システム管理者や部門管理者が参照できるログの範囲、参照可能なログの種類、および参照方法を説明します。
参照可能なログの範囲
システム管理者は、すべてのCT/CTグループに対して、ログビューアでのログの参照、検索、CSV出力ができます。
部門管理者は、自分が部門管理者として設定されているCTグループと、その配下のグループに対して、ログビューアでのログの参照、検索、CSV出力ができます。
リモートデスクトップなどでリモート接続した場合に指定した端末のログを参照する際にリモート接続先、リモート接続元の端末のログも参照できます。
本機能を利用するためには、以下の設定を行っておく必要があります。
接続元端末、接続先端末両方にクライアント(CT)をインストールする
サーバ設定ツールの[システム設定]の[端末間接続情報]を[管理する]に設定する
ログビューアの[表示項目設定]画面の[ログ検索設定]を[指定した端末の接続元端末、接続先端末もログを検索する]に設定する
参照可能なログの種類
ログビューアで参照可能なログを、以下の一覧に示します。
ログを参照するには、管理コンソールでポリシーの設定が行われ、反映されている必要があります。ポリシーの設定および反映は“2.4.1 端末初期設定を行う”、“CTポリシーを変更する”または“3.4.2 ユーザーポリシーを変更する”を参照してください。
ログの参照方法は、“5.2.1 [CT操作ログ]画面で参照する”、“5.2.3 [設定変更ログ]画面で参照する”を参照してください。
[CT操作ログ]画面で参照できるログ
参照可能なログの種類 | ログの説明 |
---|---|
アプリケーション起動ログ | クライアント(CT)でアプリケーションを起動したときのログです。 Citrix Virtual Apps and Desktopsと連携する場合は、Citrix Virtual Apps and Desktops クライアントで行ったアプリケーション起動操作が記録されます。 |
アプリケーション終了ログ | クライアント(CT)でアプリケーションを終了したときのログです。 Citrix Virtual Apps and Desktopsと連携する場合は、Citrix Virtual Apps and Desktops クライアントで行ったアプリケーション終了操作が記録されます。 |
アプリケーション起動禁止ログ | クライアント(CT)で禁止されているアプリケーションを起動したときのログです。 |
ウィンドウタイトル取得ログ | クライアント(CT)で起動したアプリケーションが、ウィンドウで表示されたときのログです。 Citrix Virtual Apps and Desktopsと連携する場合は、Citrix Virtual Apps and Desktops クライアントで起動したアプリケーションのウィンドウタイトルが記録されます。 |
メール送信ログ | クライアント(CT)でメールを送信したときのログです。 |
メール受信ログ | クライアント(CT)でメールを受信したときのログです。 |
メール送信中止ログ | クライアント(CT)でのメール送信時に、宛先を確認する警告メッセージが表示された場合、送信をキャンセルしたときのログです。 |
メール添付禁止ログ | クライアント(CT)で禁止対象となるファイルをメールに添付して、送信または保存したときのログです。 |
デバイス構成変更ログ | クライアント(CT)でデバイスの構成を変更したときのログです。 |
印刷操作ログ | クライアント(CT)で印刷したときのログです。 Citrix Virtual Apps and Desktopsと連携する場合は、Citrix Virtual Apps and Desktops クライアントで行った印刷操作が記録されます。 |
印刷禁止ログ | クライアント(CT)で印刷が許可されているアプリケーション以外の印刷があったときのログです。 |
ログオン禁止ログ | クライアント(CT)で禁止されたグループからログオンしたときのログです。 |
ファイル持出しログ | クライアント(CT)で持出しユーティリティを使用してファイルの持出しを行ったときのログです。 |
PrintScreenキー操作ログ | クライアント(CT)でPrintScreenキーを操作したときのログです。 Citrix Virtual Apps and Desktopsと連携する場合は、Citrix Virtual Apps and Desktops クライアントでのPrintScreenキー操作が記録されます。 |
PrintScreenキー禁止ログ | PrintScreenキーが禁止されているときに、クライアント(CT)でPrintScreenキーを使用したときのログです。 |
Web操作ログ | クライアント(CT)で以下の操作を実施したときのログです。
