ファイル名
ログファイルの出力先
DASではセッションレプリケーション機能を使用できないため、出力されません。
[運用資産格納ディレクトリー]\nodes\localhost-domain1\<GlassFish Serverインスタンス名>\logs\sr |
[運用資産格納ディレクトリー]/nodes/localhost-domain1/<GlassFish Serverインスタンス名>/logs/sr |
セッションレプリケーショントレースログのログ出力先ディレクトリーは、セッションレプリケーション機能用のライフサイクルモジュールにプロパティsrTraceLogDirectoryを指定することで変更することができます。
出力内容
セッションストアとの通信内容やセッションレプリケーション機能のイベントが出力されます。
仕様
セッションレプリケーショントレースログを出力する設定にしたときに、セッションレプリケーショントレースログファイルが作成されます。同名のファイルが存在する場合は、追加出力されます。
書き込みやローテーションの処理が失敗した場合、サーバーログにエラーメッセージが出力されます。
設定方法
セッションレプリケーショントレースログの設定項目は、セッションレプリケーション機能用のライフサイクルモジュールのプロパティで変更可能です。
セッションレプリケーショントレースログの有効化
セッションレプリケーション機能を有効化した場合、デフォルトでセッションレプリケーショントレースログも有効になります。セッションレプリケーション機能用のライフサイクルモジュールにプロパティsrTraceLogEnabled=falseを設定することにより、無効化することができます。
セッションレプリケーショントレースログの出力から除外するイベントの指定
セッションレプリケーション機能を有効化した場合、デフォルトですべてのイベントに該当するログが記録されます。セッションレプリケーション機能用のライフサイクルモジュールにプロパティsrTraceLogExcludeEventsを設定することにより、出力対象から除外するイベントを指定できます。複数指定する場合はカンマ(",")で区切ります。
セッションレプリケーショントレースログの出力から除外するフラグの指定
セッションレプリケーション機能を有効化した場合、デフォルトですべてのフラグに該当するログが記録されます。セッションレプリケーション機能用のライフサイクルモジュールにプロパティsrTraceLogExcludeFlagsを設定することにより、出力対象から除外するフラグを指定できます。複数指定する場合はカンマ(",")で区切ります。
ローテーションに関する設定
ログファイルのサイズや世代数を設定します。ローテーションについては、「5.10.7 ログファイルのローテーション」を参照してください。
ログ出力ディレクトリ
ログ出力ディレクトリは、セッションレプリケーション機能用のライフサイクルモジュールにプロパティsrTraceLogDirectoryを指定することで変更することができます。
プロパティの設定方法については、「5.17.4 セッションレプリケーションマネージャーの設定」を参照してください。
出力フォーマット
セッションレプリケーショントレースログとして出力されるログの形式を、以下に示します。
"日時" "スレッドID(スレッド名)" "イベント(フラグ)" "詳細情報" ... |
詳細情報はイベント(フラグ)の種類によって複数出力される場合があります。
セッションレプリケーショントレースログの出力日時
処理スレッドのスレッドID
処理スレッドのスレッド名
セッションストアとの通信が発生したタイミングを示すイベント名
イベントの開始、終了、詳細を示すフラグ名
各イベント(フラグ)の意味と詳細情報の出力内容を以下に示します。
イベント(フラグ) | 意味 | 詳細情報 |
---|---|---|
wa(S) | 生存監視リクエストの開始 | セッションストアの接続先の設定値 |
wa(E) | 生存監視リクエストの終了 | セッションストアの接続先の設定値 生存監視の成否を表す情報 |
ba(S) | セッションのバックアップ開始 | セッションストアの接続先とセッションID (注) アプリ名 |
ba(D) | セッションのバックアップの詳細情報 | セッションストアの接続先とセッションID (注) アプリ名 セッションのバックアップの詳細情報 |
ba(E) | セッションのバックアップ完了 | セッションストアの接続先とセッションID (注) アプリ名 バックアップの成否を表す情報 |
re(S) | セッションのリカバリー開始 | セッションストアの接続先とセッションID (注) アプリ名 |
re(E) | セッションのリカバリー完了 | セッションストアの接続先とセッションID (注) アプリ名 セッションID リカバリーの成否を表す情報 |
sc(S) | 整合性確認前処理開始 | セッションストアの接続先の設定値 アプリ名 |
sc(D) | 整合性確認前処理の詳細情報 | セッションストアの接続先の設定値 アプリ名 整合性確認前処理の詳細情報 |
sc(E) | 整合性確認前処理完了 | セッションストアの接続先の設定値 アプリ名 要求の成否を表す情報 |
ve(S) | 整合性確認開始 | セッションストアの接続先の設定値 アプリ名 |
ve(E) | 整合性確認完了 | セッションストアの接続先の設定値 アプリ名 要求の成否を表す情報 |
lo(S) | ロック要求開始 | セッションストアの接続先とセッションID (注) アプリ名 呼び出しステータス |
lo(E) | ロック要求完了 | セッションストアの接続先とセッションID (注) アプリ名 要求の成否を表す情報 |
un(S) | ロック解除要求開始 | セッションストアの接続先とセッションID (注) アプリ名 ロック解除要求処理の種類 |
un(D) | ロック解除要求の詳細情報 | セッションストアの接続先とセッションID (注) アプリ名 ロック解除要求の詳細情報 |
un(E) | ロック解除要求完了 | セッションストアの接続先とセッションID (注) アプリ名 要求の成否を表す情報 |
co(S) | セッション所有者確認開始 | セッションストアの接続先とセッションID (注) アプリ名 |
co(D) | セッション所有者確認の詳細情報 | セッションストアの接続先とセッションID (注) アプリ名 セッション所有者確認の詳細情報 |
co(E) | セッション所有者確認完了 | セッションストアの接続先とセッションID (注) アプリ名 要求の成否を表す情報 |
rc(S) | キャッシュ更新開始 | セッションストアの接続先の設定値 |
rc(E) | キャッシュ更新終了 | セッションストアの接続先の設定値 |
注) セッションストアの接続先とセッションIDは、次の形式で出力されます。
セッションストアの接続先(セッションID)
複数のセッションが存在する場合は、カンマ(,)区切りで複数出力されます。
出力例
出力例を以下に示します。
"14/Jan/2024:21:32:50.140" "79(http-listener-1(1))" "ba(S)" "192.0.2.0:50205(3gH5k7L9oP1r3T5v7X9zB1d3F5h7J7), 192.0.2.0:50205(3gH5k7L9oP1r3T5v7X9zB1d3F5h7J8), 192.0.2.0:50205(3gH5k7L9oP1r3T5v7X9zB1d3F5h7J9)" "/app1" "14/Jan/2024:21:32:50.140" "79(http-listener-1(1))" "ba(D)" "192.0.2.0:50205(3gH5k7L9oP1r3T5v7X9zB1d3F5h7J9)" "/app1" "OwnerIsOtherInstance:machine-a.com:Cluster001_instance002" "14/Jan/2024:21:32:50.140" "79(http-listener-1(1))" "ba(E)" "192.0.2.0:50205(3gH5k7L9oP1r3T5v7X9zB1d3F5h7J7), 192.0.2.0:50205(3gH5k7L9oP1r3T5v7X9zB1d3F5h7J8), 192.0.2.0:50205(3gH5k7L9oP1r3T5v7X9zB1d3F5h7J9)" "/app1" "1" |