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Systemwalker Centric Manager V17.0.4 API・スクリプトガイド

7.3.14 パラメタを含むプロセス稼働監視

機能説明

パラメタを含むプロセスの稼働状態を一定間隔で取得し、プロセスが停止していた場合に任意のイベントを通知します。プロセスの停止状態が続く場合はイベントを通知しません。プロセスが稼働状態になり再び停止状態に変化したときにイベントを通知します。本スクリプト再起動時には、再度イベントを通知します。

最大50プロセスまで監視できます。

図7.2 パラメタを含むプロセス稼働監視スクリプトの運用例

(1) 運用管理サーバから監視対象サーバへ、Systemwalkerスクリプトをポリシー配付します。
(2) 監視対象サーバ上でSystemwalkerスクリプトを起動し、パラメタを含むプロセスの起動数を監視します。
(3) パラメタを含むプロセスの起動数が不足している場合、プロセスが停止している旨のイベントを運用管理サーバへ通知します。

運用管理サーバ、部門管理サーバ、および業務サーバにおいて、本スクリプトによる監視ができます。

各サーバで、本スクリプトをコマンドから実行する場合は、スクリプトの文字コードを各サーバの文字コードに変換して使用してください。


以下の2つのスクリプトファイルを提供します。

動作させるサーバのOS種別により、対応するスクリプトファイルを使用してください。

動作させるサーバのOS

スクリプトファイル名

Windows

apaParamProcessCheckWin.swt

Solaris
Linux

apaParamProcessCheckUnix.swt

サンプルスクリプトファイル

OS種別

格納場所とファイル名

Windows

Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpsc\sample \apaParamProcessCheckWin.swt
Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpsc\sample \apaParamProcessCheckUnix.swt

Linux

/etc/opt/FJSVssc/sample/apaParamProcessCheckWin.swt
/etc/opt/FJSVssc/sample/apaParamProcessCheckUnix.swt

実行に必要な権限

Windowsの場合、Administrator権限が必要です。

UNIXの場合、root権限が必要です。

編集可能な項目

下記すべての設定が必要です。

稼働監視間隔設定

監視する間隔の時間(分)を定義します。

1~1439(1分から23時間59分)の範囲で指定します。

発行イベントテキスト

チェックするプロセスが停止状態の場合に発行するイベントテキストを定義します。

%sは監視しているプロセスの表示名に置き換わります。なお、%sは複数設定できません。

エラー種別、ラベル等を含んだ書式で定義することができます。

イベントテキストは2047バイト以内で設定します。表示名を組み込む場合は、表示名を組み込んだイベントテキストが2047バイト以内になるように設定してください。

空文字列を設定することはできません。

監視対象プロセス登録

以下の形式で複数の監視対象プロセスを定義します。

監視できるプロセス数は最大で50です。

識別キー

監視するプロセスを識別するためのキーを設定します。

01から50までの連番で設定します。

監視するプロセス

監視するプロセスとパラメタを定義します。

設定した値と部分一致するプロセスが監視対象になります。

空文字列を設定することはできません。

表示名

プロセスの表示名を入力します。

ここで設定した表示名が発行イベントテキストに埋め込まれます。

プロセス起動数(下限値)

監視対象のプロセスの最低起動数を1~99の間で設定します。

この値より少ない場合に停止状態と判断して発行イベントテキストを通知します。

この値以上のプロセス数になると稼働状態と判断します。

注意事項

使用例

パラメタを含む2つのプロセスの稼働を1時間間隔で確認する例について、Windows版/UNIX版それぞれ示します。

編集内容

【Windows版】
  • 監視プロセス1

    コマンドとパラメタ:C:\sample\sample1.exe -l parameter1

    必要なプロセスの起動数:2

  • 監視プロセス2

    コマンドとパラメタ:C:\sample\sample1.exe -l parameter2_1 parameter2_2

    必要なプロセスの起動数:3

  • 動作していない場合の異常通知イベント

    AP:apagt: ERROR: 10100: Process is not found (%s)

[稼働監視間隔設定]

set MonitorInterval 60

[発行イベントテキスト]

set OutMessage {AP:apagt: ERROR: 10100: Process is not found (%s)}

[監視対象プロセス登録]

set Chkno "01"
set TargetProcess($Chkno) {C:\sample\sample1.exe -l parameter1}
set Disp_Name($Chkno) "process1"
set Lower($Chkno) 2
set Chkno "02"
set TargetProcess($Chkno) {C:\sample\sample1.exe -l parameter2_1 parameter2_2}
set Disp_Name($Chkno) "process2"
set Lower($Chkno) 3

【UNIX版】
  • 監視プロセス1

    コマンドとパラメタ:/sample1/process1 -l parameter1

    必要なプロセスの起動数:2

  • 監視プロセス2

    コマンドとパラメタ:/sample2/process2 -l parameter2_1 parameter2_2

    必要なプロセスの起動数:3

  • 動作していない場合の異常通知イベント

    UX:apagt: ERROR: 10100: Process is not found (%s)

[稼働監視間隔設定]

set MonitorInterval 60

[発行イベントテキスト]

set OutMessage {UX:apagt: ERROR: 10100: Process is not found (%s)}

[監視対象プロセス登録]

set Chkno "01"
set TargetProcess($Chkno) "/sample1/process1 -l parameter1"
set Disp_Name($Chkno) "process1"
set Lower($Chkno) 2
set Chkno "02"
set TargetProcess($Chkno) "/sample2/process2 -l parameter2_1 parameter2_2"
set Disp_Name($Chkno) "process2"
set Lower($Chkno) 3

実行結果例

【Windows版】

[set Chkno "02"]で定義した2つ目のプロセスにおいて、起動しているプロセス数が3より少ない場合は、以下のイベントを発行します。

AP:apagt: ERROR: 10100: Process is not found (process2)

【UNIX版】

[set Chkno "02"]で定義した2つ目のプロセスにおいて、起動しているプロセス数が3より少ない場合は、以下のイベントを発行します。

UX:apagt: ERROR: 10100: Process is not found (process2)

エラーメッセージ

スクリプトが異常終了した場合、エラーメッセージを出力します。

メッセージ出力先

エラーメッセージの出力先は、スクリプトの起動方法により異なります。

出力メッセージ

異常終了時は、以下の異常通知イベントがSystemwalkerコンソールに通知されます。

【Windows】

AP:apaagt: ERROR: 7000: The process operation monitoring script containing parameters terminated abnormally.

Solaris】【Linux

UX:apaagt: ERROR: 7000: The process operation monitoring script containing parameters terminated abnormally.

また、同時刻にログファイルまたは標準エラー出力にエラーメッセージが出力されます。エラーメッセージの対処方法に従って対処してください。

上記の異常通知イベントおよびログファイルまたは標準エラー出力に出力されるエラーメッセージの詳細については、“Systemwalker Centric Manager メッセージ説明書”を参照してください。