Citrix Virtual Apps and Desktopsと連携する場合は、Citrix Virtual Apps and DesktopsクライアントでのWeb操作が記録されます。 |
Web操作禁止ログ | クライアント(CT)で以下の操作を実施したときのログです。 [ログ一覧]に赤字で表示されます。
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FTP操作ログ | クライアント(CT)で以下の操作を実施したときのログです。
Citrix Virtual Apps and Desktopsと連携する場合は、Citrix Virtual Apps and DesktopsクライアントでのFTP操作が記録されます。 |
FTP操作禁止ログ | クライアント(CT)から禁止対象のFTPサーバへの接続が行われた場合のログです。 |
クリップボード操作ログ | 仮想環境から物理環境または、物理環境から仮想環境へクリップボードを経由して情報(テキスト、画像、複写(移動)元ファイルパス)の複写(移動)を行ったときのログです。 Citrix Virtual Apps and Desktopsと連携する場合は、Citrix Virtual Apps and Desktops ServerとCitrix Virtual Apps and Desktopsクライアント間でのクリップボード操作が記録されます。 |
クリップボード操作禁止ログ | 仮想環境から物理環境または、物理環境から仮想環境へクリップボードを経由して情報(テキスト、画像、複写(移動)元ファイルパス)の複写(移動)が禁止された場合のログです。 |
ファイル操作ログ | クライアント(CT)でファイルを操作したときのログです。 |
ログオン/ログオフ | クライアント(CT)で以下の操作を実施したときのログです。
Citrix Virtual Apps and Desktopsと連携する場合は、Citrix Virtual Apps and Desktops クライアントからCitrix Virtual Apps and Desktops Serverへの接続/切断が記録されます。 |
連携アプリケーションログ | クライアント(CT)と連携するアプリケーションのログです。 |
コマンドプロンプト操作ログ | クライアント(CT)で入力されたコマンドおよびコマンド結果のログです。 Citrix Virtual Apps and Desktopsと連携する場合は、Citrix Virtual Apps and Desktops クライアントで行ったコマンドプロンプト操作が記録されます。 |
ポイント
PrintScreenキー操作ログとPrintScreenキー禁止ログの見分け方
PrintScreenキー操作ログとPrintScreenキー禁止ログは、同じログ種別で管理されます(ログ種別は“PrintScreenキー禁止ログ”で管理されます)。
このため、PrintScreenキー操作ログの区分は“正規”、PrintScreenキー禁止ログは“違反”で表示し、区別しています。区分が“違反”の場合は、[ログ一覧]に赤字で表示されます。
設定変更ログは、管理コンソールで行った操作(CTポリシー/ユーザーポリシーの設定情報の変更や、CSV出力など)や、ログビューアで行った操作(ログの検索や、ファイル追跡など)のログです。
このうち、ログビューアの[設定変更ログ]画面では、以下の4種類のログを参照できます。
なお、ログを採取するために、ポリシー設定の必要はありません。
[端末設定]:クライアント(CT)のポリシーを変更した記録です。
[階層構成設定]:CTグループツリーでクライアント(CT)を移動したなど、CTグループツリーの変更の記録です。
[サービス制御]:クライアント(CT)のサービスを制御した記録です。
[プロセス制御]:クライアント(CT)のプロセスを制御した記録です。
上記以外の設定変更ログは、DTKSTCV.EXE(設定変更ログの出力)コマンドを実行し、CSVファイルに出力して参照してください。詳細は、“リファレンスマニュアル”の“DTKSTCV.EXE (設定変更ログの出力)”を参照してください。
注意
F5キーを押すと、ツリー表示が最新化されます。このとき、画面は、ログオン直後の状態に戻ります。
その場合は再度[情報漏洩予防診断]画面から行ってください。
注意
海外拠点PCを一元管理する場合や日本語OS以外に製品を導入する場合、日英表示設定バッチ(DTKSetBilingualMode.bat)にて、ログビューアの英語表示を有効化します。英語表示を有効化することで、操作ログの内容欄、備考欄の文字列を日英両方で表示させることができます。バッチファイルの詳細についてはリファレンスマニュアルを参照してください。