Interstage Application Server J2EE ユーザーズガイド
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第1部 J2EE共通編> 第3章 J2EEアプリケーションの運用> 3.3 Servletサービスの運用準備> 3.3.1 Webサーバの環境設定

3.3.1.2 Microsoft(R) Internet Information Servicesの環境設定

 Microsoft(R) Internet Information Services のWebサーバコネクタはISAPI APIを使用した組み込みISAPIフィルタとISAPIエクステンションとしてWebサーバ上で動作するため、Webサーバの起動と停止に連動します。
 IJServerとWebサーバをそれぞれ別のマシンに分離して運用する場合には、Webサーバコネクタの環境設定を行う必要があります。詳細は、“IJServerとWebサーバを分離して運用する場合の手順”を参照してください。


 Microsoft(R) Internet Information ServicesのWebサーバコネクタでは、Interstage HTTP ServerのWebサーバコネクタの設定を参照することで同様の動作を実施しているため、Microsoft(R) Internet Information ServicesのWebサーバコネクタを使用する場合でもInterstage HTTP Serverを使用する際と同様に、Interstage HTTP Server とWebサーバコネクタの設定をInterstage管理コンソールから行う必要があります。


 Interstage HTTP ServerとMicrosoft(R) Internet Information Servicesは、それぞれのWebサーバに異なるポート番号を設定することにより、共存することは可能ですが、Webサーバコネクタを同時に利用することはできません。

 InterstageとMicrosoft(R) Internet Information Servicesの連携は、以下の手順で行います。

  1. Microsoft(R) Internet Information ServicesとInterstageのインストール
  2. Interstage HTTP Serverの自動起動の抑止
  3. Microsoft(R) Internet Information Servicesの環境設定
  4. Interstageの環境設定

Microsoft(R) Internet Information ServicesとInterstageのインストール

 サーバマシンに、Microsoft(R) Internet Information ServicesとInterstageをインストールします。


 Microsoft(R) Internet Information Servicesを使用する場合は、Interstage HTTP Serverを必ずインストールしてください。
 Interstage HTTP Serverをインストールしないと、Microsoft(R) Internet Information Servicesを連携させることができません。

Interstage HTTP Serverの自動起動の抑止

 Interstage HTTP Serverの自動起動を抑止するための設定を行います。

  1. Interstage HTTP Serverの停止
     Interstage管理コンソールの[サービス] > [Webサーバ] > [状態]タブで、[停止]ボタンを押下してInterstage HTTP Serverを停止します。
     
  2. InterstageとInterstage HTTP Serverの連動抑止
     Interstage管理コンソールの[システム] > [環境設定]タブ > [Interstageとの連動] > [Webサーバ]を[連動しない]に設定します。
     
  3. Administrator権限でログインし、「コントロールパネル」の「サービス」または「コントロールパネル」−「管理ツール」−「サービス」を起動後、“FJapache”を選択し、「全般」タグの「スタートアップの種類」を「手動」に変更してください。

Microsoft(R) Internet Information Servicesの環境設定

 Microsoft(R) Internet Information ServicesのWebサーバコネクタをISAPIフィルタとISAPIエクステンションとして動作させるために設定を以下のように更新します。更新はMicrosoft(R) Internet Information Servicesのインターネットサービスマネージャを用いて行います。

 Webアプリケーションにアクセス制限を設定する場合は、セキュリティの環境を定義します。
 詳細な登録手順については、Microsoft(R) Internet Information Servicesのマニュアルを参照してください。


 Microsoft(R) Internet Information Servicesの環境設定は、バックアップリストアおよび移出移入の対象となりません。

◆Microsoft(R) Internet Information Servicesの停止

 Microsoft(R) Internet Information Servicesが起動されている場合は、停止してください。停止は、Administrator権限でログインし、「コントロールパネル」の「サービス」または「コントロールパネル」−「管理ツール」−「サービス」を起動後、“World Wide Web Publishing Service”を選択し、[操作]を選択後、一覧から[停止]を選択します。

◆ISAPIフィルタへの登録

 Webサイトの“ISAPIフィルタ”にWebサーバコネクタを設定します。
 フィルタのファイル名には、以下のWebサーバコネクタのファイル名を設定します。

C:\Interstage\F3FMjs4\gateway\isapi\isapi_redirector2.dll

◆ISAPIエクステンションへの登録

 Webサイトに“仮想ディレクトリ”を作成します。
 設定する値は以下のとおりです。

ローカルパス

C:\Interstage\F3FMjs4\gateway\isapi

名前(エイリアス)

F3FMjs4

 仮想ディレクトリのアクセス権に実行を許可してください。

◆アクセス制限の設定

 Webアプリケーションにアクセス制限を設定する場合は、Webサーバコネクタに対してアクセス制限を設定します。
 “仮想ディレクトリ”の“ディレクトリセキュリティ”で設定してください。

◆Microsoft(R) Internet Information Servicesの起動

 Microsoft(R) Internet Information Servicesの起動は、Administrator権限でログインし、「コントロールパネル」の「サービス」または「コントロールパネル」−「管理ツール」−「サービス」を起動後、“World Wide Web Publishing Service”を選択し、[操作]を選択後、一覧から[起動]を選択します。


 Microsoft(R) Internet Information Services 6.0を使用する場合は、IIS5.0プロセス分離モードで動作させてください。

Interstageの環境設定

 Interstageの環境設定(ワークユニットの作成、Webアプリケーションの配備など)は、Interstage管理コンソールで、Interstage HTTP Serverを使用する場合と同様の操作で行います。
 ただし、Interstage HTTP Serverを使用する場合と、Microsoft(R) Internet Information Servicesを使用する場合とでは、以下の差異があります。


 WebサーバコネクタとServletコンテナ間でSSL通信を行う場合には、Microsoft(R) Internet Information Serviceを実行するユーザがInterstage証明書環境へのアクセスを許可する、Administrators権限を所有している必要があります。一般権限のユーザでSSL機能を使用する場合、エクスプローラでInterstage証明書環境のフォルダを選択し、「プロパティ」メニューの「セキュリティ」タブの画面で、ユーザまたはグループを追加することでアクセス権限を追加できます。追加したユーザまたはグループについては「フルコントロール」を設定するようにしてください。
 Interstage証明書環境へのアクセス権限の詳細については、“セキュリティシステム運用ガイド”の“Interstage証明書環境の構築と利用”の“Interstage証明書環境のアクセス権限の設定”を参照してください。


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