Systemwalker Centric Manager 使用手引書 リモート操作機能編 ユーザーズガイド - UNIX/Windows(R)共通 -
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第1章 Live Helpの概要> 1.2 Live Helpセッション

1.2.4 通信方式

Live Helpは、メンバー間でセッションを開始、通信を維持するためにTCP/IPまたはモデムによる通信をサポートしています。セッションのメンバーはすべて同じ通信方式を使う必要があります。

Live Helpセッションのメンバーは、TCP/IPまたはモデムで接続されます。

エキスパートは[オプション]−[通信方式]コマンドを使って、通信方式の設定を行います。

第二の方法は、[IPアドレス指定]を利用するやり方です。この方法では、セッションに参加するときに、相手のコンピュータのIPアドレスを直接指定し、Live Helpが相手のコンピュータとの接続を行います。

いずれの方法を選んでも、コンピュータにインストールされたTCP/IPプロトコル制御ソフが、イントラネットまたはインターネットを介した接続に利用されます。インターネット接にモデムを使っている場合、TCP/IP接続を行うためにWindows(R)のダイヤルアップネットワーク(DUN)機能を活用できます。Live Helpは、この接続を相手のコンピュータの位置を特定し、接続するために利用します。

利用するコンピュータが複数のIPアドレスを備えている(マルチホームコンピューと呼ばれます)場合、Live HelpはWindows(R)のデフォルトを使うか、セッションに使うIPアドレスの選択ができるようにします。

ダイヤルアップネットワークのサポー: [Live Help Expert]および[Live Help Client]プログラムは、ネットワーク上でTCP/IPセッションを実行するにあたって、Windows(R)のダイヤルアップネットワーク(DUN)を活用できます。ダイヤルアップネットワークが正しく設定されていれば、Live Helpはセッションを開いたり、セッションに参加したりするとき自動的にダイヤルアップネットワークを起動できます。

ダイヤルアップネットワークを使う場合も、[Live Help Expert]や[Live Help Client]プログラムの設定を変更する必要はありません。しかし、ダイヤルアップネットワークを正しく設定する必要があります。(設定方法は、使っているWindows(R)の資料を参照してください。)

また、TCP/IP接続が必要になったとき、Windows(R)がダイヤルアップネットワークを使うように設定する必要があります。このためには、Windows(R)のコントロールパネルのインターネットオプションを使ってください。

この設定ができていれば、[Live Help]は必要なとき、自動的にダイヤルアップ接続を自動的に起動します。

[Live Help]がセッションを開いたり、セッションに参加したりするとき、ダイヤルアップ接続を起動するWindows(R)の標準のダイアログボックスが開かれます。使っているオペレーティングシステムの[ダイヤルアップの接続]ダイアログボックスは、次に例示するものに近い構成を持ちます。この、ダイアログボックスでは、ダイヤル発信のパラメータと、ユーザ名、パスワードを入力可能です。

通信方式のモデム接続方式とダイヤルアップ接続の違い

  • Live Helpの通信方式である[モデム]接続は、モデム間で電話を掛けて接続する通信方法です。Live Help自身は相手のコンピュータのモデムに割当てられた電話番号を指定して接続します。
  • 一方、ダイヤルアップ接続はOS標準のダイヤルアップ機能を使用して、プロバイダ等のアクセスポイントに一度接続し、その上でインターネットの標準プロトコルであるTCP/IPを使用して接続する通信方法です。Live Help自身はダイヤルアップ接続でネットワーク確立後に相手のコンピュータに割り振られたIPアドレスを指定して接続します。

[Live Help Client]プログラムは複数の通信方式を同時に使うことはできません。[Live Help Expert]プログラムは複数の通信方式から[Live Help Client]プログラムと同じ通信方式に切り替えて接続できます。

◇クライアントは構成を変更する場合、[Clientセットアップ]プログラムを使います。

[Live Help Client]プログラムの通信方式はソフトウェアのインストール時か、[Clientセットアップ]プログラを使って選択します。詳細については、“Live Help Clientガイド”の“第3章 設定の変更”を参照して下さい。

Live Helpセキュリティ設定コマンドで、クライアントに対してセキュリティが設定されている場合、管理者権限を持たないユーザが[Clientセットアップ]プログラムを起動すると、画面がグレー表示され、設定を変更することはできません。
詳細は“Live Helpセキュリティ設定コマンド”−“Live Helpセキュリティ設定コマンドで制限できる情報・動作”−“クライアント”を参照してください。


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