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Systemwalker Desktop Keeper リファレンスマニュアル

1.13 DTKLGTB.EXE (ログ情報の退避)

機能説明

データベースで管理されているSystemwalker Desktop Keeperの操作ログや禁止ログなどの「ログ情報」として記述されているすべてのテーブルを、テーブルごとにCSVファイルとして退避します。
退避できるログ情報を以下に示します。

No.

テーブル名

格納されているログ

出力ファイル名

1

COMMONLOG1

共通ログ1

  • アプリケーション起動ログ

  • アプリケーション終了ログ

  • メール送信ログ

  • メール送信中止ログ

  • メール添付禁止ログ(注)

  • メール受信ログ

  • デバイス構成変更ログ

  • PrintScreenキー禁止ログ

  • PrintScreenキー操作ログ

  • クリップボード操作禁止ログ

  • クリップボード操作ログ

COMMONLOG1.csv

2

COMMONLOG2

共通ログ2

  • ウィンドウタイトル取得ログ

  • 印刷禁止ログ

  • コマンドプロンプト操作ログ(インデックス情報だけ)

  • 連携アプリケーションログ

COMMONLOG2.csv

3

COMMONLOG3

共通ログ3

  • メール添付禁止ログ(注)

  • ウィンドウタイトル取得ログ(URL付き)

  • ログオン・ログオフログ

  • デバイス構成変更ログ

  • Web操作ログ

  • Web操作禁止ログ

  • FTP操作ログ

  • FTP操作禁止ログ

  • 環境変更ログ

COMMONLOG3.csv

4

STARTUPGUARDLOG

アプリケーション起動禁止ログ

STARTUPGUARDLOG.csv

5

LOGINGUARDLOG

ログオン禁止ログ

LOGINGUARDLOG.csv

6

PRINTLOG

印刷操作ログ

PRINTLOG.csv

7

FILEBRINGOUTLOG

ファイル持出しログ

FILEBRINGOUTLOG.csv

8

LOGKEYWORDS

ログキーワード検索

LOGKEYWORDS.csv

9

FILEACCESSLOG

ファイル操作ログ

FILEACCESSLOG.csv

10

SESSIONMANAGE

仮想環境への接続情報

SESSIONMANAGE.csv

11

USERLIST

ユーザー操作ログ検索用情報

USERLIST.csv

注)
V14.0.1以前のメール添付禁止ログは、[メール添付禁止ログ]としてCOMMONLOG3に格納されています。V14.1.0以降のメール添付禁止ログで、以下のどちらかの条件を満たすメール添付禁止ログは[メール添付禁止ログ]としてCOMMONLOG1へ格納されます。

・メール送信時宛先確認ポリシーを適用していない。
・V12.0L20~V13.0.0互換方式を使用している。

CSVファイルは、改行コード「CR+LFの2文字」、セパレータ「カンマ」、文字項目の前後はダブルクォーテーションでくくって出力されます。数字項目の前後は「ダブルクォーテーション」は付きません。

退避したすべての「ログ情報」を復元することで、退避時点のSystemwalker Desktop Keeperの操作ログや禁止ログを、ログビューアで参照できます。

記述形式

コマンドプロンプトから以下の形式で実行します。

DTKLGTB.EXE  DTKDB  <User>  <Password>  <StartDate>  <EndDate>  <OutDir>  [SERVER] [SCANFULL]

オプション

DTKDB :

固定値です。

<User> :

サーバ設定ツールで登録したログオンID(アクセス権が“バックアップ・リストア”のログオンID)を入力します。

<Password> :

上記ログオンIDのパスワードを入力します。

<StartDate> :

処理するデータの開始日付を西暦(数字8桁)で入力します。値の範囲は、「20010000」~「20349999」、および「00000000」です。「20010000」~「20349999」の下4桁について、西暦にない値を入力した場合は、以下の日付を指定したことになります。

  • 下4桁に「0000」を指定した場合
    指定した年の1月1日が開始日となります。

  • 下4桁に「1232」~「9999」を指定した場合
    指定した年の翌年の1月1日が開始日となります。

  • 下2桁に「00」を指定した場合
    指定した月の1日が開始日となります。

  • 下2桁に「月末日の翌日」~「99」を指定した場合
    指定した月の翌月の1日が開始日となります。

なお、「00000000」を入力すると、データベースにデータが蓄積され始めたときからを指定したことになります。

<EndDate> :

処理するデータの終了日付を西暦(数字8桁)で入力します。値の範囲は、<StartDate>の値以上で、「20010000」~「20349999」です。「20010000」~「20349999」の下4桁について、西暦にない値を入力した場合は、以下の日付を指定したことになります。

  • 下4桁に「0000」を指定した場合
    指定した年の前年の12月31日が終了日となります。

  • 下4桁に「1232」~「9999」を指定した場合
    指定した年の12月31日が終了日となります。

  • 下2桁に「00」を指定した場合
    指定した月の前月の月末日が終了日となります。

  • 下2桁に「月末日の翌日」~「99」を指定した場合
    指定した月の月末日が終了日となります。

<OutDir> :

