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開発者インタビュー Symfoware Server Mirroring Controller新登場 独自開発のミラーリング技術により、データベースを完全二重化

[2007年11月1日掲載]

追求し続けてきた高信頼性のコンセプトに新発想が加わった

Symfowareは、安定稼働と高可用性を特長とする高信頼データベースである。1996年、メインフレーム技術を継承する形で発売して以来、お客様のビジネスの継続性を追求して進化を続けてきた。

「わたしたちSymfowareの開発者は、『お客様のデータを預かっているのだ』ということを常に肝に銘じて開発に取り組んでいます。ビジネスの継続性を追求する責任感は、わたしたちの文化と言ってもいいでしょう」とソフトウェア事業本部 データマネジメント・ミドルウェア事業部 プロジェクト部長 山口正人は語る。

山口 正人
ソフトウェア事業本部
データマネジメント・ミドルウェア事業部 プロジェクト部長

基幹系システムのオープン化が進み、今やミッションクリティカルなシステムも、WindowsやLinuxベースで稼働するようになった。しかも、企業活動とシステムとはますます表裏一体のものとなり、システムが止まってしまったときの影響はどんどん大きくなっている。グローバルなサプライチェーンのデータベースシステムが止まれば、世界各地の工場も作業が止まってしまい、甚大な被害を招く。「業務継続」への要求は、日を追って高度化しているのである。

「Symfowareはこれまでも、スタンバイ・ホットスタンバイ・高速スタンバイなどのフェイルオーバ機能や、多種多様な運用形態が可能なクラスタシステムなどによって、高可用性を追求してきました。さらに今回は、これまでとは視点を変え、新しい発想で『サービスの継続』に取り組んだのです」と山口は言う。


この新発想の取り組みから生まれたのが、データベースを二重化するSymfoware Server Mirroring Controllerである。

【データベース、ストレージまで完全二重化】

2台の独立したデータベースサーバを用意し、正サーバの更新データを即座に副サーバへ書き込むことで、まったく同じデータを持つデータベースの二重化を実現した。障害発生時には、不具合の起きたデータベースサーバを縮退し、切り離すだけで、サービスを継続できる。

ビジネスの継続性を追求する富士通の高信頼データベース Symfoware

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データベースの完全二重化で、サービスの継続を実現

Symfoware Server Mirroring Controllerはどこが「新発想」なのだろうか。

第1は、個々のハードウェア毎ではなく、データベース全体の二重化であるということ。
第2は、異常部品の交換(切り替え)ではなく、常に正しいデータを使う(異常縮退)ということ。
第3は、待機システムを作らず、IT資産を遊休化させないことである。

以下、順番にこのポイントを確かめていこう。


【Symfoware Server Mirroring Controllerの3つの新発想】

データもハードウェアも独立した完全二重化を果たしていること、異常事態を検出したときにも切り替えではなく異常データを縮退させることで、速やかにサービスを再開できること、副サーバを使って情報参照などができることが、大きな特長である。

従来の高信頼性システムでは、サーバはクラスタリングで二重化し、データはバックアップで二重化することで可用性を高めている。これに対してSymfoware Server Mirroring Controllerは、個々のハードウェア毎ではなく、サーバ、ストレージ、ミドルウェア、データを一体として、システム全体を完全二重化するのがポイントである。

データは独立したストレージにそれぞれ配置する。データベース管理システム(DBMS)は、正サーバで行われた更新を、副サーバへ同時に反映させて、2つのデータベースを同じ状態にする。このように、ディスクの共用を無くすことで、従来のような共用データの損失によりサービスが完全に停止するといった心配がなくなるわけである。

また、データベースは最初から2つとも「活き」の状態であるため、障害が起きたときにはそのサーバを「縮退」するだけである。従来のフェイルオーバは、運用サーバがダウンしたら、待機サーバへ「切り替える」という発想だった。この方式だと、いくら高速処理をしても数分間はサービス停止時間が生じてしまう。Symfoware Server Mirroring Controllerは、「異常なデータを使わないよう、縮退させる」という発想転換により、速やかにサービスを継続させることに成功した。

