テキストの意味検索は、アプリケーションがベクトルデータを処理することなく、Fujitsu Enterprise Postgresが入力テキストの意味的に類似したテキストデータを検索する機能です。
自動的なベクトル変換は、テキストの意味検索のために使用される意味ベクトルを、宣言的な定義に基づいて自動的に生成/管理する機能です。
FEPClusterカスタムリソースのspec.fepChildCrVal.customPgParamsのパラメータ“shared_preload_libraries”に『pgx_vectorizer』を追加します。
本機能を利用するデータベースに対してCREATE EXTENSIONを実施します。CASCADEオプションを追加することで依存しているpgai、pgvectorおよびplpython3uも同時に有効になります。CREATE EXTENSION後、vectorize schedulerを起動するためにstart_vectorize_scheduler()関数を実行してください。psqlコマンドを利用して、セットアップするデータベースに接続します。
postgres=# CREATE EXTENSION IF NOT EXISTS pgx_vectorizer CASCADE; CREATE EXTENSION postgres=# SELECT pgx_vectorizer.start_vectorize_scheduler();
SUPERUSERのパスワード自動生成機能を利用していて本機能をセットアップする場合、“6.6.1 CREATE EXTENSION”を参照してCREATE EXTENSIONを実施してください。
FEPCluster作成時にOperatorは、自動的なベクトル変換機能がバックグラウンドでベクトル変換を行うときに使用するデータベースロールとして“vectorizerrole”を作成します。
ベクトル変換を行うユーザを登録する際に“vectorizerrole”を指定してください。
postgres=# SELECT pgx_vectorize.set_worker_setting('user', 'VECTORIZE_USER', 'vectorizerrole');
ベクトルEmbeddingプロバイダとの接続において、HTTP_PROXYなどの環境変数の定義が必要な場合は、“2.3.16 コンテナの環境変数定義”を参照してください。
詳細は“Fujitsu Enterprise Postgres 知識データ管理機能 利用ガイド”を参照してください。