保存先のフォルダを絶対パスで入力します。フォルダは事前に作成しておく必要があります。

SERVER :

「SERVER」(半角文字)を指定した場合は、ログ情報が管理サーバ/統合管理サーバに格納された日付を対象として処理を実行します。「SERVER」を省略すると、<StartDate>および<EndDate>で指定された日付の条件は、ログ情報がクライアントで採取された日付を対象として処理を実行します。

SCANFULL :

省略可能です。省略時は、従来の動作を行います。
「SCANFULL」(半角文字)を指定した場合、インデックスを使用せずに全レコードを高速に参照して指定期間のデータを取り出す動作を行います。

コマンドのオプションに、空白を含むオプションは指定できません。

オプションを指定する場合、ダブルクォーテーションでくくったデータは指定できません。
特に、<OutDir>のフォルダ名を入力する場合は注意してください。

復帰値

[ERRORLEVEL] 0 :

正常終了

[ERRORLEVEL] 1 :

異常終了

コマンド格納場所

<データベース関連ファイルのインストールフォルダ>\BackupCommand\DTKLGTB.EXE

実行に必要な権限/実行環境

注意

  • コマンドの実行結果はコマンドプロンプト上に出力されます。実行結果を残すには、このコマンド実行する場合に、リダイレクションにより実行結果を出力するファイルを指定してください。

  • <OutDir>で入力したフォルダ直下に出力ファイルを作成します。

  • 出力先のフォルダ内に同名のファイルが存在した場合、強制的に置き換えを行います。確認メッセージは表示しません。

  • クライアント(CT)から採取されたコマンドプロンプトログは、クライアント(CT)が接続されている管理サーバ/統合管理サーバ上にテキストファイルとして格納されます。データベースには、テキストファイルへのインデックス情報だけが「COMMONLOG2」テーブルに格納されます。退避処理の場合、<OutDir>で入力したフォルダ直下に“PromptLog”というフォルダを作成し、テキストファイルをその直下に格納します。

  • 画面キャプチャ機能によりクライアント(CT)から採取された画面ハードコピーの画像ファイルは、クライアント(CT)が接続されている管理サーバ/統合管理サーバ上に格納されます。データベースには、画像ファイルへのインデックス情報だけが「COMMONLOG2」テーブルに格納されます。退避処理や削除処理はインデックス情報だけが対象となり、画像ファイルは処理されません。

  • ファイル持出しで原本保管したファイルは、クライアント(CT)が接続されている管理サーバ/統合管理サーバ上に格納されます。データベースには、原本ファイルへのインデックス情報だけが「FILEBRINGOUTLOG」テーブルに格納されます。退避処理や削除処理はインデックス情報だけが対象となり、原本ファイルは処理されません。

  • メール送信で保管したメール内容ファイルは、クライアント(CT)が接続されている管理サーバ/統合管理サーバ上に格納されます。データベースには、メール内容ファイルへのインデックス情報だけが「COMMONLOG1」テーブルに格納されます。退避処理や削除処理はインデックス情報だけが対象となり、メール内容ファイルは処理されません。

  • 本コマンドを実行する場合は、コマンドプロンプトを「管理者として実行」で起動する必要があります。

  • 処理するデータの期間が短い場合、「SCANFULL」は指定しないでください。
    データベースのログ保存期間の10%以上の長い期間を出力する場合に、「SCANFULL」を指定した方が、短い時間で出力できる場合があります。

使用例/実行結果/出力形式

【保持しているすべてのログ情報を出力する場合の使用例】
C:\Program Files\Fujitsu\Systemwalker Desktop Keeper\DB\BackupCommand>DTKLGTB.exe DTKDB User Password 20010000 20349999 C:\DTKBKUP
2023/06/08 16:52:35  ログ情報をバックアップ・開始
2023/06/08 16:52:35
2023/06/08 16:52:35  データベース        :  DTKDB
2023/06/08 16:52:35  処理開始日          :  20010000
2023/06/08 16:52:35  処理終了日          :  20349999
2023/06/08 16:52:35  ディレクトリ        :  C:\DTKBKUP
2023/06/08 16:52:35  抽出キー            :  
2023/06/08 16:52:35  抽出方法            :  
2023/06/08 16:52:35
2023/06/08 16:52:35    ○  COMMONLOG1
2023/06/08 16:52:35        出力ファイル名  :  C:\DTKBKUP\COMMONLOG1.csv
2023/06/08 16:52:37        出力件数・・・・・・4,001件
2023/06/08 16:52:37

      ~~(略)~~

2023/06/08 16:52:46
2023/06/08 16:52:46  ログ情報をバックアップ・終了
2023/06/08 16:52:46