ミラーリングの副サーバはリアルタイムな情報検索に活用

データベースの二重化により、副サーバはいわば「生きたバックアップ」となっている。この副サーバは、データ参照に活用できる。

「インターネット上で情報を提供するサービスは、参照がほとんどですから、副サーバを利用すれば、基幹系システムの情報を利用者へリアルタイムに提供できるようになります。グローバルなSCMシステムなどの場合、サプライチェーンのリアルタイムな情報を収集して、大きな問題が発生する前に手を打つといった使い方が考えられます。あるいは、副サーバへの差分書き込みを一時的に停止して、月末の経理集計をしたり、データウェアハウス用のデータも作成できます。また、切り離している間に副サーバをメンテナンスし、今度は副サーバでサービスを維持しながら、正サーバをメンテナンスしてもいい。従来のホットスタンバイではできなかった運用形態も可能になるのです」と山口は力説する。

もうひとつ、忘れてならないのは、データベースが完全に二重化されているため、夜間バックアップが不要になり、運用管理も大幅に負荷が軽減できることだ。安定した業務稼働を望むシステム管理者、データ管理に苦労している運用管理者、そして、IT投資効果の極大化を望む経営者。それぞれにメリットをもたらすのである。

ETERNUSとの密接連携でハイパフォーマンスを達成

先進のノーダウン・システムの実現であるが、実は、Symfoware Server Mirroring Controller開発時に苦労したのは、技術面よりも、意識合わせだったという。

Symfoware Server Mirroring Controller
開発プロジェクトメンバー

「開発チーム全員が、『止めない』ということを同じレベルで捉えるようになるまで、何度も議論を重ねました。あの時期が開発の山場でしたね。たとえば、クラスタシステムを開発したことのある人は、どうしてもクラスタシステムの延長で『止めない』ということを考えてしまうため、いままでの知識をいったんリセットしてもらわなければなりませんでした。さらに、『こういう例外的なケースのときにどういう対応をするのが止めないということなのか』など、疑問に思ったときにはすぐに全員が納得いくまで議論して、発想の転換を定着させたのです」と山口は語る。

こうした議論の末に、正データベースから副データベースへ差分データを即座に送り、毎秒書き込みを行う、ミッションクリティカルなシステムに適したミラーリングのイメージを、開発チーム全員が共有することができた。


Symfoware Server Mirroring Controllerは、ミドルウェアとハードウェアの連携があってこそ実現した技術であることも特筆しておきたい。従来の方式では2つのデータを合わせるための更新データの転送に負荷がかかり、本来の業務性能に影響を及ぼすことがあるが、この問題をストレージシステムETERNUSのコピー機能を活用することで解決した。ミドルウェアは堅牢なトランザクション保証を実現しながらも、ストレージのパワーを使いデータを転送することで、スループットを極力落とさず、データのミラーを行う機構を作り上げることができた。

「これまでにもミラーリング・システムはありましたが、ミッションクリティカルなシステムをターゲットにしたミラーリングは、業界初の快挙だと自負しています」と山口は言う。

お客様の声が開発を前進させる

Symfowareの可用性を高めているのは、Symfoware Server Mirroring Controllerだけではない。運用管理者のスキル不問の使いやすさを追求するなど、マシンエラー対策とヒューマンエラー対策の両面からも、ノーダウン対策を強化しているのだ。


【安定稼働と、安全・安心運用の両面を追求したSymfoware V9】

Symfoware V9は、従来からのマシンエラーに対応する高可用性対策に加えて、ヒューマンエラー対策も充実させた。

Symfowareはこれからも高信頼性を求めて進化を続けていく。

「開発の方向性を決める際、お客様と直接話しをしている営業やSEの要望を聞くことはもちろん、わたくしたち開発者がお客様のところへうかがい、生の声を聞かせていただくこともあります。お客様の大事なデータ資産をお預かりするわたしたちは、お客様の支持があってこそ、前に進むことができるのです」と山口は静かな口調で結んだ。


(注) 本ページに記載された内容は、掲載日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。

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