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連載全体最適を支えるSOAミドルウェア

[第4回]
メインフレーム業務はそのままに、オープン環境から活用
- SOA対応メインフレーム連携ソフトウェア
「Interstage Host Access Service」 -

多くの企業で基幹システムとして稼働しているメインフレーム。業務システムを止めない信頼性の高さから継続して利用する企業が多い一方で、オープン化の進むITシステムの中で使うには、連携のために業務アプリケーションの修正が伴い、メインフレームのスキルが必要といった点がありました。そこで、メインフレームへの影響を最小限に抑えながらオープンシステムと連携させ、双方のメリットを活かしたいというお客様のニーズに応えるのがSOAに対応したメインフレーム連携ソフトウェア「Interstage Host Access Service」です。「Interstage Host Access Service」を活用すれば、オープン環境からメインフレームの業務を、SOAのサービスやWebアプリケーションとして利用できるようになります。しかもメインフレームの業務に手を入れることなくオープンシステムと連携できるので、オープンシステム技術者でも容易にシステム構築ができるようになります。

[キーワード] SOA、SOA基盤、メインフレーム、マイグレーション、既存資産のサービス化、サービス連携、ESB、Ajax、
オープン連携、段階的なシステム再構築

[2008年11月21日掲載]

メインフレームを抱える企業の課題

メインフレームは、基幹システムを担う重要な業務システムとして、長く利用されています。コスト削減や変化への柔軟な対応のためにマイグレーションが話題となっていますが、メインフレームには他に代えがたい高信頼性と堅牢性があり、もっとも安定した業務システムのひとつとして、今でも多くのシステムが稼働しています。さらに、膨大なアプリケーション資産だけでなく、企業の財産とも呼べる業務ノウハウもシステムに多く蓄積されています。

一方、オープンシステムは環境変化に柔軟に対応していくための業務に適しており、必要に応じてスピーディーなシステム構築が可能です。そのため、それぞれの利点を活かしながら、メインフレームとオープンシステムを共存させてシステムを運用しているのが現状です。

しかしながら、オープン化の進む環境の中でメインフレームの業務を利用する場合には、以下のような課題がありました。

オープンシステムとの連携には、アプリケーション変更が必要

メインフレームとオープンシステムを連携するソリューションは今までにもいろいろ利用されていますが、メインフレーム側のアプリケーションの修正が伴うため、メインフレーム技術者のスキルが必要だったり、業務変更によるリスクがありました。

関連するアプリケーションの同時起動と切り替えが必要

メインフレームの業務の多くは、専用の端末エミュレータを使用しています。このため、Webブラウザから利用するようなオープンシステムの業務とは操作が独立しています。例えば、受注案件の進捗状況や顧客データの確認など、関連する複数の業務アプリケーションの画面を操作するために、複数の画面を起動する必要がありました。業務に応じて画面を切り替えたり、データを人手で写すことは、ユーザーの大きな負担となっていました。

外出先からのデータ参照や入力ができない

スピードが求められる現在のビジネスでは、外出先で在庫情報や顧客情報のデータベースにアクセスしたいと思うことが頻繁にあります。しかし、メインフレームの中で専用の端末エミュレータを使用している業務は、インターネットなどを経由する外出先からのデータ参照や入力には不向きでした。

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SOA対応メインフレーム連携ソフトウェア「Interstage Host Access Service」

オープン環境からメインフレームに蓄積されている重要な資産を活用するためには、メインフレームの業務に手を入れることになり、時間も手間もかかります。安定稼働している業務の変更を多くの企業は敬遠しがちです。そこで、富士通が提供するのがSOAに対応したメインフレーム連携ソフトウェア「Interstage Host Access Service」なのです。「Interstage Host Access Service」はメインフレームの既存業務アプリケーションに手を入れることなく、容易にSOA環境に取り込むことのできるミドルウェアです(図1)。

「Interstage Host Access Service」により、オープンシステムのJavaアプリケーションからメインフレーム業務を利用することが容易になります。また、業務画面のリッチクライアント化もAjaxフレームワークを利用して実現できます。さらに、ビジネス変化に柔軟かつ迅速に対応するため、他のアプリケーションとの連携がESBを経由することで実現できるようになります。Web環境からのアクセスが容易になることにより、外出先でのデータ参照や入力がメインフレームの業務に対してもできるようになります。

