Systemwalkerトラップ転送プログラムをすでに導入している環境で本機能を使用する場合には、Systemwalkerトラップ転送プログラムをアンインストールして、再度Systemwalker Centric Managerのインストールディスクに含まれているSNMPトラップ転送プログラムをインストールします。
本機能は、他製品のSNMPマネージャと共存する場合に必要となります。それ以外では、必要ありません。
【Windows】
SNMPv1以外のトラップを監視したい場合は、本機能をお使いください。
なお、「Microsoft SNMP Trap Service」をすでに利用しており、SNMPv1トラップだけの監視を行う場合は、そのままお使いください。
「Microsoft SNMP Trap Service」を利用する環境で本ツールを導入した場合、「Microsoft SNMP Trap Service」が待ち受けるポート番号を「5972」へ変更します。
【Linux】
SNMPv1以外のトラップを監視したい場合は、本機能をお使いください。
本機能をご使用する場合で、ServerViewトラップ転送プログラムを導入している場合は削除してください。なお、ServerViewトラップ転送プログラムをすでに導入しており、SNMPv1トラップだけの監視を行う場合は、そのままお使いください。
ServerViewのトラップ監視をはじめとするnet-snmpのトラップ受信(snmptrapd)を利用する環境へ本ツールを導入した場合、snmptrapdが待ち受けるポートを「5972」へ変更します。
【Solaris】
利用にあたり制限事項はありません。
なお、PRIMECLUSTERを使用している場合、PRIMECLUSTERが起動するSNMPトラップ受信デーモン(snmptrapd)の起動ポート番号を変更する必要があります。変更方法については、PRIMECLUSTERのマニュアルを参照してください。
注意
クラスタ環境にSNMPトラップ転送プログラムを導入している場合、監視すべきサービスとなります。アプリケーションの稼働監視などを利用し、SNMPトラップ転送プログラム(MpSttrLp.exe)を監視してください。
「Microsoft SNMP Trap Service」や「snmptrapd」のポートを変更することでトラップの転送を可能にしています。そのため、servicesファイルに記載されている「snmp-trap」にトラップを送信している場合は、Systemwalker Centric Managerへはトラップが転送されません。
Linux版のSNMPトラップ転送プログラムを導入している場合、OSのアップグレードを行うと以下のファイルが導入前の状態に戻る場合があります。
/etc/init.d/snmptrapd
その場合は、SNMPトラップ転送プログラムを解除して再度導入してください。
導入方法
Systemwalker Centric Managerの停止
Systemwalker Centric Managerを停止します。
トラップデーモンの停止【Linux版】
以下のコマンドを実行してトラップデーモンを停止します。
# systemctl stop sw-trapd
Systemwalker Centric Managerで使用するポート番号の変更
Systemwalker Centric Managerでは49162/udpのポートを使用します。通常は設定の変更は必要ありません。ポート番号を変更したい場合だけ、以下の手順を実施します。
以下のservicesファイルを開きます。
【Windows版】
Windowsディレクトリ\system32\drivers\etc\services
【UNIX版】
/etc/services
記載されている以下の行のポート番号を、変更したいポート番号に編集します。記載されていない場合は、追加してください。
mpwksttr-trap xxxxxx/udp
SNMPトラップを受信する他のアプリケーションのポート番号の変更
他のSNMPトラップを受信するアプリケーションを使用する場合は、SNMPトラップを受信するポート番号を変更します。変更方法については、各製品開発元に確認してください。
SolarisでSUNWsmagtパッケージを導入して、OS標準のsnmptrapdプロセスを使用している場合は、OS標準のsnmptrapdプロセスの使用ポート番号を162から5972に変更する必要があります。
変更方法は、以下のURLを参考に行ってください。
http://docs.oracle.com/cd/E23823_01/html/816-5166/snmptrapd-1m.html#REFMAN1Msnmptrapd-1m
SNMPトラップ転送定義ファイルの編集
手順3と手順4で変更したポート番号を、SNMPトラップ転送定義ファイルに指定します。
ファイルの形式は“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”の“SNMPトラップ転送定義ファイル”を参照してください。
記載例)
// SNMP trap forwarding site port number 49162 // Systemwalker Centric Manager 5972 // net-snmp(snmptrapd)
手順3でポート番号を変更していない場合は49162を指定します。
SUNWsmagt、net-snmpをインストールしている、または「Microsoft SNMP Trap Service」を導入している場合は5972を指定します。
セットアップ
MpSttrSet(SNMPトラップ転送プログラム設定コマンド)を実行し、SNMPトラップ転送プログラムを設定します。コマンドの形式は“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”の“MpSttrSet(SNMPトラップ転送プログラム設定コマンド)”を参照してください。
トラップ転送プログラムの起動
MpSttrCtrl(SNMPトラップ転送プログラム制御コマンド)を実行し、起動します。コマンドの形式は“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”の“MpSttrCtrl(SNMPトラップ転送プログラム制御コマンド)”を参照してください。
トラップデーモンの起動【Linux版】
以下のコマンドを実行してトラップデーモンを起動します。
# systemctl start sw-trapd
Systemwalker Centric Managerの起動
Systemwalker Centric Managerを起動します。
解除方法
Systemwalker Centric Managerの停止
Systemwalker Centric Managerを停止します。
トラップデーモンの停止【Linux版】
以下のコマンドを実行してトラップデーモンを停止します。
# systemctl stop sw-trapd
SNMPトラップ転送プログラムの停止
MpSttrCtrl(SNMPトラップ転送プログラム制御コマンド)を実行し、SNMPトラップ転送プログラムを停止します。コマンドの形式は“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”の“MpSttrCtrl(SNMPトラップ転送プログラム制御コマンド)”を参照してください。
アンセットアップ
MpSttrSet(SNMPトラップ転送プログラム設定コマンド)を実行し、SNMPトラップ転送の設定を解除します。コマンドの形式は“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”の“MpSttrSet(SNMPトラップ転送プログラム設定コマンド)”を参照してください。
SNMPトラップを受信する他のアプリケーションのポート番号を元に戻す
他のSNMPトラップを受信するアプリケーションを使用していた場合は、受信するポート番号を変更しているので、変更前に戻してください。変更方法については、各製品開発元に確認してください。
SolarisでSUNWsmagtパッケージを導入して、OS標準のsnmptrapdプロセスの使用ポート番号を変更した場合は、元に戻す必要があります。
変更方法は、以下のURLを参考に行ってください。
http://docs.oracle.com/cd/E23823_01/html/816-5166/snmptrapd-1m.html#REFMAN1Msnmptrapd-1m
トラップデーモンの起動【Linux版】
以下のコマンドを実行してトラップデーモンを起動します。
# systemctl start sw-trapd
Systemwalker Centric Managerの起動
Systemwalker Centric Managerを起動します。