ここでは、検索サンプルアプリが動作する次のような部門サーバー環境を想定して、その構築手順を説明します。
項目 | 設定 |
---|---|
JSVR-WebサービスのルートURL | http://SERVERNAME:PORT/jsvr_csv/csv |
検索サンプルアプリの実体パス | /usr/application/sample/kiban_search |
検索サンプルアプリのWebアプリケーションとしてのURL | http://SERVERNAME:PORT/kiban_search |
なお、前提条件として、Charset-Web入力およびマルチ文字コードオプションが、基盤コード運用およびJSVR-Webサービス運用の形態でインストール済みであることとします。
手順の概要は次のとおりです。
必要なファイルのコピー
検索サンプルアプリの実体パスに、必要なファイルをコピーします。
設定
環境に合わせて設定します。
Webアプリケーションとして配備
検索サンプルアプリを、Webアプリケーションとして配備します。
それぞれについて、次で説明します。
1. 必要なファイルのコピー
"Charset-Web入力のインストール先/webservice/csv/sample/kiban_search/webapp"ディレクトリー配下を、ディレクトリー構成を保ったまま、検索サンプルアプリの実体パスにコピーします。
例
コマンドライン操作の例("/usr/application/sample/kiban_search"ディレクトリーも作成する場合)
# cd /usr # mkdir application # cd application # mkdir sample # cd sample # mkdir kiban_search # cp -r /opt/FJSVjsvr/webservice/csv/sample/kiban_search/webapp/* /usr/application/sample/kiban_search
2. 設定
検索サンプルアプリの実体パスの下の"WEB-INF/web.xml"ファイルをテキストエディターで開き、次のように設定を記述して上書きで保存します。
web.xmlの中の次の部分で、param-name:JSVRWS_URLに対するparam-valueに、JSVR-WebサービスのルートURLを設定します。
<context-param> <param-name>JSVRWS_URL</param_name> <param-value>http://SERVERNAME:PORT/jsvr_csv/csv</param-value> </context-param>
検索サンプルアプリのWebアプリケーション(main.jsp)に、起動時パラメーターを設定しないで起動した場合に表示されるページ(デフォルト検索ページ)の種類を設定します。web.xmlの次の部分で、param-name:DEFAULT_PAGEに対応するparam-valueに値を設定します。
<context-param>
<param-name>DEFAULT_PAGE</param-name>
<param-value>char</param-value>
</context-param>
設定できる値とその意味は次のとおりです。
値 | 意味 |
---|---|
char | デフォルト検索ページを「手書き文字認識機能付きページ」とする。 |
part | デフォルト検索ページを「文字部品検索機能付きページ」とする。 |
注意
上記以外の値を誤って設定した場合は、"char"と設定されているものとみなします。
字形エラー画像とは、検索サンプルアプリの文字比較機能で、存在しない文字コードを入力したときに表示される画像です。web.xmlの次の部分で、param-name:ErrorGlyphに対応するparam-valueへ字形エラー画像の場所(Webアプリケーションのルートからの相対位置)を設定します。
<servlet>
<servlet-name>GlyphServlet</servlet-name>
<servlet-class>fjsample.GlyphServlet</servlet-class>
<init-param>
<param-name>ErrorGlyph</param-name>
<param-value>img/errorGlyph.gif</param-value>
</init-param>
</servlet>
3. Webアプリケーションとして配備
検索サンプルアプリの実体パス以下を、Webアプリケーションとして配備します。部門サーバーのサーブレットコンテナの構成ごとに、手順の概略を示します。Webアプリケーションとして配備する方法について詳しくは、それぞれのサーブレットコンテナのマニュアルもあわせて参照してください。
注意
Webアプリケーションとしての配備方法として、WARファイルを作成する方法を例とします。
Interstage Application Serverの「GlassFish 設計・構築・運用ガイド」も参照してください。
次のようにして、検索サンプルアプリをWebアプリケーションとして配備します。
手順
検索サンプルアプリの実体パス以下をアーカイブしたWARファイルを作成します。
例
コマンドライン操作の例
# cd /usr/application/sample/kiban_search # jar -cf kiban_search.war *
GlassFish ServerクラスターへWARファイルを配備します。
例
コマンドライン操作の例
# asadmin deploy --target jsvrcluster kiban_search.war
GlassFish Serverクラスターを再起動します。
例
コマンドライン操作の例
# asadmin stop-cluster jsvrcluster # asadmin start-cluster jsvrcluster