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Systemwalker Desktop Keeper V14g 運用ガイド 管理者編
Systemwalker

2.1.2 ポリシー適用のしくみ

ポリシーが反映されるタイミング

ポリシーが反映されるタイミングは以下のとおりです。

ポイント

ポリシー自動取得機能は、常時起動しているPC(例:ファイルサーバなど)にクライアント(CT)を導入した際に毎日1回ポリシーを再取得する機能です。毎日0時30分から1時30分までの間にCTポリシーとユーザーポリシーを取得します。


ポリシーの遷移

システム管理者(部門管理者)やクライアント(CT)利用者が、どのような操作をしたときに、どのポリシーが有効になるかは、場合によって異なります。
操作内容と有効になるポリシーの関係を説明します。

設定されているポリシーを確認する場合は、管理コンソールを起動してください。
CTポリシーは、CTグループツリーで、確認したいクライアント(CT)が属するCTグループを選択後、CTリストからクライアント(CT)を選択するとポリシー一覧に表示されます。
ユーザーポリシーは、[ユーザー設定]メニューから[ユーザーポリシー設定]を選択して表示される画面で、確認したいユーザーが属するユーザーグループを選択後、ユーザーリストからユーザーを選択すると、ポリシー一覧に表示されます。


CTグループポリシーとCTポリシーの関係
  1. グループを作成します。

    グループポリシーとして、端末初期設定の値が設定されます。

    ただし、3階層の構成の場合で、統合管理サーバに接続した管理コンソールから統合管理サーバ配下の管理サーバにCTグループを作成したときは、そのCTグループには、統合管理サーバで設定したポリシーが設定されます。

  2. 必要に応じて、グループポリシーを変更します。

    以下のようにグループポリシーを変更します。

    • 「CTグループ3」のグループポリシーを「端末初期設定値」から「ポリシーA」に変更

  3. CTがインストールされ、クライアント(CT)と管理サーバが通信すると、CTポリシーとして、端末初期設定の値が設定されます。

  4. クライアント(CT)を各グループに移動します。

    ルートからそのまま移動したクライアント(CT)のCTポリシーには、端末初期設定の値が設定されています。
    「グループポリシーを適用」をチェックしているクライアント(CT)のポリシーには、移動先のグループポリシーが設定されます。

  5. サブグループを新規作成します。

    新規作成したサブグループのグループポリシーには、上位グループのグループポリシーが設定されます。

    また、「CT1-2」のCTポリシーを変更し、「端末初期設定値」から「ポリシーB」に変更します。

  6. CTを移動します。

  7. CTグループを移動します。

    CTグループを移動すると、配下のCTも同時に移動されます。
    移動したCTグループおよびCTのポリシーは、変更されません(移動前のポリシーのままです)。

  8. ルート直下に存在するCTは、[グループポリシーを適用する]をチェックして、そのCTのポリシーを即時更新しても、CTポリシーが適用されます。[グループポリシーを適用する]の設定は、無効になります。


ユーザーグループポリシーとユーザーポリシーの関係

ユーザーグループポリシーとユーザーポリシーの関係は、“CTグループポリシーとCTポリシーの関係”で説明したポリシーの遷移と同じです。


クライアント(CT)操作と有効になるポリシー

CTポリシーとユーザーポリシーの両方で運用する場合、クライアント(CT)操作時に有効になるポリシーについて説明します。

ユーザーポリシーの適用は、Windowsへのログオン時に入力するユーザー名を元に、統合管理サーバまたは管理サーバにユーザー情報(ユーザー名)が登録されているか確認した結果で判断されます。
この場合、ドメイン認証の状態に関係なくWindowsへのログオン時に入力するユーザー名だけでチェックします。そのため、ドメイン認証されていないユーザー名の場合においても、統合管理サーバまたは管理サーバに登録されているユーザー情報(ユーザー名)と一致すれば、一致したユーザー情報(ユーザー名)のユーザーポリシーが適用されます。

「ユーザー(1)」~「ユーザー(5)」までの5人のうち、3人を管理サーバに登録します。
ユーザーの登録後、「ユーザー(1)」~「ユーザー(3)」のユーザーポリシーを、以下のように設定したとします。

ユーザー名

ユーザーポリシー

ユーザー(1)

ポリシーX

ユーザー(2)

ポリシーY

ユーザー(3)

ポリシーZ

ユーザー(4)およびユーザー(5)は、未登録です。


クライアント(CT)と管理サーバが、終始オンラインの場合

  1. クライアント(CT)を起動します。

    Systemwalker Desktop Keeperのサービスが起動されると、CTポリシーが有効になります。(PCの起動直後は、Systemwalker Desktop Keeperのサービスが起動するまで、CTポリシーの設定が有効になりません。)

  2. ユーザー(2)がクライアント(CT)にログオンします。

    ユーザーポリシー(ポリシーY)が有効になります。
    Windowsへのログオン直後は、ユーザーポリシーが適用されるまでに時間がかかる(2~3分)ことがあります。ユーザーポリシーが適用されるまでは、CTポリシーが有効です。

  3. ユーザー(2)がログオフします。

    CTポリシーが有効になります。

  4. ユーザー(3)がクライアント(CT)にログオンします。

    ユーザーポリシー(ポリシーZ)が有効になります。

    a) システム管理者(部門管理者)が、[ユーザーポリシー設定]画面で、ユーザー(3)に対して、[ユーザーポリシー非適用]を設定後、[更新]ボタンをクリックします。

    b) その後、ユーザー(3)がログオンしているクライアント(CT)に対して、管理コンソール起動直後の画面(CTポリシー設定画面)で[即時更新を行う]ボタンをクリックします。
    →CTポリシーが即時反映されます。

    c) システム管理者(部門管理者)が、[ユーザーポリシー設定]画面で、ユーザー(3)に対して、[ユーザーポリシー非適用]の設定を解除し、[更新]ボタンをクリックします。

    d) その後、ユーザー(3)がログオンしているクライアント(CT)に対して、管理コンソール起動直後の画面(CTポリシー設定画面)で[即時更新を行う]ボタンをクリックします。
    →ユーザーポリシー(ポリシーZ)が即時反映されます。

  5. ユーザー(3)がログオフします。

    CTポリシーが有効になります。

  6. ユーザー(4)がクライアント(CT)にログオンします。

    CTポリシーが有効です。
    ユーザー登録されていないユーザーがログオンした場合は、CTポリシーで動作します。

  7. ユーザー(4)がログオフします。

    CTポリシーが有効です。


クライアント(CT)と管理サーバが、終始オンラインではない場合

  1. オフライン時に、クライアント(CT)を起動します。

    Systemwalker Desktop Keeperのサービスが起動されると、CTポリシーが有効になります。(PCの起動直後は、Systemwalker Desktop Keeperのサービスが起動するまで、CTポリシーの設定が有効になりません。)

  2. ユーザー(2)がクライアント(CT)にログオンします。

    オフライン時、クライアント(CT)は、管理サーバからユーザー情報を入手できないため、CTポリシーが有効になります。

    ログオン中にオンラインになった場合は、ユーザーポリシー(ポリシーY)が有効になります。オンライン直後は、ユーザーポリシーが適用されるまでに時間がかかる(2~3分)ことがあります。

  3. ユーザー(2)がログオフします。

    CTポリシーが有効になります。

  4. ユーザー(3)がクライアント(CT)にログオンします。

    ユーザーポリシー(ポリシーZ)が有効になります。

    ログオン中にオフラインになった場合は、ユーザーポリシーが継続して有効になります。

  5. ユーザー(3)がログオフします。

    CTポリシーが有効になります。