SafeCLUSTER/HA for Oracle 導入運用ガイド V1.1L21
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目次

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第3章 運用
3.1 運用
クラスタシステムにおける運用において、特殊なオペレーションは不要です。クラスタシステムが Oracle インスタンスの制御を自動的に行います。
- 立ち上げ時には、運用ノード側では、Oracle資源の活性化やサービスの起動が行われ、業務が開始されます。待機ノード側では、運用ノードの異常発生(システムダウン等)に備えて、Oracleを未起動状態にして待機させています。
- 停止時には、運用ノード側では、Oracle資源の非活性化や、サービスの停止処理が実行されます。待機ノード側では、特に処理はありません。
- 切替え時には、運用ノードの異常発生(システムダウン等)をきっかけに、待機ノードのOracle資源の活性化や、サービスの起動が行われ、クライアントシステムから再接続可能な状態になります。本処理により、運用ノードで実行していた業務を待機ノードへ引き継ぎます。
HAOracle によるOracle の監視は次のように行われています。
- Oracle インスタンスのWin32 サービス監視
Oracle インスタンスのWin32 サービスが「開始」状態でない場合、異常とみなします。
- Oracle インスタンスのSQL による接続および動作確認
Oracle インスタンスに接続を行い、SQL による表の作成、更新、削除、が正常に実施できるか確認します。SQL が異常となった場合は、Oracle のエラーコード(ORA-xxxxx)により、復旧方法を自動的に判別します(アクション定義リストによる)。ただし、アクション定義リストの設定がNop(No Operation)やアクション定義リストにない異常の場合であっても、表の作成失敗等で、以降のSQL の実行が不可能と判断した場合は、監視処理を中断します。この場合、再起動回数の設定に従って、監視モニタが再起動され、再度監視を実行します。つまりこのような場合、再起動回数の設定が必ずしもOracle の再起動と一致しない場合があります。監視モニタはsystem ユーザで Oracle に接続を行い、system ユーザのデフォルトテーブルスペース上に監視用の表を作成します。
- リスナーのWin32 サービス監視
リスナーのWin32 サービスが「開始」状態でない場合、異常とみなします。
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