Interstage Application Server J2EE ユーザーズガイド
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第1部 J2EE共通編> 第4章 JNDI> 4.3 JDBC(データベース)を参照する場合の環境設定

4.3.2 Oracleを使用する場合の環境設定

 Oracleを使用する場合は以下の環境設定が必要です。


 Solaris OEの32ビット版の環境でOracle10g以降を使用する場合、プログラムの作成時および実行時には、32ビット互換のライブラリを利用してください。また実行時には32ビット互換のライブラリが有効になるように、環境変数ライブラリパスを設定してください。

■環境変数の設定

 以下の項目を設定してください。
 なお、ワークユニットを使用する場合、これらの環境変数をInterstage管理コンソールでワークユニット定義に設定してください。システム環境変数に設定しても有効となりますが、IJServerのクラスローダの分離が“分離しない”以外ではシステム環境変数CLASSPATHは有効となりません。

 Oracle JDBCドライバのjarファイルに、以下のようにクラスパスを設定します。

設定項目

Oracleのバージョン

JDK/JRE

設定値 (注1)

クラスパス

Oracle9i以前

1.3

Oracleのインストールディレクトリ\jdbc\lib\classes12.jar または
Oracleのインストールディレクトリ\jdbc\lib\classes12.zip

Oracleのインストールディレクトリ\jdbc\lib\nls_charset12.jar または
Oracleのインストールディレクトリ\jdbc\lib\nls_charset12.zip

1.4

Oracleのインストールディレクトリ\jdbc\lib\ojdbc14.jar

Oracleのインストールディレクトリ\jdbc\lib\nls_charset12.jar または
Oracleのインストールディレクトリ\jdbc\lib\nls_charset12.zip

Oracle10g以降

1.3

Oracleのインストールディレクトリ\jdbc\lib\classes12.jar または
Oracleのインストールディレクトリ\jdbc\lib\classes12.zip

Oracleのインストールディレクトリ\jdbc\lib\orai18n.jar

1.4

Oracleのインストールディレクトリ\jdbc\lib\ojdbc14.jar

Oracleのインストールディレクトリ\jdbc\lib\orai18n.jar

注1)SolarisまたはLinuxの場合、“\”を“/”に読み替えてください。

◆OCIドライバを利用する場合の設定

 OCIドライバを使用する場合には上記の設定に加えて以下の設定が必要です。

設定項目

Oracleのバージョン

設定値 (注1)

パス

共通

Oracleのインストールディレクトリ\bin

設定項目

Oracleのバージョン

設定値 (注1)

ライブラリパス

Oracle10g以降

Oracleのインストールディレクトリ\lib

Oracleのインストールディレクトリ\lib32 (注2)

ORACLE_HOME

Oracleのインストールディレクトリ

注1)SolarisまたはLinuxの場合、“\”を“/”に読み替えてください。
注2)Solaris OEの64ビット版で32ビット互換用を使用する場合の設定値

◆File System Service Providerの設定

 Sun Microsystems社のホームページからFile System Service Providerをダウンロードして、以下の環境変数を設定してください。すでにダウンロードしたものがInterstageから提供されていますので、そちらを使用する場合にはダウンロードおよび環境変数の設定は必要ありません。最新のjarファイルを使用したい場合は、ダウンロードしたものを使用してください。

設定項目

設定値 (注1)

クラスパス

ダウンロードしたクラスの格納ディレクトリ\providerutil.jar

ダウンロードしたクラスの格納ディレクトリ\fscontext.jar

注1)SolarisまたはLinuxの場合、“\”を“/”に読み替えてください。

 extディレクトリを使用する場合は、IJServerのファイル構成を参照してください。

 Interstageが提供するクラスファイルは以下に格納されています。

C:\Interstage\J2EE\lib\providerutil.jar
C:\Interstage\J2EE\lib\fscontext.jar
/opt/FJSVj2ee/lib/providerutil.jar
/opt/FJSVj2ee/lib/fscontext.jar

【Windows上の環境設定でシステム環境変数に設定する場合の例】

  1. [コントロールパネル]−[システム]−[詳細]の環境変数ボタンをクリックしてください。
    注)Windows(R) 2000の場合の説明です。使用するOSにより操作方法は異なります。なお、Windows(R) 9x、Windows(R) Meの場合はAutoexec.batを編集してください。
  2. 上の表に記述されている設定値を環境変数に追加してください。

【コマンドでシステム環境変数に設定する場合の例】

 クライアント機能を使用している場合のSun Maicrosystems社のホームページからダウンロードしたproviderutil.jar、fscontext.jarを利用する場合の設定例です。

set CLASSPATH=%CLASSPATH%;%ORACLE_HOME%\jdbc\lib\classes12.zip
set CLASSPATH=%CLASSPATH%;%ORACLE_HOME%\jdbc\lib\nls_charset12.zip
set CLASSPATH=C:\classes\providerutil.jar;%CLASSPATH%
set CLASSPATH=C:\classes\fscontext.jar;%CLASSPATH%
 [Cシェルの場合]
setenv CLASSPATH ${CLASSPATH}:${ORACLE_HOME}/jdbc/lib/classes12.zip
setenv CLASSPATH ${CLASSPATH}:${ORACLE_HOME}/jdbc/lib/nls_charset12.zip
setenv CLASSPATH /classes/providerutil.jar:${CLASSPATH}
setenv CLASSPATH /classes/fscontext.jar:${CLASSPATH}

【J2EEプロパティに設定する場合の例】

 Interstage管理コンソールの[システム] > [環境設定]タブ > [J2EEプロパティ]で設定します。詳細は、Interstage管理コンソールのヘルプを参照してください。

 また、Interstageのクライアント機能をインストールしている場合には、isj2ee.propertiesファイルを直接編集します。

C:\Interstage\J2EE\etc\isj2ee.properties
/etc/opt/FJSVj2ee/etc/isj2ee.properties

 注)EJBアプリケーション、WebアプリケーションからJDBCオブジェクトを参照する場合は、システム環境変数に設定してください。

■リソースアクセス定義

 Interstageのクライアント機能をインストールしている場合には、J2EEリソースアクセス定義を使用します。詳細は、“J2EEリソースアクセス定義”を参照してください。


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