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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.0.0 導入ガイド

8.2.1 HBA address rename設定サービスの設定

HBA address renameは、管理対象サーバの電源ON時に、管理サーバから管理対象サーバのHBAのWWNを設定することで実現しています。このWWNは電源をOFFにするまで管理対象サーバ内で保持されます。

管理サーバの異常や管理LANに接続するNICの故障などが原因で管理サーバと管理対象サーバが通信できない場合、管理対象サーバのHBAにWWNが設定されなくなるため、停止した管理対象サーバの電源をONにしても起動できません。
本サービスを利用すると、このような場合でも管理対象サーバを起動できます。本サービスは管理サーバ以外のサーバで動作させ、管理サーバと同様に、管理対象サーバのHBAにWWNを設定します。

HBA address renameを利用する場合、HBA address rename設定サービスを起動してください。


以下の手順で、HBA address rename設定サービスの設定を行います。

  1. [HBA address rename設定サービス]ダイアログを表示します。

    【Windows】
    [スタート]-[すべてのプログラム(P)]-[Resource Orchestrator]-[HBA address rename設定サービス]を選択します。

    【Linux】
    デスクトップ環境で以下のコマンドを実行してください。

    # nohup /opt/FJSVrcvhb/bin/rcxhbactl start& <RETURN>

    [HBA address rename設定サービス]ダイアログが表示されます。

  2. 以下の項目を設定します。

    状態

    本サービスの状態が表示されます。停止中の場合は"停止中"、動作中の場合は"動作中"と表示されます。

    管理サーバのIPアドレス

    管理サーバのIPアドレスを入力します。

    ポート番号

    管理サーバと通信するためのポート番号を入力します。インストール時のポート番号は23461です。
    管理サーバの"rcxweb"のポート番号を変更している場合、変更した番号を指定してください。

    最新同期時刻

    管理サーバとの最新同期時刻が表示されます。
    本サービスと管理サーバとの間で、管理対象サーバの情報を同期した最新時刻になります。

  3. 以下のどれかのボタンをクリックします。

    • 本サービスを起動する場合

      <起動>ボタンをクリックします。

    • 本サービスを停止する場合

      <停止>ボタンをクリックします。

    • 操作をキャンセルする場合

      <キャンセル>ボタンをクリックします。

管理サーバの電源をOFFにし、業務サーバが正常に起動することで、本サービスが正しく動作することを確認できます。

注意

本サービスには、以下の注意事項があります。

  • 常に"動作中"の状態にしてください。

  • 1台の管理サーバに対して1台のサーバだけで起動してください。

  • 起動と停止には、OSの管理者権限が必要です。

  • マネージャーがインストールされたサーバでは動作しません。

  • 管理サーバとHBA address rename設定サービスを設定したサーバは、同一セグメントの管理LANに配置する必要があります。

【Windows】

  • マネージャーをクラスタシステム上で運用する場合、待機系ノードで本サービスを起動できます。この場合、マネージャーのクラスタ運用の設定手順に従い、起動設定を行ってください。
    クラスタ運用の設定手順に従い本サービスの設定を行ったあとは、本サービスの起動/停止はクラスタ運用側で行われるため、改めて上記の手順で起動/停止する必要はありません。
    詳細は、「インストールガイド CE」の「付録B マネージャーのクラスタ運用設定・削除」を参照してください。

【Linux】

  • マネージャーをクラスタシステム上で運用する場合、待機系ノードで本サービスを起動できます。この場合、HBA address rename設定サービスの設定、および起動/停止はクラスタ運用側で行われるため、上記の手順は必要ありません。
    詳細は、「インストールガイド CE」の「付録B マネージャーのクラスタ運用設定・削除」を参照してください。