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Interstage Application Server/Interstage Web Server Java EE運用ガイド

3.12.6 トランザクションの監視と凍結機能

トランザクションの監視機能を有効にした場合、現在実行中のトランザクションの状態を監視できます。Interstage Java EE管理コンソールの「監視サービス」の画面で、トランザクションサービスの監視レベルをLOWまたはHIGHに設定します。または、asadminコマンドのsetサブコマンドを使用してconfigs.config.monitoring-serviceの定義項目でトランザクションサービスの監視レベルをLOWまたはHIGHに指定します。トランザクションの監視機能を無効にする場合は、OFFを指定します。詳細は、Interstage Java EE管理コンソールのヘルプ、またはasadminコマンドの「11.1.4.2 setサブコマンド」を参照してください。
監視レベルを設定した場合、トランザクションの以下の状態を確認できます。

トランザクションID

トランザクションのトランザクションIDが表示されます。

状態

トランザクションの状態として以下のいずれかが表示されます。

  • Active : 実行中の状態

  • MarkedRollback : ロールバックにマークされている状態

  • Prepared : 準備フェーズが完了した状態

  • UnKnown : 状態が不明の状態

  • Preparing : 準備フェーズ実行中の状態

  • Committing : コミット実行中の状態

  • RollingBack : ロールバック中の状態

経過時間

トランザクションが開始されてからの経過時間がミリ秒で表示されます。

コンポーネント名

トランザクションを開始したクラス名がフルパッケージ名で表示されます。

注意

トランザクションを開始したアプリケーションがStateful Session Beanでjava.io.Serializableを実装していない場合、コンポーネント名は「パッケージ名._クラス名_Serializable」の形式で出力されます。

リソース名

トランザクションに参加しているリソース名が表示されます。


トランザクションを監視している場合、異常が発生した実行中のトランザクションを以下の手順でロールバックにマークできます。ロールバックにマークされたトランザクションは、トランザクション終了時に必ずロールバックされます。

  1. 凍結

  2. ロールバックのマーク

  3. 凍結解除

凍結/凍結解除は必須ではありませんが、操作中にトランザクションが終了することを防ぐため、凍結/凍結解除することをお勧めします。以下にInterstage Java EE管理コンソールを使用した各操作を説明します。コマンドを使用した操作については、「11.1 asadmin」を参照してください。

  1. 凍結
    監視の[トランザクション]画面で、[凍結]をクリックします。凍結が実行されるとすべてのアクティブトランザクションが一時的に停止します。また、トランザクションマネージャは、新しいトランザクションを開始しません。

  2. ロールバックのマーク
    トランザクションIDの横にあるチェックボックスにチェックマークを付け、「ロールバック」をクリックします。

  3. 凍結解除
    [凍結解除]をクリックして、一時的に停止していたトランザクションを続行します。