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Enterprise Application Platform V2.0.0 GlassFishユーザーズガイド

7.5.1 各タイムアウト値の設定について

セッションレプリケーション機能で行う、通信のタイムアウト値の設定について説明します。
セッションレプリケーション機能に関係して、以下のタイムアウト値を設定します。

設定箇所
[項目名]

値域/デフォルト値

内容

(1)

GlassFish Serverクラスター:
10.9.3 ネットワーク設定の定義項目」の[トランスポートの受信タイムアウト(read-timeout-millis)]

1~2147483647 / 60000(ミリ秒)

リクエストのヘッダやPOSTリクエストのBODYの受信が、受信タイムアウトで指定した時間以上途絶えた場合に、データの受信を中止するまでのタイムアウトを指定します。

(2)

GlassFish Serverクラスター:
10.3 PCMIサービスの定義項目
[アプリケーション最大処理時間(MaximumProcessingTime)]

0~86400 / 480(秒)

アプリケーションの最大処理時間の監視時間を指定します。

(3)

5.17.4 セッションレプリケーションマネージャーの設定
[通信クライアントのソケットタイムアウト時間(jedisClientSocketTimeoutMillis)]

0~2147483647 / 60000(ミリ秒)

通信クライアントが通信を開始した際の1回当たりのデータ送受信のタイムアウトを指定します。データ量が多い場合は分割して送受信が行われるため、一度の通信に何回もデータ送受信を行う場合があります。

(4)

5.17.4 セッションレプリケーションマネージャーの設定
[セッションロックの取得待ち時間(sessionLockWaitTime)]

1~86400 / 360(秒)

Webコンテナ間のセッションのロックが取得できるまで待機する時間を指定します。

(5)

5.17.4 セッションレプリケーションマネージャーの設定
[セッションロックの存続期間(sessionLockTTL)]

1~86400 / 480(秒)

Webコンテナ間のセッションのロックを存続させる期間を指定します。

(6)

5.17.4 セッションレプリケーションマネージャーの設定
[セッションストアの無効セッションの存続期間(invalidSessionTTL)]

1~2147483647 /

86400(秒)

無効になったセッションをセッションストアに維持する時間を指定します。

(7)

Webアプリケーション:
[セッションタイムアウト
(glassfish-web.xmlのsession-propertiesタグのtimeoutSecondsプロパティ、web.xmlのsession-timeoutタグ、jakarta.servlet.http.HttpSession#setMaxInactiveInterval(int)メソッド)]

-2147483648~2147483647 /

1800(秒)

Webコンテナがセッションを無効化するまでの時間を指定します。

(8)

Webアプリケーション:
[ローカルキャッシュの期限切れセッション監視間隔(glassfish-web.xmlのmanager-propertiesタグのreapIntervalSecondsプロパティ)]

-2147483648~2147483647 /

60(秒)

ローカルキャッシュの期限切れセッションを監視する間隔を指定します。


各値は、以下の関係を満たすように設定してください。

(7)  >=  (5)  >=  (2)
(2)  >=  (1)
(2)  >  (3)
(2)  >  (4)
(6)  >  (8)

注意

  • セッションタイムアウトを無効にした(0以下の値を指定した)場合、セッションを無効化する操作をしない限り、セッションストアからセッションが破棄されなくなります。また、セッションストアが保持する期限切れ(タイムアウト)セッションの破棄の対象とならないため、セッションのバックアップ元のWebコンテナがダウンした場合にセッションストアのセッションが破棄されなくなり、セッションストアの容量を圧迫します。これを防ぐためには、セッションタイムアウトを有効にしてください(1以上の値を指定してください)。

  • セッションストアの無効セッションの存続期間のチューニング指針については、「4.11.1.6 セッションストアが保持する期限切れ(タイムアウト)セッションの破棄」も参照してください。