【図1 : Interstage Host Access Serviceを利用することで、
メインフレームの業務をオープン環境に取り込むことができる】

「Interstage Host Access Service」の適用例

オープン環境でメインフレーム業務を活用するための「Interstage Host Access Service」適用例をご紹介しましょう。

システム連携による柔軟なサービス連携

「Interstage Host Access Service」をESB「Interstage Service Integrator」のアダプタとして利用することで、メインフレームのアプリケーションに手を入れずにSOAのサービスとして利用できるようになります。「Interstage Service Integrator」のサービス連携によって、アプリケーション間でデータが転送され、人手に依るデータ入力の手間がなくなり、人為的ミスの危険性も大幅に解消されます(図2)。

【図2 : メインフレーム業務を変えずに業務システムを柔軟に連携】

フロント統合による業務の効率化

「Interstage Host Access Service」の提供するJava APIを利用することで、メインフレームのアプリケーションに手を入れずにオープン環境の業務画面にメインフレームの業務画面を取り込むことができます。複数の業務アプリケーションの画面を立ち上げたり、画面をその都度切り替えたりすることなく、効率的に処理できるようになります。さらに、Webフロントアプリケーション構築基盤「Interstage Interaction Manager」のAjaxフレームワークと連携することで、メインフレームの業務画面をWebブラウザ上でリッチクライアント化することもできます(図3)。

【図3 : バックエンドシステムを変えずにWeb化し、業務を効率化】

メインフレーム業務を利用する
Javaアプリケーションの開発を容易にする「シナリオ機能」

「Interstage Host Access Service」を使ってメインフレームの業務を利用するJavaアプリケーションを開発する際に、効果を発揮するのが「シナリオ機能」です。シナリオ機能では、メインフレームの端末業務アプリケーションの実行に必要な一連の端末操作をシナリオとして記録できます。このシナリオ機能により、オープン環境からメインフレーム業務を利用するときに、端末操作の画面遷移の操作手順をプログラミングする必要がなくなります。しかもメインフレームの専門知識がなくても専用のシナリオエディタを使うことでシナリオを作成編集できることがポイントです。ここでは、その手順をご紹介しましょう。

 1. 操作の記録

シナリオエディタを起動後、操作の記録を開始します。シナリオエディタからメインフレームに接続し、記録したい端末アプリケーションを実行します。これで、メインフレームの一連の業務操作が画面レイアウトと共に、シナリオエディタに記録されます。

【図4 : シナリオエディタ(画面イメージ)】

 2. シナリオ生成・入出力項目の定義

記録された操作内容からシナリオを生成します。個々の画面は、シナリオペインにツリー形式で表示されます。

使用する画面で必要となる入出力項目に対して、「変数」「アクション」のペインから変数名を設定するとともに、変数の属性を設定します。これを使用する情報の数だけ行ったあと、シナリオを保存します。

 3. シナリオの実行

シナリオエディタで作成したシナリオを運用環境に配備した後、WebサービスやJavaアプリケーションから呼び出して実行するだけで必要な情報をメインフレームから得ることができます。得られた情報を利用して、新たな業務連携や業務画面を開発します。

【図5 : シナリオエディタ(画面イメージ)】

シナリオエディタを利用することで、メインフレームから必要とする情報を切り出し、Webブラウザ上で1つの画面として表示できるようになります。例えば、顧客情報と受注情報をメインフレームアプリケーションから、配送情報をオープンシステムから取り出し、それぞれの情報が何れのシステムから得られるかを意識することなく参照することなどが可能となります(図6)。

【図6 : 業務画面をWeb画面で統一】

メインフレームを基幹業務に使用している企業では、その継続的な有効活用が大きな課題となっています。そのためには、メインフレーム側に手を入れることなくオープン環境と連携して利用できるのが理想です。それに対応するのが、SOAに対応したメインフレーム連携ソフトウェア「Interstage Host Access Service」です。既存の信頼性の高い基幹業務はメインフレームで動かし、現場ニーズに迅速に対応したい場合はオープンシステムを利用するといったITシステムの最適化が「Interstage Host Access Service」によって可能となり、段階的なシステム再構築が実現できるのです。

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