そのため、対話中の状態は、クライアント側で管理してください。
ビジネスメソッドが複数のクライアントから呼び出された場合、クライアント要求数がEJBアプリケーション定義で設定されたインスタンス数を超えると、クライアントからの要求はシリアルにキューイングされます。
EJBアプリケーションのインスタンスは、処理スレッドの数だけ作成され再利用されます。
STATEFULに比べて、サーバ側の資源を小さくしたい場合に利用します。
- 9.1.2.1 STATEFUL Session
- 9.1.2.2 STATELESS Session
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